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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

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「WR450F 2輪駆動」10日目で総合12位を走行中
パリダカWR450F参戦レポ(2)
2004年1月12日

 1月1日にスタートした第26回ダカール・ラリーは大会10日目を迎えた。ヤマハから出場のダビデ・フレティーネ選手は、4日目に起きたマシントラブルと5日目の転倒で順位を下げていたが、6日目以降は順調な走行を続け、現在、総合12位、450ccスーパープロダクション・カテゴリーではトップに立っている。

 ラリー6日目。前日の転倒で左ひじを負傷していたフレティーネ選手は「走行前はかなりナーバスになっていた」と語るものの、ほぼ完璧な走りでステージ16位を獲得。「左手が腫れ上がり、ひじはガチガチに硬くなっていた。初めのうちは違和感もあったが、200kmを過ぎたあたりから身体もこなれてきて、今日の行程351kmを走り終えるころには怪我のことなどすっかり忘れていたよ」と好調をアピール。

 翌7日は、大会中最長となる1,055kmの行程。夜中の0:55に最初の選手がスタートし、この日の目的地、モーリタニアのアターに到着するのは約15時間後という難関だ。前日までのレース・リーダー、エスティーブ・プジョール選手(KTM)を含め多くがアクシデントに見舞われるなか、フレティーネ選手はこの日も一貫して冷静なライディング。前日に続くステージ16位、総合15位をキープした。

 そして続く8日目では、トリッキーなコースに挽回を期していたフレティーネ選手がついに450ccクラスの首位へと浮上する。「ついにグラツィアーニを抜いた! これでもう、僕の前にいるのは大排気量車だけだ」「でもその一方で、今日は思いもよらぬ問題にぶつかった。砂でホイールがスピンするため、トリップメーターが実際の走行距離と違ってしまう、それも40kmも! でもこうした経験のひとつひとつが有意義なのだ」

 9日目。この日もフレティーネ選手は快調な走りを披露、450ccクラストップをキープしながら総合順位を3つ上げて12位へと浮上した。
 ところがこの日の走行終了後、翌日からの2ステージを中止することが決定。次の目的地、マリ共和国での安全確保が難しくなったことへの緊急措置として、選手は翌10日、飛行機でマリのバマコへ向かい、そこからレースを再開する。

 「せっかく好調が続いていたのに、ここで休んでしまうと調子を狂わされてしまいやしないかと気が重い。再スタートでは今まで以上に慎重に行かなければならないだろう。ここまでを振り返ると、最初の2ステージでトップに立つことができ、その後アクシデントもあったものの、また順調に順位を上げている。しかし、だからと言って必要以上に舞い上がる気持ちはない。常に自分に言い聞かせているのは、勝ちに来たのではなく学びに来たのだということだ。WR450F 2-Tracの2輪駆動システムはスローコーナーの立ち上がりや柔らかいサンドで素晴らしい性能を見せている。またその一方で950Vツインのパワーを思い知らされたり、思わぬトラブルにぶつかったりもする。でも、そうしたひとつひとつを解決しながら、我々はすでに多くのことを学んでいる」

 10日目終了時点でフレティーネ選手は総合12位。総合1位はナニ・ローマ、2位にリチャード・セイント、3位にアルフィー・コックスが続いている。


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