トップリーグ 2021 1stステージ 第1節 - 試合日程・結果
トップリーグ 2021 1stステージ 第1節:日野戦の結果をご報告します。
トップリーグ 2021 1stステージ 第1節
2/21(日) 14:00 Kick off
大阪府 東大阪市花園ラグビー場
日野 |
VS | ヤマハ発動機ジュビロ |
||
---|---|---|---|---|
17 | 前半 0-14 後半 17-38 |
52 |
【ゲームプレビュー】
約1か月の延期を経て、いよいよ明日最後のトップリーグが開幕する。
コロナ禍、いつ何が起こるか分からない状況の中、常にコントロールできることにフォーカスをし決して立ち止まることなくチーム全員で乗り越えてきたプレシーズン。
本当に長く、厳しい期間だった。だからこそ確実に強くなり、揺るぎない自信になった。
30週間で積み上げ、研ぎ澄まされたヤマハスタイルは、間違いなくヤマハ史上最強となり、最後のトップリーグに臨む準備は整った。
開幕戦の会場は大阪、花園ラグビー場。
18年前、2003年に創設されたジャパンラグビートップリーグ、その最初のトップリーグの開幕戦を戦った場所と同じ場所だ。
ヤマハ発動機ジュビロの新たな歴史がスタートした場所で、またヤマハらしい歴史を刻みたい。
対戦相手は日野レッドドルフィンズ。
無論、ヤマハ同様に最高の準備をしているに違いない。
開幕戦ではその準備をどれだけ遂行できるかが勝敗を決めることになるだろう。
日野レッドドルフィンズ戦に挑む布陣から注目選手をあげるなら、昨年のあのハイライトが甦る。
背番号1 植木 悠治。
恐らくチーム内で最もポジション争いの激しいとされる背番号1で今季開幕戦のスターティングメンバーを掴んだ彼は、スクラムリーダーとしてヤマハ最大の強みであるスクラムを統率する。
どんなチーム、どんなスクラムが挑んでこようとも冷静にチームメイトをコントロールし、ヤマハのスクラム最前列で黙々とその役割を全うする。
そしてもう一つの武器はフィットネス。
強力な押し、そして攻守に渡り途切れないフィットネスは、味方を鼓舞し、敵の脅威になるに違いない。
スクラムかランか、ホームタウンでもある大阪で、明日また、あのハイライトのような激走が、そしてきっと勝利の雄叫びが聞こえるに違いない。
【ゲームレポート】
待ちに待った最後のトップリーグが開幕。
1年ぶりのトップリーグにワクワクする者、ヤマハのジャージを着て初めての公式戦を前に緊張する者、チームメイトに全てを託し全力でサポートする者、誰もがラグビーのある風景、ラグビーができることへの感謝の気持ちを胸に日野レッドドルフィンズ戦を迎えた。
気温20℃の陽気の中、午後2時、ヤマハのキックオフで試合が開始した。
序盤から自分たちのテンポでゲームを支配すべくヤマハは積極的にボールを動かし、日野陣内でアタックを仕掛けた。
しかし日野の予想以上に出足の速いディフェンスに苦戦、決定的なチャンスもスコアに結び付けられないまま時間が経過した。
粘り強く攻撃を仕掛ける中、25分にようやくスコアが動いた。
敵陣ゴール前ラインアウトから連続攻撃、ゴール前ラックからSH矢富(勇)がWTB矢富(洋)にパス、右隅に飛び込み待望のトライ。SOグリーンのゴールキックも決まり7-0と先制に成功。
33分には自陣から連続攻撃、ハーフウェイ付近でボールをもらった途中出場HO江口が華麗なステップでディフェンスを交わすとライン際のLOヒュートレルへとパス、そのまま走り切ってデビュー戦での嬉しいトライ。ゴールキックも決まり14-0とした。
その後は日野も反撃を見せるが、冷静にしのいでわずかなリードで前半を終えた。
思いどおりにならない時間も多かったが、再度自分たちの準備をしてきたヤマハスタイルに立ち返りいざ後半へ。
日野のキックオフで試合が開始、序盤から主導権を握りたいヤマハに対し、最初にスコアチャンスを掴んだのは日野。自陣深くでヤマハのパスがこぼれた隙をついてトライし14-5とする。
しかしリスタートから直ぐにヤマハにチャンスが到来、11分に敵陣ゴール前ラインアウトからFLスミス、ライン際のHO江口と繋ぎ、ディフェンスを交わしてゴール前へ迫ると、LOヒュートレルへパスし、そのままこの日2つ目のトライ。ゴールキックも決まり21-5。
勢いを取り戻したヤマハは続く14分にも自陣深くでの相手ボールラインアウトをFLスミスがターンオーバーすると素早くBKへ展開。SH矢富、SO清原、CTBタヒトゥア、鹿尾と繋ぎ最後はFBグリーンが抜け出してトライ。ゴールキックも決まり28-5とした。
さらに19分には敵陣でのスクラムを起点にした攻撃からSO清原が絶妙なグラバーキック、WTBツイタマが拾ってトライし33-5。
23分にはラインアウトからNO.8ヘルが突進、WTBツイタマへ繋いで連続トライ。
ゴールキックも決まり40-5と突き放した。
このまま畳みかけたい展開の中、27分と32分に日野に連続トライを許し40-17。
一瞬立ち込めた暗雲、だが直後33分にキックオフのボールをWTBツイタマがキャッチするとそのまま3トライ目をあげて嫌な流れを断ち切ると、終了間際の39分には自陣ゴール前スクラムから、SO清原が大きく展開、WTBナーマヌ、SOサム、SH篭島と次々に繋いでゴール前に迫ると、ラックからSH篭島が左へ展開、ライン際のLOヒュートレルが3つ目のトライ。
前後半で8トライをあげ52-17でノーサイト。開幕戦を白星で飾った。
1年ぶりのトップリーグ、予想以上の緊張やいつもどおりにいかないこと、予期せぬこともあった80分。
これが開幕戦。
それでも見せたヤマハの強さ、底力。
スコアに表れた成果と自信、スコアに表れなかった課題と伸びしろ。
どちらもポジティブに、そして次節へのエナジーに変えて、今日からまたヤマハらしく一歩ずつ前進していきたい。
試合後インタビュー
■大戸キャプテン
まずトップリーグが開催されるにあたり、ご尽力頂いた皆様に感謝いたします。
試合内容ですが、久しぶりの公式戦、また開幕戦ということもあり、何が起こるかわからないと予想していましたが、緊張もあってか普段しないようなミスがたくさんありました。
次に繋げるためのいい課題が見つかったと思い、しっかり修正して準備していきたいと思います。
■江口選手
リザーブということでいつ出場機会がくるかわからない状況の中、いつ出てもいい準備をしていましたが、思っていたよりも早くその機会がきましたので、少し焦りましたが、冷静にプレーすることができました。
今日のプレーに慢心することなく、次の試合に向けてプレーの精度を上げていきたいと思います。
試合詳細・メンバー
日野 | ヤマハ発動機ジュビロ | |||
---|---|---|---|---|
前半 | 後半 | 内訳 | 前半 | 後半 |
0 | 3 |
T | 2 |
6 |
0 | 1 |
G | 2 | 4 |
0 | 0 |
PT | 0 | 0 |
0 | 0 |
PG | 0 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
0 | 17 | 計 | 14 | 38 |
17 | 合計 | 52 |
日野 | |
---|---|
1 |
久富 雄一 |
2 | 郷 雄貴 |
3 | デイヤン・ファンダーウエストハイゼン |
4 | 北川 俊澄 |
5 | ディネスバラン・クリシュナン |
6 | パーカーアッシュ |
7 | 李 淳也 |
8 | ニリ・ラトゥ |
(9) | オーガスティン・プル |
10 | クリップスヘイデン |
11 | 竹澤 正祥 |
12 | ジャック・デブラシーニ |
13 | 片岡 将 |
14 | チャンス・ペニー |
15 | 吉川 遼 |
16 | 木津 武士 |
17 | 加藤 凌悠 |
18 | 村上 玲央 |
19 | 木村 勇大 |
20 | 千布 亮輔 |
21 | 橋本 法史 |
22 | 田邊 秀樹 |
23 | ギリース・カカ |
交替・入替 | ||
---|---|---|
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 |
前半2分 | 12→22 |
入替 | 後半13分 | 4→19 |
入替 | 後半13分 | 8→20 |
入替 | 後半13分 | 14→23 |
入替 | 後半21分 | 2→16 |
入替 | 後半28分 | 1→17 |
入替 | 後半28分 | 3→18 |
入替 | 後半28分 | 22→21 |
ヤマハ発動機ジュビロ | |
---|---|
1 |
植木 悠治 |
2 | 日野 剛志 |
3 | 伊藤 平一郎 |
(4) | 大戸 裕矢 |
5 | フレッド・ヒュートレル |
6 | 粟田 祥平 |
7 | クワッガ・スミス |
8 | ヘル ウヴェ |
9 | 矢富 勇毅 |
10 | 清原 祥 |
11 | マロ・ツイタマ |
12 | ヴィリアミ・タヒトゥア |
13 | 鹿尾 貫太 |
14 | 矢富 洋則 |
15 | サム・グリーン |
16 | 江口 晃平 |
17 | 岡本 慎太郎 |
18 | 西村 颯平 |
19 | 三浦 駿平 |
20 | 松本 力哉 |
21 | 篭島 優輝 |
22 | 石塚 弘章 |
23 | ジェイデン・ナーマヌ |
交替・入替 | ||
---|---|---|
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 |
前半17分 | 2→16 |
入替 | 後半11分 | 1→17 |
入替 | 後半21分 | 3→18 |
入替 | 後半21分 | 9→21 |
入替 | 後半24分 | 13→22 |
入替 | 後半36分 | 6→19 |
入替 | 後半36分 | 7→20 |
入替 | 後半36分 | 14→23 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 |
---|---|---|---|---|
26分 |
ヤマハ発動機 | (14)矢富洋則 | T | 0-5 |
27分 | ヤマハ発動機 | (15)サム・グリーン | G | 0-7 |
34分 | ヤマハ発動機 | (5)フレッド・ヒュートレル | T | 0-12 |
35分 | ヤマハ発動機 | (15)サム・グリーン | G | 0-14 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 |
---|---|---|---|---|
4分 |
日野 | (13)片岡将 | T | 5-14 |
5分 | 日野 | (22)田邊秀樹 | Gx | 5-14 |
11分 | ヤマハ発動機 | (5)フレッド・ヒュートレル | T | 5-19 |
12分 | ヤマハ発動機 | (15)サム・グリーン | G | 5-21 |
14分 | ヤマハ発動機 | (15)サム・グリーン | T | 5-26 |
14分 | ヤマハ発動機 | (15)サム・グリーン | G | 5-28 |
19分 | ヤマハ発動機 | (11)マロ・ツイタマ | T | 5-33 |
21分 | ヤマハ発動機 | (15)サム・グリーン | Gx | 5-33 |
23分 | ヤマハ発動機 | (11)マロ・ツイタマ | T | 5-38 |
24分 | ヤマハ発動機 | (15)サム・グリーン | G | 5-40 |
27分 | 日野 | (9)オーガスティン・プル | T | 10-40 |
27分 | 日野 | (23)ギリース・カカ | Gx | 10-40 |
32分 | 日野 | (9)オーガスティン・プル | T | 15-40 |
33分 | 日野 | (23)ギリース・カカ | G | 17-40 |
34分 | ヤマハ発動機 | (11)マロ・ツイタマ | T | 17-45 |
35分 | ヤマハ発動機 | (15)サム・グリーン | G | 17-47 |
39分 | ヤマハ発動機 | (5)フレッド・ヒュートレル | T | 17-52 |
41分 | ヤマハ発動機 | (15)サム・グリーン | Gx | 17-52 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
■堀川監督
約1年ぶりのトップリーグが開催されたこと、日本協会はじめ関係者の皆様に感謝いたします。
ゲームの結果ですが、開幕戦は難しいの一言に尽きます。
自分たちの力を上手く出しきれない時間帯も多く、課題もたくさん見つかりましたので、冷静に分析をして、選手たちもよくコミュニケーションを取って次のリコー戦に向けて準備をしたいと思います。
また、今日は前半の早い段階でリザーブの江口選手が出場することになりましたが、しっかりゲームを作ってくれて、勝利に貢献してくれました。彼の成長を感じると共に今後の活躍にも期待したいです。