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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

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バルセロナのIRTAテストでヤマハがトップタイム 2003年3月18日
バロセロナ/スペイン 2003年3月15日

 3月15日のバルセロナ、2003シーズン開幕前のテストでは初めてモトGPクラスに参戦する全メーカー(ヤマハ、ホンダ、スズキ、カワサキ、ドゥカティ、アプリリア、プロトン、WCM)が勢ぞろいした。1日目の走行を終えてこの日の最速タイムを記録したのはゴロワーズ・ヤマハ・チームのアレックス・バロス(1分44秒112)。自身の非公式タイムにわずかに届かなかったものの、2002年モトGPで記録された同コースのオフィシャル・ベスト・ラップ1分44秒523を大きく更新した。
 バロスのYZR-M1に続く2位にはドゥカティのロリス・カピロッシ(1分44秒370)。これにホンダのセテ・ジベルノー(1分44秒793)、バレンティーノ・ロッシ(1分45秒167)と続き、ロッシからコンマ1秒以下の僅差(1分45秒238)でダンティーン・ヤマハ・チームの中野真矢が5位につけた。
 中野の後にはホンダの加藤大治郎(1分45秒476)と宇川徹(1分45秒581)。これに続く8位と9位にフォルトゥナ・ヤマハ・チームのマルコ・メランドリ(1分45秒684)とカルロス・チェカ(1分34秒733)が入った。



ゴロワーズ・ヤマハ・チーム
アレックス・バロス (1位/1分44秒112)
「数日前にはもう少し良いタイムが出ていたんだ。でも、今日はなんだかその結果以上に嬉しいよ。気温が低かったので路面コンディションは決して良くはなかったのに、今日は常に走りが安定していたからね。このIRTAテストの前に、すでに2日間のテストをしていたことが、他のチームに対してアドバンテージになっていると思う。おかげで今日のところはタイムや順位を気にせず、走りに集中できているようだ。マシンについてはジオメトリー・セッティングなどの主な変更事項を完了して非常に満足している。あとはさらに細かなチューニングを仕上げていくだけ」

オリビエ・ジャック (19位/1分46秒783)
「今日はあまり多く周回することができなかったし、路面温度がかなり低いこともあって充分な成果を挙げることができず残念だ。このようなコンディションのもとではパワーをかける時のマシンのフィーリングに問題が出やすいので、そこが今後の課題のひとつになるだろう。数日前、天候に恵まれた時にはもっと好調だった。明日がそうなることを期待したい」


ダンティーン・ヤマハ・チーム
中野真矢 (5位/1分45秒238)
「いい感じで走れたし、このメンバーのなかでの5位は価値がある。シャーシ・セッティングを変更したら逆に感触が悪くなってしまったので、最終的にはおそらく元に戻すことになるだろう。でも今回は様々なものを試すテストでもあるし、根気よく続けていく」


フォルトゥナ・ヤマハ・チーム
マルコ・メランドリ (8位/1分45秒684)
「運悪く肩が痛みだした。走っている時は感じないが、マシンを降りて休んでいるとまた痛くなってくるんだ。明日はもう少し良くなることを望むばかり。今日の走行は、ここ2日間の事前テストを含めてこれまでに試したなかで一番感じの良かったセッティングを採用。結果、とても満足している。また、バロスがあのような素晴らしいタイムを出したことも嬉しいこと。彼のタイムは我々のM1の可能性を証明しているからだ。これからはマシンをもっともっとスライドさせて走れると思う。それが僕のスタイルなんだ。単独走行になるとタイムアップは難しい。明日は誰かを見つけて、もう一歩タイムアップを図りたい」

カルロス・チェカ (9位/1分45秒733)
「今日は全体的にあまり上手くいかなかった。いくつも変更を行っていろいろ試しているが、いまだに良い感触が得られない。タイムもこれ以上に上がる気がしないんだ。とくに右コーナーでグリップの安心感が感じられないのが問題。でもこれは僕自身の問題だから自分で解決するしかない……」

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