2014-2015トップリーグ2ndステージ 第5節 - 試合日程・結果
2014-2015トップリーグ2ndステージ 第5節:トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦の結果をご報告します。
試合レポート
東海ダービーをタックルで制し、セカンドステージ3勝目
第5節は東海エリアのライバルチーム、トヨタ自動車を3シーズンぶりにヤマハスタジアムに迎えた。お互いにセカンドステージ2勝2敗の両チームにとって、この試合を落とすと、プレーオフ進出の可能性が遠のくため、まさしく「サバイバルマッチ」となった今季の東海ダービーは午後1時に火蓋が切り落とされた。
トヨタのキックオフで試合が始まる。開始2分に早くも最初のスクラムの場面を迎えた。そのスクラムを山本(幸)選手・日野選手・山村選手のフロントローが強力に押し込み、会心の出だしとなる。スクラムを起点に相手陣に攻め込み、ヤマハボールでのスクラムが続き、序盤からゲームを支配していく。
13分、ヤマハはスクラムから堀江選手らFWがサイド攻撃を続け、最後は日野選手が飛び込みトライ。五郎丸選手のゴールも決まり、7-0と先制点を奪う。
その後もヤマハはトゥイアリイ選手やクリシュナン選手らが果敢に突進を繰り返し、相手陣での試合を続ける。32分、この日、今季初先発の矢富副将がラックサイドを狙う。素早く走りこみ、相手ディフェンスを翻弄すると、トヨタ防御網の最後の砦、フルバック竹田選手を引き付けて、サポートした日野選手にパスを放つ。日野選手がタッチライン際を駆け抜けて連続トライ。12-0で前半を終える。
後半は大田尾選手のキックオフで試合が再開される。トヨタFWはモールを組み、ヤマハ陣に攻め込む。強力なパックでモールを押し込むトヨタに対し、ヤマハが反則。4分に、トヨタにペナルティーゴールを決められ、12-3となる。
このスコアで勢いづくトヨタに対し、ヤマハはひたすらにタックルで対抗するが、今季FWのキーマン、大戸選手が同じ反則の繰り返しとして、一時退場となり、苦しい時間帯が続く。1人少ない状況となった10分間、三村主将や宮澤選手らが体を張ったタックルを繰り返し、トヨタに攻められながらも、得点を許さない。
相手BKのパスミスしたボールを伊東選手が拾い、ボールを確保すると自陣で出来たラックから五郎丸選手が左に展開する。クリシュナン選手がタッチライン際を豪快に走り、トヨタ陣にボールを運ぶと、相手が反則を犯す。PGを十分に狙える位置であったが、五郎丸選手はタッチキックを選択。トヨタゴール前のラインアウトとする。このタイミングに大戸選手もピッチに戻り、好機が訪れる。25分、ヤマハボールのスクラムを押し込むと、相手がスクラムを崩す反則。塩崎レフェリーは認定トライの判定を下し、ヤマハは19-3とリードを広げた。
「最初から勝ち点5を狙うプラン」(清宮監督談)のヤマハは29分に、ピウタウ選手と斉田選手をピッチに送り出し、トライを狙う必勝体制を敷く。この入替えが的中、直後のプレーで大田尾選手が相手ディフェンスの裏に小さなキックを放つと、ピウタウ選手が勢いよくキャッチし、一気にトヨタゴールラインに迫る。ラックからピウタウ選手がなだれこむようにしてトライを決めた。このトライがヤマハとして4つ目、ボーナスポイント1を獲得した。
ヤマハは岸選手、笠原選手、曽我部選手、小池選手らを投入し、仕上げに入る。しかし、トヨタも最後まで諦めないファイトを見せ、イェーツ選手らがヤマハゴールを直撃する。そこを耐え続けるが、試合終了のホーンが鳴った直後にトヨタにトライを許し、26-10でノーサイドとなった。
ヤマハは、今季ラストのホーム試合を勝利で飾り、勝ち点を17に伸ばした。三村主将は「次の東芝戦でも、今日のような強い精神力で挑みたい」と、2006年度シーズン以来となるプレーオフ進出に意欲を見せる。
※日野選手のトライをアシストする矢富副将
三村主将
「前節での、ふがいない試合を受け止め、今日は強い気持ちで挑んだ試合でした。スクラムが我々の一番の強みですので、そこから圧力をかけ、トヨタさんにプレッシャーをかけ続けることができました。次に繋がる勝利です。次の東芝戦も強い気持ちを持って挑みたいと思います。応援、有難うございました。」
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 山本幸輝 |
2 | 日野剛志 |
3 | 山村亮 |
4 | 大戸裕矢 |
5 | デューク・クリシュナン |
6 | モセ・トゥイアリイ |
(7) | 三村勇飛丸 |
8 | 堀江恭佑 |
9 | 矢富勇毅 |
10 | 大田尾竜彦 |
11 | 中園真司 |
12 | マレ・サウ |
13 | 宮澤正利 |
14 | 伊東力 |
15 | 五郎丸歩 |
16 | 加藤圭太 |
17 | 岸直弥 |
18 | 田村義和 |
19 | 笠原雄太 |
20 | 斉田晃平 |
21 | 小池善行 |
22 | 曽我部佳憲 |
23 | シアレ・ピウタウ |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半0分 | 3→18 |
入替 | 後半29分 | 11→23 |
入替 | 後半29分 | 6→20 |
入替 | 後半31分 | 2→16 |
入替 | 後半31分 | 1→17 |
入替 | 後半31分 | 10→22 |
入替 | 後半32分 | 9→21 |
入替 | 後半35分 | 7→19 |
前半 | ||
2 | T | 0 |
1 | G | 0 |
0 | PG | 0 |
0 | DG | 0 |
12 | 合計 | 0 |
後半 | ||
2 | T | 1 |
2 | G | 1 |
0 | PG | 1 |
0 | DG | 0 |
14 | 合計 | 10 |
26 | 合計 | 10 |
トヨタ自動車ヴェルブリッツ | |
1 | 吉田康平 |
2 | 上野隆太 |
3 | 高橋洋丞 |
4 | トーマス優デーリックデニイ |
5 | 北川俊澄 |
6 | ジャーン・デイセル |
7 | 安藤泰洋 |
8 | 杉本晃一 |
9 | 滑川剛人 |
(10) | 文字隆也 |
11 | 水野弘貴 |
12 | キャメロン・マッキンタイアー |
13 | タウモエピアウシリベヌシィ |
14 | 彦坂匡克 |
15 | 竹田宜純 |
16 | 川西智治 |
17 | 佐藤一斗 |
18 | 長尾純一 |
19 | 谷口智昭 |
20 | ファイフィリ・レヴァヴェ |
21 | 麻田一平 |
22 | スティーブン・イェーツ |
23 | 松下馨 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半10分 | 4→19 |
入替 | 後半10分 | 12→22 |
入替 | 後半26分 | 9→21 |
入替 | 後半28分 | 3→17 |
入替 | 後半30分 | 6→20 |
入替 | 後半35分 | 2→16 |
入替 | 後半35分 | 15→23 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-トヨタ自動車ヴェルブリッツ |
13分 | ヤマハ発動機 | (2)日野剛志 | T | 5-0 |
14分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 7-0 |
32分 | ヤマハ発動機 | (2)日野剛志 | T | 12-0 |
33分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | Gx | 12-0 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-トヨタ自動車ヴェルブリッツ |
4分 | トヨタ自動車 | (12)キャメロン・マッキンタイアー | PG | 12-3 |
25分 | ヤマハ発動機 | 認定トライ | PT | 17-3 |
26分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 19-3 |
29分 | ヤマハ発動機 | (23)シアレ・ピウタウ | T | 24-3 |
31分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 26-3 |
40分 | トヨタ自動車 | (20)ファイフィリ・レヴァヴェ | T | 26-8 |
40分 | トヨタ自動車 | (10)文字隆也 | G | 26-10 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
清宮監督
「目標としていたポイント5での勝利を勝ち取ることができました。今日のような試合を次の東芝戦、最終節のパナソニック戦でも行うことができれば、ヤマハは本当に底力がついたチームになったと言えるでしょう。自分たちが目標とする位置に行くためにも、東芝、パナソニックの2連戦、勝つのみです。本日はホームスタジアムでのご声援を有難うございました。」