詳細本文 レースに関連する広報発表資料をご覧いただけます。 2001年 GPロードレース用ファクトリーマシン ヤマハ「YZR500/YZR250」ついて 2001年4月6日 2001年FIMロードレース世界選手権に出場するヤマハファクトリーマシンについてご案内いたします。今年のシリーズ戦は4月8日の「ワールドグランプリ・オブ・ジャパン」(鈴鹿)を皮切りに全16戦で行われます。 ヤマハ「YZR500」 ヤマハ「YZR250」 【ヤマハ『YZR500』の概要】 2001年モデルのヤマハ『YZR500』は、昨'00年GP500でメーカーチャンピオンを獲得した'00モデルの基本コンポーネントを継承・進化させ、各コースでの優れた戦闘力発揮を主題に一層熟成を図ったモデルです。 '00年モデル同様、信頼性の高い水冷・2ストローク・YPVS装備の2軸クランク・V型4気筒エンジンを、軽量 ・高剛性アルミ製デルタボックスフレームに搭載します。'01年モデルではさらに、出力特性向上、過渡特性向上等を中心とした改良で、一段と戦闘力を向上させました。 【主な開発の狙いおよび変更点】 ●エンジン関連 シリンダー、シリンダヘッド、エキゾーストパイプスペック、YPVS作動特性など、吸排気系の見直しおよび最適化を図りました。さらに、点火時期マップ制御など性能・ドライバビリティに直結する要素の見直しを図りました。これらの相乗効果 が、加速性能向上、最高速度アップを実現。またライダーのアクセル操作に対し、一層リニアリティのある出力特性を引き出しています。 ●車体関連 エンジン特性の改良に合わせ、車体はディメンション・ジオメトリー等の見直しを図り、優れた旋回性能を引き出すとともに、良好な後輪トラクションを引き出し、瞬発力あるコーナー脱出力を実現しました。 また、キャスター角を調整する“可変ヘッドパイプ”や、チェーン張力の駆動力とのバランスを調整できる“可変ピボット軸”を採用。コースの特徴や選手の好みに応じた素早いセッティングが可能となっています。さらに、カウリング形状についても細部の見直しを図り、空力特性アップによる最高速度アップを実現しました。 【ヤマハ『YZR250』の概要】 2001年型『YZR250』は、'00年の世界グランプリ250ccでライダー、メーカー両チャンピオンを獲得した'00年モデルの基本コンポーネントを継承・進化させ、エンジン特性、ハンドリング性能などを中心に改善を図り、総合的な戦闘力を向上させたモデルです。 エンジンは信頼性および加速性に優れた水冷・2ストローク・1軸クランク・V型2気筒・YPVS装備で、これを軽量 高剛性アルミ製デルタボックスフレームに搭載しています。 【主な特徴】 ●エンジン関連 吸気・排気効率の向上をテーマに細部の熟成を図るとともに、ロス馬力の低減を図りました。また、エンジンマネージメントシステムの熟成、耐久性・信頼性向上を図りました。これらの効果 で、低中速域でのトルク向上、最高出力向上、過渡特性向上などを実現、扱い易さに一層磨きをかけてコーナー脱出時等において戦闘力アップを図っています。 ●車体関連 サスペンションの性能パーツを見直し熟成を図ると同時に、前後荷重配分の最適化を図り、ハンドリング性能を一段と向上させました。さらに、随所に軽量 化技術を投入、またブレーキシステムの熟成を図り、コーナーへの進入において戦闘力を一層アップしました。カウリング形状についても細部の見直しを図り優れた空力特性を図り、最高速度アップを実現しました。 2001ヤマハロードレーサー「YZR500」仕様諸元 名称 2001ヤマハYZR500 エンジン形式 2ストローク・水冷・YPVS・クランク室リードバルブ 気筒数・配列 V型4気筒 総排気量 499cm3 最高出力 180PS以上 点火方式 CDI 潤滑方式 混合(30:1) クラッチ形式 乾式多板 変速段数 6段 ファイナルドライブ チェーン タイヤサイズ (前) 17インチ (後) 17インチ、16.5インチ 懸架装置 (前) テレスコピック (後) モノクロスサスペンション ブレーキ形式 (前) ダブルディスク (後) シングルディスク フレーム形式 デルタボックス 燃料タンク容量 32リットル 重量 131Kg以上(FIMレギュレーションに準ずる) 2001ヤマハロードレーサー「YZR250」仕様諸元 名称 2001ヤマハYZR250 エンジン形式 2ストローク・水冷・YPVS・クランク室リードバルブ 気筒数・配列 V型2気筒 総排気量 249cm3 最高出力 90PS以上 点火方式 CDI 潤滑方式 混合(30:1) クラッチ形式 乾式多板 変速段数 6段 ファイナルドライブ チェーン タイヤサイズ (前) 17インチ (後) 17インチ 懸架装置 (前) テレスコピック (後) モノクロスサスペンション ブレーキ形式 (前) ダブルディスク (後) シングルディスク フレーム形式 デルタボックス 燃料タンク容量 23リットル 重量 95Kg以上(FIMレギュレーションに準ずる)