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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

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IRTAテスト最終日、バロスがトップ・タイム! 2003年2月25日
へレス/スペイン 2003年2月23日

 前日の22日は雨による悪コンディションのためテストを途中で切り上げたアレックス・バロス(ゴロワーズ・ヤマハ・チーム)だが、テスト最終日の23日には、またも最速タイムを叩き出して仕上がりの良さを印象づけた。テスト中は終始、上位に位置し、最終的に1分42秒640の好タイムを記録。テスト初日の1分42秒588にはわずかに届かなかったもの、この日は強風のなか、安定してラップレコードを上回るタイムで周回。また同時にフュエルインジェクション仕様でのシャシーテストやサスペンション・セッティングにおいても効果を挙げた。

 2位にはアプリリアの4ストマシンに乗るコーリン・エドワーズ(1分42秒818)。そしてフォルトゥナ・ヤマハ・チームのカルロス・チェカが1分42秒861で続いた。チェカは前日の走行を取りやめ実質的に2日目にあたるこの日、主に2003年型YZR-M1のシャシー・セットアップと数種類のミシュランのテストを行いながら、この3番手のタイムを記録したもの。

 4位のオーストラリアのトロイ・べイリス(ドゥカティ/1分42秒890)に続いてフォルトゥナ・ヤマハ・チームのマルコ・メランドリが1分43秒236で5位。メランドリは、新しいフュエルインジェクション・マシンで徐々にスピードを上げ勢力的に走行。テスト終盤で転倒するも、怪我はなかった。

 またゴロワーズ・ヤマハ・チームのオリビエ・ジャックはテストの中盤頃にフロントから転倒。路面に強く打ち付けられて左肩甲骨がかける怪我を負ったが、2月26~27日に行われるエストリルでのテストには参加を予定している。



ゴロワーズ・ヤマハ・チーム
アレックス・バロス (1位/1分42秒640)
「昨日の分を取り戻すべく、今日1日で94ラップを走って様々なテストを行い、同時にタイムアップを狙った。初めにインジェクション仕様で4時間ほど。感触としては、かなりいいところまで来ているが、まだすべての答が出ているとは言えない段階。インジェクションそのものの問題ではなく、シャシー・セットアップをさらに色々試す必要があるだろう。後半はキャブレター仕様のマシンで新型シートやタイヤのテストし、強風の中だったが確実に成果を挙げた。終盤、またひとつ新しい変更を試みたところ、すぐに好感触がつかめてタイムもアップした。最速タイムはこの時に出たものだ」

オリビエ・ジャック (11位/1分44秒970)
「何が起こったのかまったくわからない。さっきマシンに乗っていたと思ったら、次の瞬間にはグラベルトラップにはまっていたんだ。どうやってそこまで行ったのかは覚えていない。頭を少しぶつけたがヘルメットには大きな衝撃の傷はない。肩甲骨に小さなひびが入ってしまった。医師によれば、幸い上の方なので次のエストリルには問題ないとのこと」


フォルトゥナ・ヤマハ・チーム
カルロス・チェカ (3位/1分42秒861)
「ミシュランの耐久用タイヤを16周にわたって試したこともあり、今日のテストでのタイムはそれほど重要ではないと思っている。ただ、リアのグリップと全体のバランスが希望通りにならず、レースで必要となるフィーリングがまだ得られてない。スロットル操作でリアをコントロールしたいと思っているが、それが今はまだ出来ない。今の段階で楽観的になるのは難しいが、努力を続けていけば必ず答が出てくると信じている」

マルコ・メランドリ (5位/1分43秒236)
「充実したテストが出来て、とても満足している。でも最後の最後でミスをしてしまった。ほとんどの時間、セッティングを変えずに走っていたが、終盤でフロントのジオメトリーを変えてみたら、そのあとハードに攻めすぎて転倒してしまった。でもラップタイム、フィーリングなど全般的には充分に満足している。タイムアタックはとくに考えていなくて、とにかく1日目の記録を更新しようと頑張った。今回のテストは、これまでで一番手ごたえがあった」


ダンティーン・ヤマハ・チーム
中野真矢 (6位/1分43秒302)
「風が強くて難しかったが、フュエルインジェクション仕様でのシャシー・セットアップは、予想以上に順調に運んだ。このマシンはとくに加速性能が気に入っている。キャブレターに比べて、とてもスムースなので、今日のようなコンディションでもとても扱いやすい」


ヤマハファクトリー・テスト・チーム
阿部典史 (12位/1分45秒271)
「まだ4ストローク・マシンを学んでいるような段階。ずいぶん長い間、乗っていなかったので、ベースセッティングを見つけるまでに時間がかかっている。しかもデータのない全く新しいシャシーをテストするというのは本当に難しいことだ。全体として、とくにリア・サスペンションについては少しずつ前進している。あとの課題はコーナー立ち上がりでのトラクションを向上させるためのスプリング・ウェイト。これはエストリルで引き続きやりたいと思っている」

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