2017-2018トップリーグ 3位決定戦 - 試合日程・結果
2017-2018トップリーグ 3位決定戦:トヨタ自動車戦の結果をご報告します。
2017-2018トップリーグ 3位決定戦
1/13(土) 11:30 Kick off
東京都 秩父宮ラグビー場
ヤマハ発動機ジュビロ |
VS | トヨタ自動車 |
||
---|---|---|---|---|
28 | 前半 21-3 後半 7-7 |
10 |
スクラムから勝機を掴み、今季は3位入賞
2017年度の最終戦は、トップリーグ3位決定戦。ヤマハの司令塔として14シーズンプレーしたレジェンド、大田尾プレイングコーチは試合前にこの試合を持って現役引退を表明しており、ヤマハにとって順位決定以上の意味を持つ試合となった。対するは今季の開幕戦の相手、トヨタ自動車。豪雨の開幕戦から一転、この日は東京の空一面が青く澄み渡る天候の中、日本ラグビーの聖地・秩父宮ラグビー場にて、午前11時30分のキックオフの時間を迎えた。
トヨタのキックオフで試合開始。ヤマハは自陣から積極的に展開し、この日の意気込みを見せる。しかし、前半5分にサウ選手のタックルが危険なタックルと認定され、10分間の一時退場となる。そのペナルティーゴールを決められ、0-3と先制される。
再スタートのキックオフからトヨタ陣に攻め込む。一人少ない状況となるが、日野選手と大戸選手が突進を繰り返してボールを保持し続け、防御の場面になれば小林選手や山路選手が激しいタックルを連発。サウ選手がピッチに戻り、ヤマハは息を吹き返す。
19分に相手ラインアウトのボールを奪うと、サウ選手が突破。小林選手がボールをドリブルすると、後方から走りこんだ田中選手の胸にボールが収まり、相手選手を振り切って右隅にトライを決める。五郎丸選手のゴールも決まり、7-3と逆転に成功する。
先週の試合に続き、突破役となる大型選手が不在の布陣だったが、ヤマハFW8人がスクラムで「突破」の大役を務める。山本選手、日野選手、伊藤選手の日本代表経験者がガッチリと構え、8分にスクラムを押し込むと、相手が反則。再びスクラムを選択し、圧力をかける。相手ディフェンス網が下がったところを大田尾選手がキックパスを放つ。サウ選手が空中でキャッチし、インゴールに飛び込みトライ。14-3とリードを広げる。
さらに35分に、再びサウ選手の突破から、日野選手が一気にゴール前までボールを運ぶ。相手ゴールライン目前に出来た密集の中央を八木下選手が突き破りトライ。21-3とし、前半を終える。
12分間のハーフタイムを終え、今季ラストの40分間を迎える。後半早々にトヨタがアタックを試みるが八木下選手がボールを奪い返し、矢富選手や小林選手、中園選手らが相手陣に攻め込む。
後半4分、ヤマハはスクラムを押し込み、堀江選手が突進。相手ディフェンスを密集に引きつけたところで、サウ選手がトップスピードで走りこんで中央にトライを決める。五郎丸選手のゴールも決まり、28-3とする。
トヨタは突破力のあるクロニエ選手らを投入し、反撃に出る、ヤマハはバードール選手と三村選手をピッチに送り、相手攻撃の芽を摘む。スクラムでは植木選手、名嘉選手、山村選手のフロントローが前に出て、相手に決定的なチャンスを与えない。
36分に1トライを許すが、ヤマハは安定したセットプレーからボールを保持。試合終了のホーンが鳴るが、池町選手がアタックを展開。伊東選手とマッガーン選手が相手陣に切り込むが、トライには結びつかず、28-10で試合終了となった。
試合後、大田尾プレイングコーチは「今日の試合は来期への礎となる」と全力を出し切った試合内容に胸を張り、悲願のトップリーグ優勝を若手選手たちに託した。
※後半に馬力を見せた大戸選手(撮影:久保暁生氏)
試合後インタビュー
堀江主将
「今日は何と言ってもスクラム。良いセットプレーで優位に立つことができました。やはりラグビーはメンタル。気持ちがいかに大事だということを改めて知った試合でした。勝ってシーズンを終えることができ、本当に良かったです。今シーズン、応援を有難うございました。」
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | トヨタ自動車 | |||
---|---|---|---|---|
前半 | 後半 | 内訳 | 前半 | 後半 |
3 |
1 | T | 0 | 1 |
3 | 1 | G | 0 | 1 |
0 | 0 | PT | 0 | 0 |
0 | 0 | PG | 1 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
21 | 7 | 計 | 3 | 7 |
28 | 合計 | 10 |
ヤマハ発動機ジュビロ | |
---|---|
1 |
山本幸輝 |
2 | 日野剛志 |
3 | 伊藤平一郎 |
4 | 大戸裕矢 |
5 | 桑野詠真 |
6 | 八木下惠介 |
7 | 山路和希 |
(8) | 堀江恭佑 |
9 | 矢富勇毅 |
10 | 大田尾竜彦 |
11 | 中園真司 |
12 | マレ・サウ |
13 | 小林広人 |
14 | 田中渉太 |
15 | 五郎丸歩 |
16 | 名嘉翔伍 |
17 | 植木悠治 |
18 | 山村亮 |
19 | ヨハン・バードール |
20 | 三村勇飛丸 |
21 | 池町信哉 |
22 | 伊東力 |
23 | マット・マッガーン |
交替・入替 | ||
---|---|---|
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 |
後半16分 | 6→19 |
入替 | 後半16分 | 7→20 |
入替 | 後半18分 | 11→22 |
入替 | 後半21分 | 1→17 |
入替 | 後半21分 | 3→18 |
入替 | 後半27分 | 15→23 |
入替 | 後半27分 | 2→16 |
入替 | 後半30分 | 9→21 |
トヨタ自動車 | |
---|---|
1 |
吉田康平 |
2 | 彦坂圭克 |
3 | ルアーン・スミス |
4 | 北川俊澄 |
5 | ジェイソン・ジェンキンス |
(6) | 姫野和樹 |
7 | 吉田光治郎 |
8 | 安藤泰洋 |
9 | 平野航輝 |
10 | 樺島亮太 |
11 | ヘンリージェイミー |
12 | 春山悠太 |
13 | イェーツスティーブン |
14 | 小原政佑 |
15 | ジオ・アプロン |
16 | 上野隆太 |
17 | 内田裕大 |
18 | 伊尾木洋斗 |
19 | 槇原航太 |
20 | 佐藤穣司 |
21 | 滑川剛人 |
22 | ライオネル・クロニエ |
23 | 増田大暉 |
交替・入替 | ||
---|---|---|
種類 | 時間 | 背番号 |
交替 |
前半4分 | 7→20 |
入替 | 後半5分 | 3→18 |
入替 | 後半5分 | 4→19 |
入替 | 後半5分 | 10→22 |
入替 | 後半16分 | 2→16 |
入替 | 後半18分 | 9→21 |
入替 | 後半27分 | 1→17 |
入替 | 後半27分 | 11→23 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 |
---|---|---|---|---|
5分 |
トヨタ自動車 | (10)樺島亮太 | PG | 0-3 |
19分 | ヤマハ発動機 | (14)田中渉太 | T | 5-3 |
20分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 7-3 |
28分 | ヤマハ発動機 | (12)マレ・サウ | T | 12-3 |
29分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 14-3 |
35分 | ヤマハ発動機 | (6)八木下惠介 | T | 19-3 |
36分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 21-3 |
40分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PGx | 21-3 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 |
---|---|---|---|---|
4分 |
ヤマハ発動機 | (12)マレ・サウ | T | 26-3 |
5分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 28-3 |
36分 | トヨタ自動車 | (13)イェーツスティーブン | T | 28-8 |
36分 | トヨタ自動車 | (22)ライオネル・クロニエ | G | 28-10 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
清宮監督
「久しぶりにヤマハらしい戦いができた試合でした。3位、いわば銅メダルを獲得ですね。勝利で今シーズンを終えることができて本当に良かったと思います。準決勝戦の後、しっかりと準備してきましたが、今日はヤマハのレジェンドの大田尾選手の引退試合ということもあり、チームが一つになれました。特に良かったのがFW選手たち。お互いをかばいあい、気の利いたプレーを見せてくれました。また、体を張ったディフェンスを見せた堀江主将の責任感あるプレーも頼もしい限りでした。今シーズンも選手たちへの熱いご声援を有難うございました。」