2016-2017トップリーグ 第8節 - 試合日程・結果
2016-2017トップリーグ 第8節:NTTコミュニケーションズ戦の結果をご報告します。
2016-2017トップリーグ 第8節
10/22(土) 14:00 Kick off 大阪府 東大阪市花園ラグビー場
ヤマハ発動機ジュビロ |
VS | NTTコミュニケーションズ |
||
|---|---|---|---|---|
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21 | 前半 14-7 後半 7-10 |
17 | ![]() |
大戸選手のトライで勝ち越し、連勝記録を8に伸ばす
今季初の大阪・花園ラグビー場での試合はNTTコミュニケーションズとの一戦に。
時折、小雨が降る中、NTTコミュニケーションズ(以下、Nコム)のキックオフで試合が始まった。キックオフされたボールをつかんだのはNコム。開始直後からヤマハ陣に攻め込む。ヤマハは密集でボールを奪い返し、タヒトゥア選手の突破やファンデンヒーファー選手のキックで序々に地域を獲得していく。しかし、パスミスなど細かいミスが続き、得点に至らない。
25分が経過し、双方無得点。重苦しい雰囲気を打ち破ったのはタヒトゥア選手。力強い突進で一気にNコムのゴールライン直前まで攻めると、矢富選手が素早く密集のサイドを突く。ラックから大田尾選手が左にパスを放ち、タッチライン際をクリシュナン選手が駆け抜けてトライ。ファンデンヒーファー選手のゴールも決まり、7-0と先制点を奪う。
33分、ヤマハのラインアウトを大戸選手がしっかりとキャッチ。伊東選手が相手ゴール前まで運び、最後は矢富選手がタイミングを見計らって密集の後方から勢いよく走りこんできた堀江選手にパス。堀江選手が中央にトライを決め、14-0とリードを広げる。
ところが直後のキックオフボールをヤマハはキャッチミス。そこからNコムがグラウンドを広く使い、反撃。わずか1分後にアナマキ・レレイ・マフィ選手が右中間にトライ。ヤンチース選手のゴールも成功し、14-7と迫る。
39分にNコムのゴールポスト正面で相手が反則。ヤマハはトライを狙い、タッチキックを選択した。相手陣5mの位置でのヤマハボールのラインアウト。この絶好のチャンスにボールをキャッチできず、追加点を奪えずに14-7で前半を終えた。
後半に入るとNコムが積極的にボールを展開し、ヤマハ陣に攻め入る。ヤマハはオフサイドなどの反則を連続で取られ、防戦一方に。12分に反則からペナルティーゴールを決められ、14-10と4点差に詰め寄られる。
ヤマハは攻撃力に定評があるヘル選手とサウ選手をピッチに送り込む。勢いを得たヤマハはラインアウトから展開し、大田尾選手が突破。ゴール前に迫る。今度はスクラムから展開し、サウ選手やタヒトゥア選手がチャンスを作ると、矢富選手が相手ディフェンスのリズムを惑わせる絶妙なタイミングでパスを放ち、大戸選手のトライを演出。ファンデンヒーファー選手のゴールも鮮やかに決まり、21-10とし、勝利を呼び込む。
残り15分、Nコムは果敢にアタックを展開し、何度もヤマハ陣に攻め込む。しかし、大戸選手が激しいタックルで攻撃を寸断。勝負どころでヤマハ選手たちの体を張ったディフェンスが光り、Nコムに決定的な場面を与えない。さらに相手ミスからヤマハボールのスクラムになれば、ヤマハFWが固いバインドで相手FWを押し込み、状況を立て直す。
残り5分、ヤマハは篭島選手と清原選手の「新人ハーフ団」をピッチに送り出し、「追加点を狙った」(清宮監督)。しかし、Nコムの攻撃は止まらず、試合終了のホーンが鳴ってからもアタックを継続。最後はマフィ選手にトライを許し、21-17で試合終了となった。
開幕からの連勝記録を8に伸ばすも、三村主将は笑顔を見せず、「課題に取り組んで、次の試合はすっきりと勝ちたい」と気を引き締めた。
試合後インタビュー
三村主将
「連勝は嬉しいのですが、FWとしてはすっきりしない試合内容でした。すべきことができず、判断が裏目に出る場面もあり、反省点が多い試合でした。次のコカ・コーラ戦は11月のトップリーグ休止前の試合。しっかりと準備して挑みたいと思います。」
試合詳細・メンバー
| ヤマハ発動機ジュビロ | NTTコミュニケーションズ | |||
|---|---|---|---|---|
| 前半 | 後半 | 内訳 | 前半 | 後半 |
| 2 | 1 | T | 1 | 1 |
| 2 | 1 | G | 1 | 1 |
| 0 | 0 | PG | 0 | 1 |
| 0 | 0 | DG | 0 | 0 |
| 14 | 7 | 計 | 7 | 10 |
| 21 | 合計 | 17 | ||
| ヤマハ発動機ジュビロ | |
|---|---|
| 1 | 仲谷聖史 |
| 2 | 日野剛志 |
| 3 | 伊藤平一郎 |
| 4 | 大戸裕矢 |
| 5 | デューク・クリシュナン |
| 6 | モセ・トゥイアリイ |
| (7) | 三村勇飛丸 |
| 8 | 堀江恭佑 |
| 9 | 矢富勇毅 |
| 10 | 大田尾竜彦 |
| 11 | ハビリロッキー |
| 12 | ヴィリアミ・タヒトゥア |
| 13 | 宮澤正利 |
| 14 | 伊東力 |
| 15 | ゲラード・ファンデンヒーファー |
| 16 | 加藤圭太 |
| 17 | 山本幸輝 |
| 18 | 西村颯平 |
| 19 | 八木下惠介 |
| 20 | ヘルウヴェ |
| 21 | 篭島優輝 |
| 22 | 清原祥 |
| 23 | マレ・サウ |
| 交替・入替 | ||
|---|---|---|
| 種類 | 時間 | 背番号 |
| 入替 | 後半13分 | 6→20 |
| 入替 | 後半13分 | 11→23 |
| 入替 | 後半21分 | 1→17 |
| 入替 | 後半29分 | 3→18 |
| 入替 | 後半35分 | 9→21 |
| 入替 | 後半35分 | 10→22 |
| 入替 | 後半38分 | 2→16 |
| 入替 | 後半38分 | 4→19 |
| NTTコミュニケーションズ | |
|---|---|
| 1 | 庵奥翔太 |
| (2) | 須藤拓輝 |
| 3 | 甲斐尚哉 |
| 4 | 杉浦直人 |
| 5 | アイザック・ロス |
| 6 | 鶴谷昌隆 |
| 7 | 小林訓也 |
| 8 | アマナキ・レレイ・マフィ |
| 9 | 友井川拓 |
| 10 | エルトン・ヤンチース |
| 11 | 菊池功一郎 |
| 12 | 小倉順平 |
| 13 | 石橋拓也 |
| 14 | 小泉将 |
| 15 | 小川優輔 |
| 16 | 三浦嶺 |
| 17 | 上田竜太郎 |
| 18 | 佐藤勇人 |
| 19 | 山下弘資 |
| 20 | ラーボニ・ウォーレンボスアヤコ |
| 21 | 西橋勇人 |
| 22 | ブラッキン・カラウリアヘンリー |
| 23 | 沼尻大輝 |
| 交替・入替 | ||
|---|---|---|
| 種類 | 時間 | 背番号 |
| 入替 | 前半35分 | 3→18 |
| 入替 | 後半13分 | 10→22 |
| 入替 | 後半19分 | 1→17 |
| 入替 | 後半19分 | 2→16 |
| 入替 | 後半19分 | 5→20 |
| 交替 | 後半19分 | 18→3 |
| 入替 | 後半23分 | 9→21 |
| 入替 | 後半34分 | 7→19 |
| 入替 | 後半35分 | 14→23 |
得点経過
| 前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 |
|---|---|---|---|---|
| 28分 | ヤマハ発動機 | (5)デューク・クリシュナン | T | 5-0 |
| 29分 | ヤマハ発動機 | (15)ゲラード・ファンデンヒーファー | G | 7-0 |
| 34分 | ヤマハ発動機 | (8)堀江恭佑 | T | 12-0 |
| 35分 | ヤマハ発動機 | (15)ゲラード・ファンデンヒーファー | G | 14-0 |
| 36分 | NTTコム | (8)アマナキ・レレイ・マフィ | T | 14-5 |
| 37分 | NTTコム | (10)エルトン・ヤンチース | G | 14-7 |
| 後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 |
|---|---|---|---|---|
| 13分 | NTTコム | (10)エルトン・ヤンチース | PG | 14-10 |
| 22分 | ヤマハ発動機 | (4)大戸裕矢 | T | 19-10 |
| 23分 | ヤマハ発動機 | (15)ゲラード・ファンデンヒーファー | G | 21-10 |
| 43分 | NTTコム | (8)アマナキ・レレイ・マフィ | T | 21-15 |
| 43分 | NTTコム | (12)小倉順平 | G | 21-17 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)












清宮監督
「勝利することができたのは嬉しいのですが、ヤマハにとっては不満足なゲーム内容でした。相手陣に入った時にミスを重ねてしまい、本来ならば、もっと点差を広げることができた試合でした。最後にトライを取られた以外は、ピンチらしいピンチを作ることなく、そこに選手たちの成長を感じました。」