第54回日本選手権 準決勝 - 試合日程・結果
第54回日本選手権 準決勝:パナソニック戦の結果をご報告します。
第54回日本選手権 準決勝
1/21(土) 12:05 Kick off 花園(大阪) 花園ラグビー場
パナソニック |
VS | ヤマハ発動機ジュビロ |
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36 | 前半 33-7 後半 3-17 |
24 |
後半の追い上げも届かず、日本選手権準決勝敗退
快晴の東大阪市花園ラグビー場にて第54回日本選手権が開幕した。トップリーグ準優勝のヤマハはリーグ3位のパナソニックと対戦。2016年8月から約5ヶ月ぶりの対戦となり、試合前に三村主将は「パナソニックには常に100%のプレーをしないと」と気を引き締めてキックオフの時間を待つ。
ヤマハはトスで風下を選択し、パナソニックのキックオフで試合が始まる。注目のスクラムは開始直後の1分に組まれた。パナソニックボールのスクラム、日本代表SHの田中選手がすぐにバックスに展開し、ヤマハへの対応力を見せる。そして、9分にパナソニックボールでのスクラムの場面。パナソニックは素早くスクラムからボールを出すと、勢いよく走りこんだ福岡選手が中央に先制トライ。トライ直後、ヤマハのキックオフボールをパナソニックのヒーナン選手が縦に突進、バックスに展開するとボールをヤマハゴールに転がし、林選手が左コーナーにトライを決める。さらに23分、ヤマハがアタックを継続するも、密集でボールを奪われ、パナソニックの山田選手が中央にトライ。0-19とリードを広げられる。
27分にヤマハは相手反則からタッチキックを選択し、ラインアウトに持ち込む。クリシュナン選手が掴んだボールをヤマハFWが固いパックで押し込み、最後は矢富選手がトライ。7-19とする。
しかし34分、パナソニックはスピードある福岡選手が2つ目のトライを決めると、直後のリスタートのキックオフからもアタックを展開し、バックマン選手がトライ。7-33と5トライを奪われて前半を終える。
風上となった後半はヤマハが相手陣地での試合を続ける。エリアを確保したヤマハは攻撃のテンポを上げるべく、清原選手をピッチに送り込む。ヘル選手やタヒトゥア選手らの突進から連続攻撃を続け、10分に田中選手が快速を飛ばしてトライ。12-33とする。
しかし24分、パナソニックは1PGを追加し、スコアは12-36となり、24点差を残り15分間で追う展開となる。
ヤマハはリザーブのトゥイアリイ選手や八木下選手ら全員を投入し、総力をあげてスコアを奪いにかかる。30分、連続攻撃から大戸選手が左中間に飛び込みトライ。ファンデンヒーファー選手のゴールも決まり、19-36と追い上げる。さらに38分にはトライゲッターの伊東選手が右中間に執念のトライを決め、24-36とするが、ここで時間切れ。2シーズン前に手にした日本選手権優勝杯の奪回は実現せず、準決勝敗退となった。この結果、今季はトップリーグ準優勝、日本選手権ベスト4という成績が確定し、今シーズンの全日程を終えた。
試合後インタビュー
三村主将
「ヤマハのラグビーはセットプレーラグビー。スクラム、ラインアウト、そしてモールで前に出るのが自分たちのスタイルです。今日は要所要所でパナソニックにボールを奪われ、自分たちの形にもっていくことが出来ませんでした。しかし、シーズンを通じて、ヤマハは自信を持ってプレーできた試合が多かったと思います。足りない部分を見極めて、来期につなげていきたいと思います。今シーズンも応援を有難うございました。」
試合詳細・メンバー
パナソニック | ヤマハ発動機ジュビロ | |||
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前半 | 後半 | 内訳 | 前半 | 後半 |
5 | 0 | T | 1 | 3 |
4 | 0 | G | 1 | 1 |
0 | 1 | PG | 0 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
33 | 3 | 計 | 7 | 17 |
36 | 合計 | 24 |
パナソニック | |
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1 | 稲垣啓太 |
2 | 堀江翔太 |
3 | 平野翔平 |
4 | 谷田部洸太郎 |
5 | ヒーナンダニエル |
(6) | 布巻峻介 |
7 | 西原忠佑 |
8 | デービッド・ポーコック |
9 | 田中史朗 |
10 | 山沢拓也 |
11 | 福岡堅樹 |
12 | 林泰基 |
13 | リチャード・バックマン |
14 | 山田章仁 |
15 | 笹倉康誉 |
16 | 坂手淳史 |
17 | 田村エムセン |
18 | ヴァルアサエリ愛 |
19 | 飯島陽一 |
20 | ベン・ガンター |
21 | 内田啓介 |
22 | 森谷圭介 |
23 | タンゲレ・ナイヤラボロ |
交替・入替 | ||
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種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半0分 | 14→23 |
入替 | 後半10分 | 7→20 |
入替 | 後半30分 | 10→22 |
入替 | 後半30分 | 5→19 |
入替 | 後半30分 | 2→16 |
入替 | 後半35分 | 1→17 |
入替 | 後半36分 | 3→18 |
入替 | 後半40分 | 9→21 |
ヤマハ発動機ジュビロ | |
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1 | 仲谷聖史 |
2 | 日野剛志 |
3 | 伊藤平一郎 |
4 | 大戸裕矢 |
5 | デューク・クリシュナン |
6 | ヘルウヴェ |
(7) | 三村勇飛丸 |
8 | 松本力哉 |
9 | 矢富勇毅 |
10 | 大田尾竜彦 |
11 | 田中渉太 |
12 | ヴィリアミ・タヒトゥア |
13 | マレ・サウ |
14 | 伊東力 |
15 | ゲラード・ファンデンヒーファー |
16 | 加藤圭太 |
17 | 山本幸輝 |
18 | 山村亮 |
19 | 八木下惠介 |
20 | モセ・トゥイアリイ |
21 | 吉沢文洋 |
22 | 清原祥 |
23 | 宮澤正利 |
交替・入替 | ||
---|---|---|
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半10分 | 10→22 |
入替 | 後半18分 | 1→17 |
入替 | 後半25分 | 3→18 |
入替 | 後半25分 | 8→20 |
入替 | 後半25分 | 9→21 |
入替 | 後半25分 | 12→23 |
入替 | 後半28分 | 5→19 |
入替 | 後半35分 | 2→16 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 |
---|---|---|---|---|
10分 | パナソニック | (11)福岡堅樹 | T | 5-0 |
11分 | パナソニック | (10)山沢拓也 | G | 7-0 |
12分 | パナソニック | (12)林泰基 | T | 12-0 |
14分 | パナソニック | (10)山沢拓也 | Gx | 12-0 |
24分 | パナソニック | (14)山田章仁 | T | 17-0 |
25分 | パナソニック | (10)山沢拓也 | G | 19-0 |
28分 | ヤマハ発動機 | (9)矢富勇毅 | T | 19-5 |
29分 | ヤマハ発動機 | (15)ゲラード・ファンデンヒーファー | G | 19-7 |
35分 | パナソニック | (11)福岡堅樹 | T | 24-7 |
36分 | パナソニック | (10)山沢拓也 | G | 26-7 |
38分 | パナソニック | (13)リチャード・バックマン | T | 31-7 |
39分 | パナソニック | (10)山沢拓也 | G | 33-7 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 |
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10分 | ヤマハ発動機 | (11)田中渉太 | T | 33-12 |
12分 | ヤマハ発動機 | (15)ゲラード・ファンデンヒーファー | Gx | 33-12 |
25分 | パナソニック | (10)山沢拓也 | PG | 36-12 |
31分 | ヤマハ発動機 | (4)大戸裕矢 | T | 36-17 |
32分 | ヤマハ発動機 | (15)ゲラード・ファンデンヒーファー | G | 36-19 |
39分 | ヤマハ発動機 | (14)伊東力 | T | 36-24 |
40分 | ヤマハ発動機 | (15)ゲラード・ファンデンヒーファー | Gx | 36-24 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
清宮監督
「前半の10分までの時間が非常に悔やまれます。パナソニックのスピードある選手に外のスペースを走られ、そこへの対応が不足していました。前半は風下を選び、リードされても10点差以内を想定していました。ところが簡単に得点を許してしまい、残念な結果に結びついてしまいました。 しかし、シーズンを通じてヤマハは大きく成長したと言えます。自分たちのスタイルに自信を持ち、自分たちが主導権を握って試合をする時間が長くなりました。その意味において充実したシーズンでした。ファンの皆様、今シーズンもたくさんの応援、誠に有難うございました。」