トップリーグ 2021 1stステージ 第2節 - 試合日程・結果
トップリーグ 2021 1stステージ 第2節:リコー戦の結果をご報告します。
トップリーグ 2021 1stステージ 第2節
2/28(日) 12:00 Kick off
大阪府 東大阪市花園ラグビー場
ヤマハ発動機ジュビロ |
VS | リコー |
||
---|---|---|---|---|
22 | 前半 3-16 後半 19-7 |
23 |
【ゲームプレビュー】
ジャパンラグビートップリーグは早くも明日第2節を迎える。
ラグビーができること、ラグビーがある風景に誰もが感謝の気持ちを露わにした開幕戦、興奮と緊張が混ざり合う中、見えないプレッシャー、思い通りにならない時間を乗り越え、8トライ、白星スタートを切ったヤマハ発動機ジュビロ。
あれから1週間、今や緊張やプレッシャーはない。
前節に続いて、大阪・花園ラグビー場で迎えるのはリコーブラックラムズとの一戦。
FWに大型外国人選手がずらりと並ぶ布陣は昨年同様にフィジカル勝負のタフな展開になるだろう。
そのための準備は完了した。
タフなゲームをどうコントロールするか。
今節はこの選手に注目したい。
背番号10 清原 祥
強力FWとスピードが魅力のBKの強みを最大限に活かしたゲームコントロールをするチームの司令塔も5シーズン目。
ヤマハスタイルを誰よりも理解し、瞬時の状況判断に正確なキックやパスはもちろん、最大の持ち味は誰にも真似できない脅威のステップとスピード。
わずかなスペース、一瞬の隙を見て敵を抜き去る能力はトップリーグ屈指。
加えて今季はフィジカルの強化にも成功し、まさにタフな試合に挑むに死角なし。
パスで、ランで、ステップで、緩急をつけたゲームメイクからどんなチャンスを作り出すか、
そしてヤマハ自慢のFWを前に出し、どんなストーリーで仕留めるか、目が離せない。
【ゲームレポート】
開幕戦勝利から1週間、スコアに繋がったプレーの精度を高め、スコアの影で納得できなかった理由を突き詰めたヤマハ発動機ジュビロは第2節 リコーブラックラムズとの一戦に挑んだ。
前節同様の花園ラグビー場、リコーのキックオフで試合が開始した。
風上に立つヤマハは先に敵陣でプレーをしたいところだったが、早々に自陣深くへ攻め込んだリコーに2分、PGで先制を許す。0-3。
リスタート後、続くリコーのアタックに懸命のディフェンスをするも、8分に追加点を許した。0-10。
キックオフから流れを変えたいヤマハはアタックを仕掛けるも、リコーの出足の早いディフェンスの前になかなかリズムが掴めない。
自慢のスクラムでペナルティを奪い敵陣へ入るも、スコアには結びつかず。その後もリコーの自陣での攻撃が続き、16分にPGでの追加点を許し0-13。
続く、敵陣ゴール前ラインアウトのチャンスも、ターンオーバーでスコアならず。
そして再びリコーが自陣で連続攻撃、22分にPGを決めて0-16、リードが広がった。
直後のキックオフからFLスミスの強烈なラインブレイクでゴール前へ迫るが、わずかに届かず。
その後も再三リコー陣内でアタックするが、ディフェンスのプレッシャーの前にペナルティで決定的チャンスを掴めない。
終了間際、42分にFBグリーンがPGを決めて、3-16で前半を終えた。
ヤマハのキックオフで後半開始。
なんとしても先制したいヤマハが敵陣へ。しかし、後半に入ってもリコーのディフェンスのプレッシャーは継続。攻守が目まぐるしく入れ替わり、なかなか決定的チャンスが掴めない中、10分にリコーが自陣ゴール前でラインアウトモールからトライ。ゴールキックも決まり、3-23とスコアが開いた。
後半に入っても思い通りにならない時間が続く序盤、それでもゴールラインを目指して攻め続けた。
ようやくスコアが動いたのは21分、敵陣ゴール前5mラインアウトから連続攻撃、ゴール前中央ラックからSH矢富、WTBツイタマと繋いで待望のトライ。SOグリーンのゴールキックも決まり、10-23。
リスタートから敵陣でゲームを展開するヤマハ。
ラインアウトからのアタックでゴール前に迫ると、SOグリーンのキックパスをWTBツイタマがキャッチしてトライ。15-23と追い上げる。
ここからもう一段ギアをあげるヤマハは36分、自陣深くからボールを動かし、じわじわと敵陣へ。
全員で繋いで繋いで最後はFLスミスがトライ。SOグリーンのゴールキックも決まり22-23。ついに1点差まで詰め寄った。
残り2分、キックオフからボールを動かし続けるヤマハ。途切れないフィットネスで最後の最後まで攻め続けるが、わずか1点が及ばずノーサイド。
開幕2連勝はならず、悔しい結果となった。
どんなにいい準備をしても、上手くいかないこともある。
どんなに悔しくてもリーグ戦が続く以上、1つの負けで下を向いている時間もない。
最後のトップリーグで優勝するという目標は何一つ変わらないのだから。
昨日の結果を変えることはできないが、最後まで決して諦めずにヤマハスタイルで攻め続けた姿勢、奪い取った勝ち点は、きっとこの先ヤマハの未来を変えるになるに違いない。
そして次節は、負けた後のヤマハの強さをきっと見ることになる。
試合後インタビュー
■大戸キャプテン
コロナ禍、本日も試合を開催していただきましたトップリーグ関係者の皆様、ありがとうございました。また観客の皆様も応援に来ていただき、本当に嬉しかったです。
試合内容は、前半20分間の戦い方は次節以降に向けて勉強になり、そこが伸びしろと捉えたいと思います。
後半は風下でしたが、ボールをキープしながら特にリザーブの選手がインパクトプレーをしてくれたので、このようなスコアになったと思います。
来週はショートウィークになりますが、しっかり修正して今後のリーグ戦を戦っていきたいと思います。
■粟田選手
今日の試合は自分の強みであるアタックに関してはスピードに乗って、相手のディフェンスラインをブレイクするような思い切ったプレーがいくつかでき、ヤマハのアタックの起点になることができましたが、チーム全体としては規律を守れず、後手後手になる場面が多く、反省があります。
ペナルティの原因はレフリング等ではなく、自分たちがやるべきことをやりきれなかったためです。
試合前からリコーのブレイクダウンのプレッシャーが強いことは認識しており、その練習もしっかりしてきましたが、試合の中でやりきれない場面がありました。
また、最後チーム一丸となってトライを狙いましたが取り切れず、負けたことは悔しいです。
ただ、まだ2戦目なので、負けを負けで終わりにせずにしっかり次戦に向けて修正していきます。
引き続き応援よろしくお願いします。
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | リコー | |||
---|---|---|---|---|
前半 | 後半 | 内訳 | 前半 | 後半 |
0 |
3 | T | 1 | 1 |
0 | 2 | G | 1 | 1 |
0 | 0 | PT | 0 | 0 |
1 | 0 | PG | 3 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
3 | 19 | 計 | 16 | 7 |
22 | 合計 | 23 |
ヤマハ発動機ジュビロ | |
---|---|
1 |
植木 悠治 |
2 | 江口 晃平 |
3 | 伊藤 平一郎 |
(4) | 大戸 裕矢 |
5 | マリー・ダグラス |
6 | 粟田 祥平 |
7 | クワッガ・スミス |
8 | ヘル ウヴェ |
9 | 矢富 勇毅 |
10 | 清原 祥 |
11 | マロ・ツイタマ |
12 | ヴィリアミ・タヒトゥア |
13 | 鹿尾 貫太 |
14 | 矢富 洋則 |
15 | サム・グリーン |
16 | 平川 隼也 |
17 | 岡本 慎太郎 |
18 | 西村 颯平 |
19 | 三浦 駿平 |
20 | 松本 力哉 |
21 | 篭島 優輝 |
22 | 石塚 弘章 |
23 | シオネ・トゥイプロトゥ |
交替・入替 | ||
---|---|---|
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 |
前半29分 | 13→22 |
入替 | 後半0分 | 1→17 |
入替 | 後半12分 | 5→20 |
入替 | 後半12分 | 10→23 |
入替 | 後半26分 | 3→18 |
入替 | 後半26分 | 9→21 |
リコー | |
---|---|
1 |
眞壁 貴男 |
2 | 武井 日向 |
3 | 大川 創太郎 |
4 | ロトア ヘアポヒヴァ大和 |
5 | デーモン・レエスアス |
6 | ジェイコブ・スキーン |
7 | ブロードハースト マイケル |
(8) | 松橋 周平 |
9 | マット・ルーカス |
10 | アイザック・ルーカス |
11 | キーガン・ファリア |
12 | 濱野 大輔 |
13 | ジョー・トマネ |
14 | ロトア ヘアアマナキ大洋 |
15 | メイン 平 |
16 | 小池 一宏 |
17 | 千葉 太一 |
18 | 笹川 大五 |
19 | 柳川 大樹 |
20 | アマト・ファカタヴァ |
21 | 山本 昌太 |
22 | マット・マッガーン |
23 | 山内 俊輝 |
交替・入替 | ||
---|---|---|
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 |
後半0分 | 13→23 |
入替 | 後半6分 | 3→17 |
入替 | 後半18分 | 9→21 |
入替 | 後半23分 | 7→20 |
入替 | 後半27分 | 2→16 |
入替 | 後半37分 | 1→18 |
入替 | 後半38分 | 15→22 |
入替 | 後半38分 | 6→19 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 |
---|---|---|---|---|
2分 |
リコー | (9)マット・ルーカス | PG | 0-3 |
8分 | リコー | (15)メイン平 | T | 0-8 |
9分 | リコー | (9)マット・ルーカス | G | 0-10 |
16分 | リコー | (9)マット・ルーカス | PG | 0-13 |
22分 | リコー | (9)マット・ルーカス | PG | 0-16 |
42分 | ヤマハ発動機 | (15)サム・グリーン | PG | 3-16 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 |
---|---|---|---|---|
10分 |
リコー | (2)武井日向 | T | 3-21 |
11分 | リコー | (9)マット・ルーカス | G | 3-23 |
21分 | ヤマハ発動機 | (11)マロ・ツイタマ | T | 8-23 |
22分 | ヤマハ発動機 | (15)サム・グリーン | G | 10-23 |
24分 | ヤマハ発動機 | (11)マロ・ツイタマ | T | 15-23 |
25分 | ヤマハ発動機 | (15)サム・グリーン | Gx | 15-23 |
36分 | ヤマハ発動機 | (7)クワッガ・スミス | T | 20-23 |
37分 | ヤマハ発動機 | (15)サム・グリーン | G | 22-23 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
■堀川監督
本日もたくさんの応援ありがとうございました。
今日の試合は前半の戦い方が全てです。
風上だったので、シンプルに風を使って敵陣でプレーをしたかったのですが、それができなかったこと、またリコーのディフェンスのプレッシャーもきつく、ペナルティを重ねてしまいました。
ヤマハはこれまで数年、ペナルティが少ない規律のあるチームづくりをしてきましたので、今日の試合はレフリーや対戦相手がどうかではなく、自分たちのやりたいことができませんでした。
後半のスコアの要因は、ボールを動かし、自分たちのストラクチャを遂行したことによりスペースを見つけられたことです。
そのような時間がもう少し多ければ勝利できたかと思いますが、できなかった要因が次の試合に向けてのレビューになります。
この敗戦から何を学ぶか、しっかりチーム全員で明確にして、生まれ変わった気もちでNEC戦に臨みたいと思います。