本文へ進みます

ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

サイト内検索

詳細本文

レースに関連する広報発表資料をご覧いただけます。

'99年海外・国内モーターサイクルスポーツ
出場マシンのプロフィール
1999年3月1日

 '99年度の海外・国内のレース活動において、各選手権に出場するファクトリー・マシンの概要がこのほど決定しましたので発表します。
 すでに1月より開幕しているAMAスーパークロスを始め、各カテゴリーにおいてチャンピオン獲得を目指します。

 '99年度は「YZR500」「YZR250」「YZ400F」「YZ250M」の各マシンについては、昨年型からエンジン、車体ともに進化・熟成を加え、戦闘力をさらに向上させ各レースに投入します。
 またスーパーバイクの世界選手権及び全日本選手権においては、昨年まで使用していたYZF750に代わり、新たに市販モデルYZF-R7を改良したヤマハロードレーサー「YZF-R7」を投入します。
 さきごろ発表いたしました「マールボロ ヤマハ レーシング チーム」を始めとする各主要チームやライダーと車両のコンビネーションもシーズンオフのテストから順調で、開幕戦に向けて準備を重ねております。

 '99年度も各レースシーンにおいて、ヤマハはモーターサイクルスポーツの普及・振興に情熱を持って努力していくとともに、「感動創造企業」としてファンの方々に喜んでいただけるレースを展開して参ります。
 今年度も、ぜひヤマハのチーム、ライダー、そしてマシンの活躍に、ご声援よろしくお願いいたします。

なお'99年のファクトリー・マシンのプロフィールは下の画像をクリックしてください。

YZR500 YZR250 YZF-R7 YZ400F YZ250M

■ヤマハモトクロッサー「YZ250M」
'99ヤマハモトクロッサー『YZ250M』は、AMA選手権および全日本モトクロス選手権用に、市販モトクロッサー'99「YZ250」をベースに、エンジン性能向上、走破性向上、戦闘力向上などをテーマにモデファイを施したマシンです。
エンジンは、信頼性、加速性、トラクションに優れた水冷2サイクル単気筒YPVS装備で、これを軽量フレームに搭載、すぐれた走破性、操安性が特徴です。

【'99モデルの主な特徴】
●エンジン関連
<幅広いパワーバンドと、スロットル応答特性の向上>
パワーバンドを拡大し、より扱いやすい出力特性、スロットル応答特性の向上を目指すため、1)シリンダー各部の見直し、2)エキゾースト系の見直し、3)ロス馬力低減、4)キャブ電子制御化を施しました。
●車体関連
<各パーツの軽量化で、ハンドリング向上>
1)フレーム軽量化、2)前後サスのリファイン、3)タンク、足回り等のパーツ軽量化により、走破性、ハンドリングのさらなる向上による戦闘力アップを目指しています。

 

仕様諸元
名称 '99ヤマハYZ250M
エンジン形式 2サイクル・水冷・YPVS・ピストンリードバルブ
気筒・配列 単気筒
総排気量 249cm3
ボア×ストローク 66.4×72.0mm
最高出力 55PS以上
点火方式 CDI
吸気方式 ケイヒンPWM
潤滑方式 混合(40:1)
クラッチ形式 湿式多板
変速段数 5段
ファイナルドライブ チェーン
タイヤサイズ(前) 21インチ
タイヤサイズ(後) 19インチ
懸架装置(前) テレスコピック
懸架装置(後) モノクロスサスペンション
ブレーキ形式(前) シングルディスク
ブレーキ形式(後) シングルディスク
フレーム形式 セミダブル・クレードル
燃料タンク容量 8L
重量 98kg以上(FIMレギュレーションに準ずる)

■ヤマハモトクロッサー「YZ400F」
'99ヤマハモトクロッサー『YZ400F』は、市販モトクロッサー'99「YZ400F」をベースに、世界選手権モトクロス500cc、AMA選手権用に、エンジン性能向上、走破性向上、戦闘力向上などをテーマにモディファイを施したマシンです。
エンジンは、小型・軽量・高出力をテーマに開発した水冷4サイクルDOHC5バルブ単気筒を採用し、さらに熟成が進んだ'99年型の車体と相まって優れた走破性、操安性、信頼性を実現しています。

【'99モデルの主な特徴】
●エンジン関連
<軽量かつフレキシブルなエンジン特性>
1)世界選手権500ccクラスで他社の大排気量車と対等以上に戦える性能と、2)AMAスーパークロス及びナショナル選手権において2サイクル250ccマシンと十分に戦える競争力かつ性能上のアドバンテージを持つために、競技規則範囲内での軽量化、コース条件に対応した性能特性の作り込みを行っています。
●車体関連
<市販車ベースながらも、戦闘力の高いシャーシ>
FIM及びAMA競技規則範囲内での軽量化を施し、最高峰のカテゴリーにおいてファクトリーマシンと互角に戦える、市販車改造モトクロッサーとしての最高水準を目指します。

 

仕様諸元
名称 '99ヤマハYZ400F
エンジン形式 4サイクル・水冷・DOHC・5バルブ・EXUP
気筒・配列 単気筒
総排気量 399cm3
ボア×ストローク 92.0×60.1mm
最高出力 57PS以上
点火方式 CDI
吸気方式 ケイヒンFCRキャブレター
潤滑方式 半強制圧送ウェットサンプ
クラッチ形式 湿式多板
変速段数 5段
ファイナルドライブ チェーン
タイヤサイズ(前) 21インチ
タイヤサイズ(後) 19インチ
懸架装置(前) テレスコピック
懸架装置(後) モノクロスサスペンション
ブレーキ形式(前) シングルディスク
ブレーキ形式(後) シングルディスク
フレーム形式 セミダブル・クレードル
燃料タンク容量 8L
重量 102kg以上(FIMレギュレーションに準ずる)

■ヤマハロードレーサー『YZF-R7』
'99ヤマハ『YZF-R7』は、ヤマハの市販モデル「YZF-R7」をベースに、一層の戦闘力アップを図ったファクトリー・マシンです。スーパーバイクの世界選手権および全日本選手権、鈴鹿8時間耐久レースでの勝利を目的に開発したものです。
エンジンは、市販モデル「YZF-R1」「YZF-R6」のコンセプトと同様、コンパクトな新設計4サイクル・水冷・DOHC・5バルブの前傾並列4気筒で、これをアルミ製デルタボックスⅡフレームに搭載。クラスで群を抜く優れた操安性と戦闘力が特徴です。

【'99モデルの主な特徴】
●エンジン関連
<市販モデルをベースに、より戦闘力を向上>
新設計Rシリーズのコンセプトを踏襲した「YZF-R7」エンジンの特徴や基本性能を活かすとともに、1)吸入空気量の増大、2)吸排気系の高速化、3)限界回転数の向上、4)ロス馬力の低減などの改良を施し、中速域からトップエンドへの絶対性能の向上を図っています。
●車体関連
<GPレースよりフィードバックされたアルミ製デルタボックスⅡフレーム・ロングリヤアームの採用>
市販モデル「YZF-R7」が有する世界GP500cc用ファクトリー・マシン「YZR500」の技術に基づいて新開発した軽量高剛性「アルミ製デルタボックスⅡ」フレーム、Rシリーズの特徴であるロングリヤアーム、さらにセッティングの幅の広いオーリンズサスペンションにより、旋回性およびリアトラクションの向上を目指しています。
●その他
<空力に優れた新フォルム>
空力特性に優れた「YZF-R7」独自のスタイリングが高速性能に寄与します。

 

仕様諸元
名称 '99ヤマハYZF-R7
エンジン形式 4サイクル・水冷・DOHC・5バルブ
気筒・配列 前傾・並列4気筒
総排気量 749cm3
ボア×ストローク 72.0×46.0mm
最高出力 170PS以上
点火方式 トランジスタ点火
吸気方式 エレクトリック・フューエル・インジェクション
潤滑方式 ウエットサンプ
クラッチ形式 乾式多板
変速段数 6段
ファイナルドライブ チェーン
タイヤサイズ(前) 17インチ
タイヤサイズ(後) 17インチ
懸架装置(前) テレスコピック
懸架装置(後) モノクロスサスペンション
ブレーキ形式(前) ダブルディスク
ブレーキ形式(後) シングルディスク
フレーム形式 デルタボックスII
燃料タンク容量 24L
重量 162kg以上(FIMレギュレーションに準ずる/スプリント仕様)

■ヤマハロードレーサー『YZR250』
'99ヤマハ『YZR250』は、'98年の全日本選手権ロードレース250ccクラスで9戦中8勝しチャンピオンを獲得したファクトリー・マシン『YZR250』をベースに、エンジン性能向上、ハンドリング性能向上などを中心に一層の戦闘力アップを図ったモデルです。
エンジンは、信頼性、加速性に優れた水冷・2サイクル・V型2気筒・YPVS装備で、これを軽量・高剛性を特徴とするアルミ製デルタボックスフレームに搭載し、すぐれた操安性と確実なパワーデリバリーを実現、'99年は世界グランプリに挑みます。

【'99モデルの主な特徴】
●エンジン関連
<絶対出力の向上・エンジンの軽量化>
1)掃気流の改善、2)吸気、排気効率の向上、3)メカニカルロス馬力の低減、4)エンジンマネージメントシステムの熟成、5)原動機回りの耐久性の向上、6)新素材の採用による軽量化などを施し、最大馬力の向上を目指しています。
●車体関連
<ハンドリングをさらに進化>
1)前後サスペンションの熟成による前後荷重の最適化、2)タンク、シート形状の変更、3)カウリング形状の変更、軽量化、4)ブレーキシステムの熟成などを行い、操安性をさらに進化させました。

 

仕様諸元
名称 '99ヤマハYZR250
エンジン形式 2サイクル・水冷・YPVS・クランク室リードバルブ
気筒・配列 V型2気筒
総排気量 249cm3
最高出力 90PS以上
点火方式 CDI
潤滑方式 混合(30:1)
クラッチ形式 乾式多板
変速段数 6段
ファイナルドライブ チェーン
タイヤサイズ(前) 17インチ
タイヤサイズ(後) 17インチ
懸架装置(前) テレスコピック
懸架装置(後) モノクロスサスペンション
ブレーキ形式(前) ダブルディスク
ブレーキ形式(後) シングルディスク
フレーム形式 デルタボックス
燃料タンク容量 23L
重量 100kg以上(MFJレギュレーションに準ずる)

■ヤマハロードレーサー『YZR500』
'99ヤマハ『YZR500』は、'98モデルの「YZR500」の基本コンポーネントをそのまま継承・進化させ、各サーキットでの優れたポテンシャル発揮を照準に一層熟成、出力特性の向上等を中心に一段と性能アップを図ったモデルです。
エンジンは信頼性の高い水冷・2サイクル・YPVS装備のV型4気筒で、実績あるアルミ製デルタボックスフレームとの組合せで、世界の強豪に挑みチャンピオン獲得を目指します。

【'99モデルの主な特徴】
●エンジン関連
<加速性能、最高速性能の向上・ライダーの意思に忠実なエンジン特性>
シリンダ、シリンダヘッド、エキゾーストパイプ諸元、エンジンマネージメントシステムなどの性能要素部品を全般的に見直し、クランクマスの最適化を行って、加速性能と最高速性能の向上を図るとともに、ライダーのスロットルワークにより忠実な出力が得られる特性を目指しています。
●車体関連
<ブレーキングの安定性向上>
前後分布荷重を見直し、ブレーキング時の安定性の向上を図り、より自由度の高い優れたハンドリングを実現しています。
●その他
<カウリング形状変更で空力特性向上>
カウリングのダクト形状を変更し、空力性能の向上を図り、最高速アップを実現しています。

 

仕様諸元
名称 '99ヤマハYZR500
エンジン形式 2サイクル・水冷・YPVS・クランク室リードバルブ
気筒・配列 V型4気筒
総排気量 499cm3
最高出力 180PS以上
点火方式 CDI
潤滑方式 混合(30:1)
クラッチ形式 乾式多板
変速段数 6段
ファイナルドライブ チェーン
タイヤサイズ(前) 17インチ
タイヤサイズ(後) 17インチ
懸架装置(前) テレスコピック
懸架装置(後) モノクロスサスペンション
ブレーキ形式(前) ダブルディスク
ブレーキ形式(後) シングルディスク
フレーム形式 デルタボックス
燃料タンク容量 32L
重量 131kg以上(FIMレギュレーションに準ずる)

ページ
先頭へ