2020トップリーグ 第1節 - 試合日程・結果
2020トップリーグ 第1節:トヨタ自動車戦の結果をご報告します。
2020トップリーグ 第1節
1/12(日) 13:00 Kick off
静岡県 ヤマハスタジアム
ヤマハ発動機ジュビロ |
VS | トヨタ自動車 |
||
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31 | 前半 19-19 後半 12-10 |
29 |
大歓声を味方に開幕戦勝利
ワールドカップ日本大会の大成功から約3か月。今季のトップリーグがようやく新年の1月12日に開幕した。初戦は「東海ダービー」、トヨタ自動車をホームのヤマハスタジアムに迎えての開幕戦となった。
先制したのはヤマハ。大戸主将は「最初のスクラムで手ごたえがあった」とスクラムでの勝負を挑み、前半11分に認定トライを奪う。しかし、トヨタはスタンドオフのクロニエ選手を基点にグラウンドを広くつかうアタックを展開、14分に南アフリカ代表FBのルルー選手がトライを決め、7-5となる。
16分、ヤマハはラインアウトからモールを組んで押し込み、密集にサイドを日野選手が飛び込みトライを決める。ところがトヨタはすぐに再びボールを繋いでヘンリー選手がトライ。12-12と同点に追いつかれる。
さらに27分、トヨタがキックしたボールを追いかけたシオネ選手のプレーがテレビジョンマッチオフィシャルにより、反則プレーと確認。トヨタの認定トライが認められ、12-19と逆転される。
その流れをヤマハに再び呼び戻したのはスクラム。35分に相手ゴール前でのスクラムを押し込み、スクラム周辺に集中したディフェンス網をすり抜けて矢富(勇)選手が鮮やかなトライを大観衆の前で決める。五郎丸選手のゴールも決まり、19-19で折り返す。
後半はヤマハのキックオフで試合再開。ファイトを見せたのは身長2mのロック、アーノルド選手。トヨタに激しいディフェンスを見せた。しかし、後半に先制点を上げたのはトヨタ。クロニエ選手がトライを決め、19-24となる。
ヤマハは強みのラインアウトからボールを保持し、相手陣に攻め込むと、24分に連続攻撃を続け、密集のサイドを矢富(勇)選手が駆け抜けて中央にトライ。五郎丸選手のゴールも成功し、24-24と同点に追いつく。このスコアで勢いがでたヤマハはフォワード選手が突進を繰り返し、33分に南アフリカ代表のクワッガ・スミス選手がトライを決める。31-24とリードを奪った。
残り5分、トヨタが猛攻を見せ、連続攻撃からヘンリー選手がこの日二つ目のトライを左中間に決める。このコンバージョンゴールが決まると同点になる場面、トヨタ選手のゴールはわずかに右にそれる。しかし、まだフルタイムの笛は鳴らず、逆転を狙うトヨタが再びヤマハ陣を目掛けて走りこむ。
ヤマハゴール前のラックで相手からボールを奪ったのはクワッガ・スミス選手。世界一のテクニックを見せると、そのボールを大戸選手が掴み、清原選手に渡す。清原選手がタッチにボールを蹴り出してノーサイド。31-29でシーソーゲームを制した。
この日の来場者数は1万3,985人。ヤマハスタジアムでのラグビー公式戦での最高人数を記録した。大戸主将は「ワールドカップで見た光景をトップリーグでも見ることができ、感動しました。皆様からの応援でエナジーを得て、最後まで集中してプレーできました」と来場者に感謝した。
※2トライで勝利に大きく貢献したSH矢富選手
試合後インタビュー
■大戸キャプテン
「満員のスタジアムでプレーできて感謝しています。試合内容は途中パニックになったところがありましたが、チーム全員がヤマハのスタイルに立ち戻り、自分たちのプレーを取り戻すことができたのが勝因だと思います。また、スクラムとモールで、しっかりスコアに繋げられたところも大きかったと思います。次節の神戸製鋼はフォワード勝負。神戸製鋼フォワードの圧力を超えられるようなセットプレーを目指します。今日はたくさんの応援を本当にありがとうございました。」
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | トヨタ自動車 | |||
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前半 | 後半 | 内訳 | 前半 | 後半 |
2 |
2 | T | 2 | 2 |
1 | 1 | G | 1 | 0 |
1 | 0 | PT | 1 | 0 |
0 | 0 | PG | 0 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
19 | 12 | 計 | 19 | 10 |
31 | 合計 | 29 |
ヤマハ発動機ジュビロ | |
---|---|
1 |
山本 幸輝 |
2 | 日野 剛志 |
3 | 伊藤 平一郎 |
(4) | 大戸 裕矢 |
5 | リチャード・アーノルド |
6 | ヘル ウヴェ |
7 | クワッガ・スミス |
8 | 西内 勇人 |
9 | 矢富 勇毅 |
10 | サム・グリーン |
11 | シオネ・トゥイプロトゥ |
12 | ヴィリアミ・タヒトゥア |
13 | 小林 広人 |
14 | 伊東 力 |
15 | 五郎丸 歩 |
16 | 江口 晃平 |
17 | 植木 悠治 |
18 | 山村 亮 |
19 | 桑野 詠真 |
20 | 粟田 祥平 |
21 | 吉沢 文洋 |
22 | 清原 祥 |
23 | マロ・ツイタマ |
交替・入替 | ||
---|---|---|
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 |
後半21分 | 1→17 |
入替 | 後半21分 | 10→22 |
入替 | 後半21分 | 14→23 |
入替 | 後半25分 | 9→21 |
入替 | 後半34分 | 3→18 |
入替 | 後半37分 | 5→19 |
トヨタ自動車 | |
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1 |
三浦 昌悟 |
2 | 彦坂 圭克 |
3 | 木津 悠輔 |
4 | 秋山 大地 |
5 | カール・ウェグナー |
(6) | 姫野 和樹 |
7 | 古川 聖人 |
8 | キアラン・リード |
9 | 茂野 海人 |
10 | ライオネル・クロニエ |
11 | ヘンリージェイミー |
12 | マレ・サウ |
13 | 岡田 優輝 |
14 | 高橋 汰地 |
15 | ウィリー・ルルー |
16 | 加藤 竜聖 |
17 | 高橋 洋丞 |
18 | 淺岡 俊亮 |
19 | シュネル・シン |
20 | フェツアニ ラウタイミ |
21 | 滑川 剛人 |
22 | アンガス・シンクレア |
23 | 小原 政佑 |
交替・入替 | ||
---|---|---|
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 |
後半7分 | 2→16 |
入替 | 後半7分 | 3→18 |
入替 | 後半21分 | 4→19 |
入替 | 後半24分 | 9→21 |
入替 | 後半27分 | 10→22 |
入替 | 後半30分 | 1→17 |
入替 | 後半30分 | 7→20 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 |
---|---|---|---|---|
11分 |
ヤマハ発動機 | PT | 7-0 |
|
13分 | トヨタ自動車 | (15)ウィリー・ルルー | T | 7-5 |
14分 | トヨタ自動車 | (10)ライオネル・クロニエ | Gx | 7-5 |
16分 | ヤマハ発動機 | (2)日野剛志 | T | 12-5 |
18分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | Gx | 12-5 |
21分 | トヨタ自動車 | (11)ヘンリージェイミー | T | 12-10 |
22分 | トヨタ自動車 | (10)ライオネル・クロニエ | G | 12-12 |
27分 | トヨタ自動車 | PT | 12-19 |
|
35分 | ヤマハ発動機 | (9)矢富勇毅 | T | 17-19 |
36分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 19-19 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 |
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10分 |
トヨタ自動車 | (10)ライオネル・クロニエ | T | 19-24 |
12分 | トヨタ自動車 | (10)ライオネル・クロニエ | Gx | 19-24 |
24分 | ヤマハ発動機 | (9)矢富勇毅 | T | 24-24 |
24分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 26-24 |
33分 | ヤマハ発動機 | (7)クワッガ・スミス | T | 31-24 |
34分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | Gx | 31-24 |
38分 | トヨタ自動車 | (11)ヘンリージェイミー | T | 31-29 |
39分 | トヨタ自動車 | (22)アンガス・シンクレア | Gx | 31-29 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
■堀川監督
「今日は、満員のスタジアムでプレーできたことに感謝申し上げます。また、多くのファンの皆様に勝利を届けることができ、またトップリーグ初戦に勝てたことを素直に喜びたいと思います。勝利の要因は、スクラム。フォワードの8人が全てのスクラムにおいて押してくれました。ただ、ゲームの内容に関しては、自分達で改善すべき点がたくさんありました。次週はホームゲームで神戸製鋼さんを迎えますが、今季、僕らは、神戸製鋼さんにどうやって勝つかということを目指して、チームを準備してきました。スタジアムの雰囲気を楽しみながら、キレのあるアタックをファンにお見せできるようにしっかり準備していきたいと思います。」