2017-2018トップリーグ 第1節 - 試合日程・結果
2017-2018トップリーグ 第1節:トヨタ自動車戦の結果をご報告します。
2017-2018トップリーグ 第1節
8/18(金) 18:00 Kick off
愛知県 豊田スタジアム
トヨタ自動車 |
VS | ヤマハ発動機ジュビロ |
||
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11 | 前半 5-0 後半 6-14 |
14 |
豪雨の開幕戦は後半の2トライで逆転勝利
「今日はなんと言っても雨」と清宮監督の記者会見での第一声が物語るように、キックオフ直前から豊田スタジアムは大粒の雨に見舞われた。雨量が時間と共に激しさを増す中で、午後6時に大槻レフェリーの笛で試合が開始となった。
開始直後、相手の反則から五郎丸選手がタッチキック。相手ゴール前に攻め込み、試合を進めるが、激しい雨により視界が遮られ、ピッチには雨水が浮く状況。両チームとも思うように動けず、膠着状態が続く。
前半31分に、トヨタ選手によるハイタックルがあり、ヤマハは五郎丸選手のタッチキックから再び相手陣へ。ラインアウトから矢富選手が相手ディフェンスの隙間を突破し、トゥイアリイ選手につないでトライ。しかしテレビマッチオフィシャル(以下、TMO。映像による判定作業。)による判定となる。TMOの結果、ラインアウト内にて相手選手のディフェンスコースを塞ぐプレーがあったとされ、惜しくもノートライの判定に。
前半終了間際にトヨタがラインアウトからボールを保持すると、大型FWがモールで前進。トヨタの竹田選手がラックからキックを放ち、小原選手が右隅に押さえてトライ。0-5とトヨタリードで前半を終える。
後半に入ると雨が止み、ピッチ上の芝生から水溜りが消える。回復した環境となり、ヤマハのキックオフから試合が再開される。後半開始からリズムをつかんだのはヤマハ。矢富選手と大田尾選手のベテランハーフ団が安定した試合運びを見せる。
後半7分、五郎丸選手が蹴り上げた高いパントキックを相手選手がキャッチミス。こぼれたボールを日野選手が拾い、大きく前進。最後はトゥイアリイ選手と伊東選手がクロスプレーを見せ、伊東選手が中央にトライ。五郎丸選手のヤマハ復帰での初ゴールも成功し、7-5と逆転する。
しかし、13分にヤマハの反則からトヨタはクロニエ選手がペナルティーゴール(以下、PG)を決め、7-8とトヨタに再びリードを与える。
1点ビハインドとなるが、ヤマハはFWがスクラムで圧力をかけ、試合の主導権を握る。相手の反則を誘うと五郎丸選手のタッチキックで相手陣へ。ラインアウトからサウ選手が相手ゴールライン目前まで迫る気迫の突進を見せ、22分に連続攻撃からゲラード選手が中央にトライ。再びTMOとなるが、今回はトライの判定。五郎丸選手のゴールも決まり、14-8と逆転に成功する。
29分にトヨタがPGで14-11と3点差に詰め寄ると、トヨタはホームの意地を見せるべく、猛攻を仕掛ける。残り10分、ヤマハゴール前でのトヨタの攻撃が続く。トヨタを応援する大声援がスタジアム内に響き渡る中、勝負を分けたのはスクラム。再びヤマハFWが圧力をかけ、トヨタがコラプシングの反則。五郎丸選手のタッチキックでピンチを脱出する。
ラストプレー、ゲラード選手の長いキック。トヨタが最後の力を振り絞ってカウンター攻撃を試みるが、ヤマハはひたむきなタックルを連発。トヨタ選手がボールをこぼし、五郎丸選手がバックスタンドに向かってボールを蹴り出して試合終了。2010年度シーズンから続く開幕戦白星を8季連続でつかんだ。
(画像:後半にチャンスを作った日野選手。撮影:久保暁生氏)
試合後インタビュー
堀江主将
「今日のような天候の中、トヨタの大きいFW選手たちをどれだけ接点で下げさせられるかがポイントでした。前半、敵陣で試合を続けることができましたが、プレッシャーを受けてミスが多く、得点に繋げられませんでした。後半の勝負所でのスクラムは良いスクラムが組めました。今日は何よりも結果が欲しい試合でしたので、勝利することができ、本当に嬉しく思います。反省点はたくさんありますが、来週も試合があるので、一つ一つ、しっかりと準備していきたいと思います。大雨の中、ヤマハに声援を下さる皆様に、感謝しております。有難うございました。」
試合詳細・メンバー
トヨタ自動車 | ヤマハ発動機ジュビロ | |||
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前半 | 後半 | 内訳 | 前半 | 後半 |
1 | 0 |
T | 0 |
2 |
0 | 0 |
G | 0 | 2 |
0 | 2 |
PG | 0 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
5 | 6 | 計 | 0 | 14 |
11 | 合計 | 14 |
トヨタ自動車 | |
---|---|
1 |
吉田康平 |
2 | 彦坂圭克 |
3 | ルアーン・スミス |
4 | 北川俊澄 |
5 | ジェイソン・ジェンキンス |
(6) | 姫野和樹 |
7 | タウファ・オリヴェ |
8 | ジュアン・スミス |
9 | 平野航輝 |
10 | 松下馨 |
11 | ヘンリージェイミー |
12 | タウモエピアウシリベヌシィ |
13 | イェーツスティーブン |
14 | 小原政佑 |
15 | 竹田宜純 |
16 | 上野隆太 |
17 | 内田裕大 |
18 | 浅堀航平 |
19 | 佐藤穣司 |
20 | 藤井諒 |
21 | 滑川剛人 |
22 | ライオネル・クロニエ |
23 | 城戸雄生 |
交替・入替 | ||
---|---|---|
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 |
後半0分 | 10→22 |
入替 | 後半0分 | 3→18 |
入替 | 後半17分 | 9→21 |
入替 | 後半17分 | 2→16 |
入替 | 後半27分 | 4→20 |
入替 | 後半34分 | 1→17 |
ヤマハ発動機ジュビロ | |
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1 |
山本幸輝 |
2 | 日野剛志 |
3 | 伊藤平一郎 |
4 | 大戸裕矢 |
5 | デューク・クリシュナン |
6 | モセ・トゥイアリイ |
7 | 山路和希 |
(8) | 堀江恭佑 |
9 | 矢富勇毅 |
10 | 大田尾竜彦 |
11 | ゲラード・ファンデンヒーファー |
12 | マレ・サウ |
13 | 宮澤正利 |
14 | 伊東力 |
15 | 五郎丸歩 |
16 | 名嘉翔伍 |
17 | 仲谷聖史 |
18 | 山村亮 |
19 | 八木下惠介 |
20 | 西内勇人 |
21 | 篭島優輝 |
22 | 清原祥 |
23 | マット・マッガーン |
交替・入替 | ||
---|---|---|
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 |
後半22分 | 3→18 |
入替 | 後半25分 | 10→22 |
入替 | 後半28分 | 1→17 |
入替 | 後半30分 | 5→19 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 |
---|---|---|---|---|
40分 |
トヨタ自動車 | (14)小原政佑 | T | 5-0 |
40分 | トヨタ自動車 | (10)松下馨 | Gx | 5-0 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 |
---|---|---|---|---|
7分 |
ヤマハ発動機 | (14)伊東力 | T | 5-5 |
8分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 5-7 |
14分 | トヨタ自動車 | (22)ライオネル・クロニエ | PG | 8-7 |
22分 | ヤマハ発動機 | (11)ゲラード・ファンデンヒーファー | T | 8-12 |
23分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 8-14 |
30分 | トヨタ自動車 | (22)ライオネル・クロニエ | PG | 11-14 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
清宮監督
「今日はなんと言っても、あの強い雨。お互いに強みを出せない試合展開から今シーズンが始まりました。しかし、後半に入ると、雨が上がり、グラウンドが乾き始め、自分たちのリズムをつかむことができました。
勝負どころの場面、勝敗を分けたのはスクラム。ヤマハの強みであるスクラムで勝ちきることができ、ヤマハらしさを表現することができました。すばらしい開幕戦勝利となりました。
また、悪天候にもかかわらず、約3万人近い人々が今年のオープニングゲームを観戦に集まってくださり、良い雰囲気を作りだしてくれました。大変感謝しています。選手たちも燃えたと思います。トップリーグ史上最高の来場者数、ラグビーシーズンがスタートしたことを全国の方々にアピールできた開幕戦になったと思います。」