2014-2015トップリーグ2ndステージ 第1節 - 試合日程・結果
2014-2015トップリーグ2ndステージ 第1節:サントリーサンゴリアス戦の結果をご報告します。
試合レポート
ゴール前の好機を逃し、逆転ならず
セカンドステージ第1節は東京・秩父宮ラグビー場にてサントリーと対戦。直前まで強く降っていた雨が弱まり始めた午後2時にサントリーのキックオフで試合が始まる。
開始早々にサウ選手が鋭く切れ込むアタックを見せるが、サントリーのディフェンスに阻まれる。サントリーはスタンドオフのピシ選手がキックを織り交ぜながら、ヤマハの出足を伺う手堅い立ち上がりとなった。
前半8分、スクラムで圧力をかけたヤマハは相手の反則を誘い、五郎丸選手が右中間からのペナルティーゴール(以下、PG)を決め、3-0と先制点を奪う。
しかし11分、日本代表のBKとして活躍するサントリーの松島選手がトリッキーなステップでヤマハ防御網を突破すると、そのまま45m走りきりトライ。ゴールも決まり、3-7と逆転される。
17分にヤマハが連続攻撃を仕掛け、ラックでサントリーが反則。今度は左中間の位置からのPGを五郎丸選手が鮮やかに決めて6-7と1点差に詰め寄る。
21分、今度はヤマハが反則し、ゴールポスト正面のPGをサントリーのピシ選手が決めて、3-10となる。
23分にヤマハにチャンスが到来する。大田尾選手が相手陣深くに蹴ったボールをピシ選手がキャッチ。タッチに蹴りだす瞬間、日野選手が飛び込んでボールをチャージする。サントリー陣のゴールポスト正面にて、ヤマハボールでのスクラムという絶好のロケーションを得る。しかし、そのスクラムから効果的な攻撃を仕掛けられず、逆にサントリーにボールを奪われ、得点に結びつけられなかった。
26分に五郎丸選手が高いハイパントを蹴り、ウィングの伊東選手がボールを追いかけると、相手選手が伊東選手の動きを妨害する反則。五郎丸選手がPGを着実に決めて9-10と再び1点差にする。
追加点を奪いたいヤマハは宮澤選手のビッグタックルから再び好機を得る。相手カウンター攻撃を宮澤選手の鋭いタックルで防ぐと、そこから形成されたラックで大戸選手らがボールを奪い返し、攻撃に反転する。クリシュナン選手や日野選手らが細かいパスをつなぎ、ハビリ選手がタッチライン際を快走。あと5mというところまで攻め込むが、惜しくもトライには届かず。
このまま前半を終えるかと思われたが、終了間際に1PGを決められ、9-13と4点のビハインドで折り返す。
後半は雨はすっかり止み、秩父宮ラグビー場に西日が差し込む。大田尾選手のキックオフで試合が再開される。
サントリーは攻撃のテンポを上げ、得た反則からすぐに仕掛ける動きを見せる。ヤマハは堅いディフェンスで対抗し、8分に相手反則を得ると、五郎丸選手が再びPGを決めて12-13と、3度目の1点差とする。
サントリーは日本代表の日和佐選手や小野選手らが速いリズムで攻撃を続け、ヤマハが反則をとられる場面が増えていく。しかし、サントリーに決定的なチャンスを作らせず、試合は膠着状態となる。
20分過ぎに、ヤマハベンチが動く。ハビリ選手から中園選手に、田村選手から山村選手に、小池選手から日本代表復帰を果たした矢富選手らに入替える。
トゥイアリイ選手が相手ラインアウトのボールを連続で奪い、徐々に相手陣に入る。しかし、ヤマハも決定的なシーンを作りだせず、スコアが動かない。
32分にヤマハはクリシュナン選手から笠原選手、サウ選手からボーデン選手、伊東選手から斉田選手に入替え、トライを狙いに出る。
残り5分。相手反則を得ると、五郎丸選手がロングキックを見せて、サントリーのゴール前に迫る。ラインアウトのボールを確保し、モールから堀江選手がアタック。連続でラックとなるが、ゴールラインを割ることができない。残り1分、サントリーがドロップアウトから蹴り込んだボールを堀江選手が渾身の力で突進する。しかし、攻撃を継続できず、僅差を埋めることができぬままノーサイドの時間を迎えた。
※後半、果敢にサントリー陣に攻め込む堀江選手
三村主将
「結果が全てです。この先も、自分たちがこだわって取り組んできたことをやり抜く力をつけていきたいと思います。(許した1トライについて)あの場面はディフェンスに使う人数のバランスがよくない状況でした。もっとコミュニケーションを取って対応すべきでした。」
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 山本幸輝 |
2 | 日野剛志 |
3 | 田村義和 |
4 | 大戸裕矢 |
5 | デューク・クリシュナン |
6 | モセ・トゥイアリイ |
(7) | 三村勇飛丸 |
8 | 堀江恭佑 |
9 | 小池善行 |
10 | 大田尾竜彦 |
11 | ハビリロッキー |
12 | マレ・サウ |
13 | 宮澤正利 |
14 | 伊東力 |
15 | 五郎丸歩 |
16 | 加藤圭太 |
17 | 岸直弥 |
18 | 山村亮 |
19 | 笠原雄太 |
20 | 斉田晃平 |
21 | 矢富勇毅 |
22 | ダン・ボーデン |
23 | 中園真司 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半20分 | 11→23 |
入替 | 後半22分 | 3→18 |
入替 | 後半22分 | 9→21 |
入替 | 後半32分 | 5→19 |
入替 | 後半32分 | 14→20 |
入替 | 後半32分 | 12→22 |
前半 | ||
0 | T | 1 |
0 | G | 1 |
3 | PG | 2 |
0 | DG | 0 |
9 | 合計 | 13 |
後半 | ||
0 | T | 0 |
1 | PG | 1 |
0 | PG | 0 |
0 | DG | 0 |
3 | 合計 | 3 |
12 | 合計 | 16 |
サントリーサンゴリアス | |
1 | 金井健雄 |
2 | 小澤直輝 |
3 | 畠山健介 |
4 | 篠塚公史 |
(5) | 真壁伸弥 |
6 | ジャスティン・ダウニー |
7 | 佐々木隆道 |
8 | 竹本隼太郎 |
9 | 日和佐篤 |
10 | トゥシ・ピシ |
11 | 村田大志 |
12 | ニコラスライアン |
13 | 松島幸太朗 |
14 | 塚本健太 |
15 | 有賀剛 |
16 | 青木佑輔 |
17 | 石原慎太郎 |
18 | 垣永真之介 |
19 | ツイヘンドリック |
20 | 西川征克 |
21 | 芦田一顕 |
22 | 小野晃征 |
23 | 竹下祥平 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半10分 | 4→19 |
入替 | 後半11分 | 12→22 |
入替 | 後半20分 | 2→16 |
入替 | 後半20分 | 3→18 |
入替 | 後半22分 | 6→20 |
入替 | 後半32分 | 1→17 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-サントリーサンゴリアス |
8分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 3-0 |
11分 | サントリー | (13)松島幸太朗 | T | 3-5 |
12分 | サントリー | (10)トゥシ・ピシ | G | 3-7 |
17分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 6-7 |
21分 | サントリー | (10)トゥシ・ピシ | PG | 6-10 |
26分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 9-10 |
40分 | サントリー | (10)トゥシ・ピシ | PG | 9-13 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-サントリーサンゴリアス |
8分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 12-13 |
12分 | サントリー | (10)トゥシ・ピシ | PGx | 12-13 |
27分 | サントリー | (10)トゥシ・ピシ | PG | 12-16 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
清宮監督
「スコア差以上にゲーム内容に差が出た試合となりました。サントリーは特にラインアウトでのディフェンスが良く、ボールへの反応も良い動きをしていました。一方、ヤマハはサントリー陣に攻め込んだ時にスコアできず、攻撃が未熟。直すべきところは修正し、次節に挑みます。」