2014-2015トップリーグ1stステージ 第6節 - 試合日程・結果
2014-2015トップリーグ1stステージ 第6節:NTTコミュニケーションズ戦の結果をご報告します。
試合レポート
後半に失速、リードを守りきれず2敗目
2年ぶりに富山入りしたヤマハ発動機ジュビロ。爽やかな秋晴れの富山総合運動公園にて、大田尾選手のキックオフで午後1時に試合が始まる。
キックオフからクリシュナン選手らが出足よくボールを奪いに走り、相手陣に攻め込む。前半4分にラインアウトからモールを押し込み、大戸選手が右隅にトライ。五郎丸選手のゴールも決まり、7-0と快調なスタートを切った。
11分にも相手ゴール前のラインアウトを得ると、モールを組んで押し込み、堀江選手がトライ。五郎丸選手のゴールも成功し、14-0とする。
ラックから早く展開するヤマハに対し、NTTコミュニケーションズ(以下、Nコム)は素早い出足で応戦する。16分にヤンチース選手のペナルティーゴール(以下、PG)成功により、14-3とする。
失点の後にすぐに相手陣でのゲームを進め、25分に相手ゴール前のラックから池町選手が素早く日野選手にパス。勢いよく走りこんだ日野選手が右中間にトライを決める。五郎丸選手も無難にゴールを蹴り込み、21-3と大きくリードを奪った。
しかし、Nコムは溝口主将が「諦めない気持ちでディフェンスを続けた」と語るとおり、ディフェンスから好機を得ると、ヤンチース選手の左足が放つキックでヤマハ陣に攻め込む。ラインアウトから展開し、友井川選手が左隅に飛び込みトライ。さらに37分にもラインアウトから杉浦選手が鋭く縦に走りトライ。21-15と、またたく間に6点差に詰められて前半を終える。
重苦しい雰囲気となった前半の終わりだったが、後半に連続攻撃から日野選手が大きくゲインし、トゥイアリイ選手らがサポート。最後は、この試合が今季トップリーグ初試合のサウ選手が左隅に飛び込みトライ。26-15とし、ゲームの流れを呼び戻しにかかる。
ところが7分、ヤマハの反則から再びNコムがヤマハ陣に攻め込む。Nコムボールでのヤマハゴール前のラインアウト。ふんわりと山なりにスローイングされたボールをNコムがキャッチすると、走りこんだ山下選手がトライ。ヤンチース選手にゴールを決められ、26-22と4点差に追い込まれる。
攻撃の時間が長いヤマハだが、次第にNコムのディフェンス網に包み込まれる形勢となっていく。前に出られない状況が続き、ボールをキックして相手陣に入ろうと試みる。しかし、今シーズンにグラウンドをワイドに使うスタイルを得意とするNコムは、カウンター攻撃を自陣から展開。ボールをつないで27分に栗原選手が中央にトライ。川本選手にゴールを決められ、26-29と、遂に逆転される。
その後もサウ選手や矢富選手らが、果敢にアタックを仕掛けるが、相手ディフェンスを崩す有効なゲインが見られず、最後はアタック中のボールを蹴りだされて試合終了。前節に続き、今節も前半の勢いを保てず、後半に失速し、ファースステージ2敗目を喫した。
この結果、NコムはグループA入りを確定させた。また、ヤマハは敗れたものの、4トライ獲得と7点差以内の敗戦から、勝ち点2と得て、総勝ち点を21とし、次節の東芝戦にファーストステージ首位通過の望み繋ぐ。
☆復帰戦となったサウ選手
「まずは、けがなく80分間プレーできたことは良かったと思います。コンディションは100%に戻っていますが、まだフィットネスがベストな状態に追いついていないと感じました。後半のトライ?スコアできたことは嬉しいのですが、チームとして敗戦となり、残念です。後半ラストのチャンスにトライを狙ったのですが、止められたのが悔しい限りです。あの場面がこの試合のキーポインになったとも言え、チームの勝利に貢献できなかったことが残念でなりません。次の東芝戦に向けてガンバリマス。」
※画像は攻守に渡り存在感を見せた日野選手(撮影:久保暁生)
三村主将
「セットプレーで圧力をかけてゲームを支配するゲームプランでした。セットプレーは良かったのですが、他の部分でのミスが多く、支配しきれない試合となりました。厳しい結果となりましたが、自分たちを見失わずに次の東芝戦に向かっていきます。」
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 山本幸輝 |
2 | 日野剛志 |
3 | 山村亮 |
4 | 大戸裕矢 |
5 | デューク・クリシュナン |
6 | モセ・トゥイアリイ |
(7) | 三村勇飛丸 |
8 | 堀江恭佑 |
9 | 池町信哉 |
10 | 大田尾竜彦 |
11 | ハビリロッキー |
12 | マレ・サウ |
13 | 宮澤正利 |
14 | 伊東力 |
15 | 五郎丸歩 |
16 | 加藤圭太 |
17 | 岸直弥 |
18 | 田村義和 |
19 | 笠原雄太 |
20 | 斉田晃平 |
21 | 矢富勇毅 |
22 | 曽我部佳憲 |
23 | シアレ・ピウタウ |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半18分 | 9→21 |
入替 | 後半22分 | 6→20 |
入替 | 後半22分 | 11→23 |
入替 | 後半25分 | 3→18 |
入替 | 後半25分 | 2→16 |
入替 | 後半28分 | 10→22 |
入替 | 後半30分 | 5→19 |
前半 | ||
3 | T | 2 |
3 | G | 1 |
0 | PG | 1 |
0 | DG | 0 |
21 | 合計 | 15 |
後半 | ||
1 | T | 2 |
0 | G | 2 |
0 | PG | 0 |
0 | DG | 0 |
5 | 合計 | 14 |
26 | 合計 | 29 |
NTTコミュニケーションズ | |
1 | 上田竜太郎 |
2 | 三浦嶺 |
3 | 小野慎介 |
4 | 栗原大介 |
5 | 杉浦直人 |
6 | 山下弘資 |
7 | 小林訓也 |
8 | アマナキ・レレィマフィ |
9 | 西橋勇人 |
10 | エルトン・ヤンチース |
11 | 友井川拓 |
(12) | 溝口裕哉 |
13 | 諸葛彬 |
14 | 鶴田諒 |
15 | 沼尻大輝 |
16 | 須藤拓輝 |
17 | 秋葉俊和 |
18 | 斉藤展士 |
19 | アイザック・ロス |
20 | 金正奎 |
21 | 川本祐輝 |
22 | 小泉将 |
23 | ブラッキン・カラウリアヘンリー |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半19分 | 2→16 |
入替 | 後半19分 | 3→18 |
入替 | 後半22分 | 8→19 |
入替 | 後半22分 | 1→17 |
入替 | 後半25分 | 15→21 |
入替 | 後半25分 | 10→23 |
入替 | 後半33分 | 14→22 |
入替 | 後半33分 | 7→20 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-NTTコミュニケーションズ |
4分 | ヤマハ発動機 | (4)大戸裕矢 | T | 5-0 |
5分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 7-0 |
7分 | NTTコム | (10)エルトン・ヤンチース | PGx | 7-0 |
11分 | ヤマハ発動機 | (8)堀江恭佑 | T | 12-0 |
12分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 14-0 |
16分 | NTTコム | (10)エルトン・ヤンチース | PG | 14-3 |
25分 | ヤマハ発動機 | (2)日野剛志 | T | 19-3 |
26分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 21-3 |
32分 | NTTコム | (11)友井川拓 | T | 21-8 |
34分 | NTTコム | (10)エルトン・ヤンチース | G | 21-10 |
37分 | NTTコム | (5)杉浦直人 | T | 21-15 |
38分 | NTTコム | (10)エルトン・ヤンチース | Gx | 21-15 |
40分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PGx | 21-15 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-NTTコミュニケーションズ |
3分 | ヤマハ発動機 | (12)マレ・サウ | T | 26-15 |
3分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | Gx | 26-15 |
7分 | NTTコム | (6)山下弘資 | T | 26-20 |
7分 | NTTコム | (10)エルトン・ヤンチース | G | 26-22 |
27分 | NTTコム | (4)栗原大介 | T | 26-27 |
28分 | NTTコム | (21)川本祐輝 | G | 26-29 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
清宮監督
「2年ぶりの富山での試合でしたので、良い試合をお見せしたかったのですが、残念な結果となりました。失った4トライのうち、3つは与えてはいけないトライ。NTTの4つ目のトライは素晴らしい攻撃によるものだが、最初の3つは気の緩みなのか、不必要な失点でした。(磐田に)戻って、しっかりと修正していきます。」