プレーオフトーナメントLIXIL CUP2015 第1戦 - 試合日程・結果
プレーオフトーナメントLIXIL CUP2015 第1戦:神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦の結果をご報告します。
プレーオフトーナメントLIXIL CUP2015 第1戦
1/24(土) 14:00
:ヤマハ発動機ジュビロ 41
前半 17-5
後半 24-7
12神戸製鋼コベルコスティーラーズ
試合レポート
ハードワークの勝負を制し、プレーオフ決勝進出へ
神戸製鋼のキックオフで試合開始。開始3分に最初のスクラムが組まれると、神戸製鋼が反則。五郎丸選手はペナルティーゴール(以下、PG)を選択せずにタッチラインへキック。そこからヤマハFWがラインアウトを軸に大戸選手らが突進を繰り返し、相手陣でのゲームを進める。
12分、神戸製鋼ボールのラインアウト。長くスローイングされたボールを矢富選手がキャッチし、先制トライ。五郎丸選手のゴールも決まり、7-0とする。
19分にラインアウトから展開し、サウ選手や大田尾選手がゲイン。ラックからすぐに展開し、トゥイアリイ選手からのパスを受けた中園選手が左隅にトライ。左端からの難しい角度を五郎丸選手がゴールを決めて、14-0とリードを広げる。
32分にキックしたボールをチャージされる。転がったボールを繋がれ、神戸製鋼がトライ。しかし、直後の36分に五郎丸選手がハーフウェイライン上(50m)からPGを決める神業を見せ、17-5として前半を終える。
後半は大田尾選手のキックで試合が再開。五郎丸選手のハイパントからチャンスをつかみ、2分にヤマハボールのラインアウトから日野選手が左隅に飛びこみトライ。22-5と後半も先にスコアを奪う。
しかしリーグ戦1位通過の神戸製鋼。前川選手らが力強く前進し、反撃にでる。17分に神戸製鋼がキックしたボールを追いかけて中央にトライ。ゴールも決まり、22-12とリードは10点差とヤマハを猛追する。
「この時間帯が一番苦しかった」と三村主将は後半20分前後の時間帯が勝敗の分かれ目だったと語る。その苦しい時間に、矢富選手や宮澤選手らが果敢なタックルを見舞い、神戸製鋼に勢いを与えず、神戸製鋼のハンドリングエラーを誘う。
20分、山本(幸)選手や田村選手らの安定したスクラムから左に展開し、中園選手が大きく前進する。ラックから今度は右に大きく展開し、最後はクリシュナン選手が右隅に長い腕を活かしてトライを決めた。この難しい角度のゴールを五郎丸選手が成功、29-12と勝利を引き寄せる。
神戸製鋼も必死のアタックを試みるが、ヤマハのディフェンスが機能し、ボールを奪い返す。伊東選手らが走り、すぐに相手陣でのゲームに戻す。
34分にヤマハはスクラムから展開し、サウ選手が相手選手を引き摺りながら前進。堀江選手の突破、五郎丸選手の突進が続き、最後は三村選手がヤマハ選手らと共に相手インゴールになだれ込みトライ。36-12と勝負を決定づけた。
ラスト5分、井本選手らリザーブ選手が全員登場し、追加点を狙う。36分に途中出場の斉田選手がキックパスを見事にキャッチ。両手でしっかりとボールをインゴールにおさえてトライ。41-12とし、ノーサイド。神戸製鋼から勝利し、プレーオフ決勝に駒を進めた。
試合後、清宮監督は「我々の弱いところを教えてくれたのは神戸製鋼。そのおかげで今のチームがある」と語り、一方の神戸製鋼ゴールドヘッドコーチは「今日は我々よりも優れたチームが勝利した試合」と、お互いの存在を尊重し合うコメントを記者会見場でそれぞれが披露した。
2004-2005シーズン以来、10季ぶりのトップリーグ決勝進出であり、現行のトップ4によるプレーオフ方式としては初の決勝戦の舞台を迎える。いずれにせよ、悲願のトップリーグ制覇まで、あと1つ。「僕たちはチャレンジャー。失うものは何もない。相手がどこであれ、自分たちにスタイルで行くことに変わりは無い」と三村主将は最後まで自分たちのスタイルを貫き通す姿勢を見せる。
※的確な判断でチームを10年ぶりの決勝に導いた大田尾選手
三村主将
「一度負けた相手に、プレーオフという舞台で勝つことができ、嬉しく思います。春から取り組んできたことをしっかりと出せたのが勝因です。次は決勝戦。最高の準備をして挑みます。引き続き応援を宜しくお願いします。」
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 山本幸輝 |
2 | 日野剛志 |
3 | 田村義和 |
4 | 大戸裕矢 |
5 | デューク・クリシュナン |
6 | モセ・トゥイアリイ |
(7) | 三村勇飛丸 |
8 | 堀江恭佑 |
9 | 矢富勇毅 |
10 | 大田尾竜彦 |
11 | 中園真司 |
12 | マレ・サウ |
13 | 宮澤正利 |
14 | 伊東力 |
15 | 五郎丸歩 |
16 | 加藤圭太 |
17 | 岸直弥 |
18 | 山村亮 |
19 | 笠原雄太 |
20 | 斉田晃平 |
21 | 小池善行 |
22 | 井本克典 |
23 | シアレ・ピウタウ |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半31分 | 9→21 |
入替 | 後半33分 | 1→17 |
入替 | 後半33分 | 6→19 |
入替 | 後半33分 | 11→23 |
入替 | 後半35分 | 2→16 |
入替 | 後半35分 | 3→18 |
入替 | 後半35分 | 7→20 |
入替 | 後半35分 | 13→22 |
前半 | ||
2 | T | 1 |
2 | G | 0 |
1 | PG | 0 |
0 | DG | 0 |
17 | 合計 | 5 |
後半 | ||
4 | T | 1 |
2 | G | 1 |
0 | PG | 0 |
0 | DG | 0 |
24 | 合計 | 7 |
41 | 合計 | 12 |
神戸製鋼コベルコスティーラーズ | |
1 | 平島久照 |
2 | 木津武士 |
3 | 山下裕史 |
4 | 伊藤鐘史 |
5 | アンドリース・ベッカー |
(6) | 橋本大輝 |
7 | 前川鐘平 |
8 | 谷口到 |
9 | アンドリュー・エリス |
10 | 山中亮平 |
11 | 中濱寛造 |
12 | 山本大介 |
13 | 今村雄太 |
14 | 山下楽平 |
15 | 正面健司 |
16 | 村上正幸 |
17 | 安江祥光 |
18 | 山内雅延 |
19 | 安井龍太 |
20 | マット・バンリーベン |
21 | 田中大治郎 |
22 | フレイザー・アンダーソン |
23 | 大橋由和 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
交替 | 前半38分 | 13→23 |
入替 | 後半11分 | 2→17 |
入替 | 後半22分 | 1→16 |
入替 | 後半31分 | 9→21 |
入替 | 後半31分 | 12→22 |
入替 | 後半33分 | 5→20 |
入替 | 後半36分 | 3→18 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-神戸製鋼コベルコスティーラーズ |
12分 | ヤマハ発動機 | (9)矢富勇毅 | T | 5-0 |
13分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 7-0 |
19分 | ヤマハ発動機 | (11)中園真司 | T | 12-0 |
21分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 14-0 |
24分 | 神戸製鋼 | (12)山本大介 | PGx | 14-0 |
32分 | 神戸製鋼 | (15)正面健司 | T | 14-5 |
33分 | 神戸製鋼 | (12)山本大介 | Gx | 14-5 |
36分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 17-5 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-神戸製鋼コベルコスティーラーズ |
1分 | ヤマハ発動機 | (2)日野剛志 | T | 22-5 |
3分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | Gx | 22-5 |
17分 | 神戸製鋼 | (12)山本大介 | T | 22-10 |
17分 | 神戸製鋼 | (12)山本大介 | G | 22-12 |
20分 | ヤマハ発動機 | (5)デューク・クリシュナン | T | 27-12 |
22分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 29-12 |
34分 | ヤマハ発動機 | (7)三村勇飛丸 | T | 34-12 |
35分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 36-12 |
36分 | ヤマハ発動機 | (19)斉田晃平 | T | 41-12 |
38分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | Gx | 41-12 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
清宮監督
「セカンドステージ7連戦を終えたばかりの日程の中で、我々はベストメンバーのままで挑めたことが一番の勝因です。選手をケアしてくれるメディカルスタッフたちの努力が実を結んだと言えます。最初のスクラムから、今日はゲームを支配できると確信を得ましたが、まさかここまでプラン通りに進むとは思いませんでした。ここまで成長できたのは神戸製鋼が我々の弱いところを前回の対戦で教えてくれたからこそ。そして今日、我々は決勝行きの切符を手に入れました。万全の準備で臨みます。」