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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

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フレティーネ選手がクラス優勝!総合順位も7位の大健闘。
パリダカWR450F参戦レポ(3)
2004年1月21日

 1月1日から18日間にわたり行われた第26回ダカール・ラリーが終了。このなかで2輪駆動のヤマハWR450F 2-Tracを走らせたダビデ・フレティーネ選手は、450ccスーパープロダクション・クラスで優勝したほか、3つのステージで660ccや950ccの大排気量車をおさえてトップでゴール。また総合成績でも、一時の遅れを見事に挽回して7位の好成績を手中にした。これはダカール初出場のフレティーネ選手にとって、また初開発のWR450F 2-Tracにとっても大きな成果である。

 18日間、11,052kmにおよぶこの過酷なラリーは、2-Tracシステムの実践的テストの場ともなっていた。果たしてヤマハWR450F 2-Tracは大きなトラブルもなく順調に走りきり、同時に多くの価値あるデータをヤマハ・エンジニアにフィードバック。チームおよびライダーの当初の目標は成功裏に達成された。

 ラリー最終日。トップグループに大きな順位の変動はなく、ナニ・ローマ選手(KTM660)が9度目の挑戦で初優勝。2位にリチャード・セイント選手(KTM660)、3位にシリル・デスプレス選手(KTM660)が続いた。ヤマハのフレティーネ選手は、転倒があったもののこの日のステージを6位で終え、総合7位を獲得した。

 「最終日の今日、おそらく疲労もピークに来ていたのだろう。木の根を乗り越えようとした時にフロントを持ち上げきれず転倒してしまった! 激しい転倒でしばらく起き上がれなかったが、その瞬間、空からヘリコプターの音がして、そして誰かが叫んでいるのが聞こえたんだ。“ダビデ、バイクに跨がれ!”ってね。今回の出場は2-Tracシステム開発の第一歩だから、ここで終わりにするわけにはいかない。最後まで走るために起き上がり、そして走るうちに徐々にペースが上がっていった。マシンテストの一方で、僕は自分の走りにも非常に満足できた。次は総合優勝を目指して、様々な面で力を尽くしていきたい」

 また'90年代にヤマハ・モーター・フランスから出場して6度の優勝を果たしているステファン・ピーターハンセル選手が、今年は4輪部門に出場し、4輪転向後初の優勝を飾った。ピーターハンセル選手はフレティーネ選手の活躍にコメントを寄せた。「ダビデはこれ以上ないほどの素晴らしい仕事をした。18日間を通じて果敢に挑戦し続け、その一方でミスが非常に少なかった。能力が高く、多くを学んで何でも素早く身に付けることのできるライダーだ」

 今回、1台体制でのエントリーを決断したジャンクロード・オリビエは、その成功について次のように語っている。「若いライダーの中から才能ある者を選び育て上げるのが、我々の今までのやり方。しかし今回は、33歳のダビデに対しても同じ方法で臨んだ。彼は豊富な経験を持ちライダーとして成熟していると同時に、自分の半分くらいの歳の若者と同等の情熱も併せ持っていた。
 今後のことについては、今、ふたつの可能性が考えられる。もしもレギュレーションが450cc車へと変更されるならば、我々はすでに先頭に立ったことになる。しかし、やはり660ccへ戻らなければならないとするなら、我々にはヤマハの100%のサポートが必要だ」

 ヤマハの2-Tracシステムに関する詳細はwww.yamaha-racing.comをご参照ください。技術説明、写真、フレティーネ選手の経歴などが紹介されています。


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