11トライの猛攻で春4連勝

　岩手県釜石市と静岡県袋井市の交流事業の一環として組まれた春季4試合目は「北の鉄人」こと釜石シーウェイブスとエコパスタジアムにて対戦。前日に「日本代表対アイルランド代表」戦が行われたにも関わらず、この日も約1530名もの来場者が集まり、盛大な拍手が鳴り響くなか、正午にキックオフとなった。

　四家アナウンサーの軽快な実況中継と共に試合は進行。先制したのはヤマハ。スクラムハーフの吉沢選手が中央でバードゥル選手からのボールを受けると、そのまま走りきってトライ。わずか1分38秒でスコアを決めた。続く11分、中園選手からパスを受けたゲラード選手がトライ。23分、ヤマハはFWがスクラムを押し込み、その勢いを活かしてセンターのマッガーン選手が飛び込みトライ。21-0で前半を終える。

　小雨が降り始めた後半、ヤマハのキックオフで試合が再開となる。2分にラインアウトからのモールを押し込み新人の江口選手がトライ。5分、清原選手の快走をサポートした新人の廣川選手がトライ。10分にはスクラムトライを決め、42-0とリードを広げる。16分に西内選手、23分にクリシュナンン選手、30分に西内選手の2つ目のトライが決まり、56-0となる。

　得点差が開きながらも、釜石選手たちの早い出足のディフェンスは続く。ヤマハの連続攻撃を寸断する場面も多かったが、地域の確保に至らず、得点に結びつかない。ヤマハはその後、2つのトライを奪い、合計11トライを奪う猛攻を見せて、春季オープン戦の連勝を4に伸ばした。