2017-2018トップリーグ 第3節 - 試合日程・結果
2017-2018トップリーグ 第3節:サントリー戦の結果をご報告します。
2017-2018トップリーグ 第3節
9/ 2(土) 16:00 Kick off
東京都 秩父宮ラグビー場
サントリー |
VS | ヤマハ発動機ジュビロ |
||
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27 | 前半 17-10 後半 10-14 |
24 |
熱戦はサントリーに軍配も「前進できる一戦」
秋を感じさせる涼しさと午後4時という時間帯、さらにヤマハのリーグ戦唯一の首都圏での試合とあり、東京の秩父宮ラグビー場には開門前から多くの来場者が駆けつけた。昨年のトップリーグ覇者、サントリーとの対戦は万雷の拍手の中でキックオフとなった。
最初に攻め込んだのはヤマハ。ファンデンヒーファー選手の突破から相手陣に攻め込む。しかし、ノックオンのミスからサントリーにボールを奪われると、サントリーは日本代表の松島選手を中心にアタックを継続。13分に先制トライを許す。
19分、風下の強い風が吹き付ける中、この日が2008年のデビュー戦から数えてトップリーグ通算100試合目となった五郎丸選手がペナルティーゴール(以下、PG)を決め、3-7とする。
前半の中盤に入るとヤマハがスクラムで優位に立つ場面が増え、伊東選手やサウ選手らが相手ゴール前に迫る。プロップの伊藤選手のトライはビデオ判定により認められなかったが、31分にスクラムを押し込み、矢富選手が相手ディフェンスを振り切って左隅にトライ。難しい角度と風下の中、五郎丸選手がゴールを成功させ、10-7とサントリーからリードを奪う。
しかし、35分にサントリーにPGを決められ、10-10の同点に追いつかれる。そのまま前半が終わるかと思われた40分、大田尾選手が相手ディフェンスの隙を突いて相手ゴール前まで突進。そのラックからのボールを展開するが、ラストパスをインターセプトされると、一気に形勢が逆転。地面にこぼれたボールをサントリーの村田選手が素早く拾い、約60mを走りきってトライ。10-17とサントリーがリードして前半が終わる。
風上に立った後半だが、立ち上がりはサントリーが連続攻撃を続け、耐える展開となる。11分、ようやくハーフウェイラインまで地域を戻し、ヤマハボールのスクラムを得る。堀江選手がスクラムサイドを突破し、ファンデンヒーファー選手にボールが渡り、相手陣深くに攻め込む。ラックからのボールを矢富選手が素早く展開し、五郎丸選手のパスを受けた伊東選手が3試合連続となるトライを決めた。右隅の位置からのゴールを五郎丸選手が決め、17-17と再び同点となる。
22分にサントリーがPGを決め、17-20と再びサントリーがリードを奪う。ヤマハは司令塔のポジションに2年目の清原選手、突破力あるヘル選手とタヒトゥア選手を投入し、終盤の追い上げに賭ける。
31分、伊東選手がタッチライン際を走り、相手陣に入る。矢富選手がリズムよくラックからのボールを展開し、トップスピードで走りこんだキャプテン堀江選手にボールをパス。堀江選手が相手選手二人を弾き飛ばして中央にトライ。スタジアムに歓声が響く。ビデオ判定となり、一時騒然となるが、トライが認められ、五郎丸選手のゴールも決まり、24-20と逆転に成功する。
残り時間が少なくなる中、サントリーは最後の集中力を見せ、連続攻撃を継続。じわじわとヤマハゴール前に攻め込むと、ヤマハ選手が反則。試合終了のホーンが鳴るが、反則のためサントリーにラストプレーのチャンスが与えられる。一瞬の隙をサントリーの小野選手が見逃さず、ゴールポスト直下に飛び込み、トライ。劇的な幕切れとなり、24-27で今季初黒星を喫した。
試合後、清宮監督は「チーム力を前進させる試合となった。そして、今のままでは日本一にはなれないことを全員が知る機会にもなったと思う。磐田でトレーニングを重ね、再びサントリーに挑戦したい」と報道陣に語り、長いシーズンを見据えた。
※後半にトライを決めた堀江主将(撮影:久保暁生氏)
試合後インタビュー
堀江主将
「ディフェンスの場面が多いことを想定して臨んだ試合でした。実際にその通りにディフェンスの時間が長く、前半はよく我慢できたと思います。しかし、後半の勝負どころで反則してしまい、我慢しきれなかった場面が悔やまれます。この反省を活かして、次の試合に向かっていきたいと思います。」
試合詳細・メンバー
サントリー | ヤマハ発動機ジュビロ | |||
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前半 | 後半 | 内訳 | 前半 | 後半 |
2 | 1 |
T | 1 |
2 |
2 | 1 |
G | 1 | 2 |
1 | 1 |
PG | 1 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
17 | 10 | 計 | 10 | 14 |
27 | 合計 | 24 |
サントリー | |
---|---|
1 |
石原慎太郎 |
2 | 中村駿太 |
3 | 須藤元樹 |
4 | ジョー・ウィーラー |
5 | 真壁伸弥 |
6 | ツイヘンドリック |
7 | 西川征克 |
8 | ジョージ・スミス |
(9) | 流大 |
10 | 小野晃征 |
11 | 江見翔太 |
12 | マット・ギタウ |
13 | 村田大志 |
14 | 中鶴隆彰 |
15 | 松島幸太朗 |
16 | 青木佑輔 |
17 | 森川由起乙 |
18 | 畠山健介 |
19 | ジョーダン・スマイラー |
20 | 桶谷宗汰 |
21 | 日和佐篤 |
22 | 中村亮土 |
23 | 松井千士 |
交替・入替 | ||
---|---|---|
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 |
後半19分 | 3→18 |
入替 | 後半19分 | 6→20 |
入替 | 後半26分 | 9→21 |
入替 | 後半26分 | 2→16 |
入替 | 後半32分 | 12→22 |
入替 | 後半32分 | 5→19 |
入替 | 後半37分 | 11→23 |
ヤマハ発動機ジュビロ | |
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1 |
山本幸輝 |
2 | 日野剛志 |
3 | 伊藤平一郎 |
4 | 大戸裕矢 |
5 | デューク・クリシュナン |
6 | モセ・トゥイアリイ |
7 | 山路和希 |
(8) | 堀江恭佑 |
9 | 矢富勇毅 |
10 | 大田尾竜彦 |
11 | ゲラード・ファンデンヒーファー |
12 | マレ・サウ |
13 | 宮澤正利 |
14 | 伊東力 |
15 | 五郎丸歩 |
16 | 名嘉翔伍 |
17 | 仲谷聖史 |
18 | 大塚健太 |
19 | 八木下惠介 |
20 | ヘルウヴェ |
21 | 篭島優輝 |
22 | 清原祥 |
23 | ヴィリアミ・タヒトゥア |
交替・入替 | ||
---|---|---|
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 |
後半12分 | 7→20 |
入替 | 後半12分 | 11→23 |
入替 | 後半17分 | 1→17 |
入替 | 後半19分 | 10→22 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 |
---|---|---|---|---|
13分 |
サントリー | (11)江見翔太 | T | 5-0 |
14分 | サントリー | (10)小野晃征 | G | 7-0 |
19分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 7-3 |
31分 | ヤマハ発動機 | (9)矢富勇毅 | T | 7-8 |
33分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 7-10 |
35分 | サントリー | (10)小野晃征 | PG | 10-10 |
41分 | サントリー | (13)村田大志 | T | 15-10 |
42分 | サントリー | (10)小野晃征 | G | 17-10 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 |
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11分 |
ヤマハ発動機 | (14)伊東力 | T | 17-15 |
12分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 17-17 |
22分 | サントリー | (10)小野晃征 | PG | 20-17 |
31分 | ヤマハ発動機 | (8)堀江恭佑 | T | 20-22 |
32分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 20-24 |
41分 | サントリー | (10)小野晃征 | T | 25-24 |
42分 | サントリー | (10)小野晃征 | G | 27-24 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
清宮監督
「結果は負けですが、ヤマハが昨年よりも成長していることを見せた試合でした。選手たちは自信を持って次に進むことができます。今日の我々はチャレンジャー。この試合をステップにさらに前進していきたいと思います。特に若手選手たちがこの試合を経験できたことは大きく、そして、このままでは日本一にはなれないことを実感したはず。この悔しさをバネに、さらにタフに成長してほしいと願っています。」