2014秋季練習試合 第2戦 - 試合日程・結果
2014秋季練習試合 第2戦:NTTドコモレッドハリケーンズ戦の結果をご報告します。
2014秋季練習試合 第2戦
10/ 4(土) 14:00
:磐田市大久保グラウンド
ヤマハ発動機ジュビロ 19
前半 14-0
後半 5-17
17NTTドコモレッドハリケーンズ
試合レポート
組織的な動きが機能、秋季練習マッチ2連勝
秋季練習マッチ第2戦はホームの大久保グラウンドにNTTドコモレッドハリケーンズを迎えての試合となった。台風が接近する曇り空の中、午後2時にボーデン選手のキックオフで試合が始まる。
開始直後から、NTTドコモはイオンギ選手など強いランナーを使い、果敢な攻めを展開する。ヤマハは「組織的なディフェンスができた」(斉田ゲームキャプテン)と、1対1であたり負けず、さらに人数で対抗し、組織力で対抗する。
ディフェンスで耐え、序々に地域を挽回する。前半9分、ラインアウトから展開し、この日はスタンドオフの位置に入ったボーデン選手が、相手ディフェンスの隙間を突き、防御網を突破。そこに勢いよく走りこんだ新人の粟田選手がタイミングよくボールを受けて中央に会心のトライを決めた。工藤選手のゴールも決まり、7-0と先制点を奪う。
NTTドコモは南ア出身のファンデルヴァルト選手や、イオンギ選手を中心にFW周辺でのアタックを続けるが、山路選手や松本選手が今週もビッグタックルを連発、さらに笠原選手や斉田選手らが早い出足でプレッシャーをかけ、相手に決定的なチャンスを作らせない。
33分、相手ゴール前で反則を得ると、スクラムを選択する。スクラムを押し込むことで相手FWの注意を十分に引きつけたところで、池町選手がボーデン選手にパス。絶妙のタイミングで走りこんだサウ選手にボールが渡り、中央にトライを決め、集まったファンに完全復帰を印象づけた。井本選手のゴールも成功し、14-0で前半を終える。
後半は青野選手、小池選手、川原田選手らが登場。開始からヤマハFWがラインアウトを中心に相手陣でのゲームを進める。追加点が奪えそうなシーンが続くが、相手ゴールライン直前でノットリリースザボールの反則など、詰めが甘く、得点に結びつかない。
17分、相手ゴール前まで攻め込むも、こぼれたボールを拾われ、逆襲される。ボールを繋がれ、イオンギ選手がトライ。茂木選手のゴールも決まり、14-7と7点差になる。このトライから、NTTドコモが主導権を握りだす。ベテランの平瀬選手らがヤマハゴールに迫る。
27分にラインアウトからのモールでNTTドコモが追加点。14-12と2点差となり、さらに35分、スクラムから展開し、イオンギ選手がトライ。14-17と遂に逆転される。
残り3分、途中出場の曽我部選手が持ち前のゲームメイク力を本領発揮。まずは、相手選手の頭上を越えるキックを蹴り、NTTドコモにタッチキックを蹴らざるを得ない状況を作る。次に、ヤマハボールのラインアウトを得ると、曽我部選手は素早くパスを回し、まっすぐ縦に走りこんだ新人の山本(将)選手のラインブレイクを演出。そして、相手ゴール3mに迫ると、ラックからのボールを青木選手が展開、再び曽我部選手の両手にボールは納まると、間髪入れず右コーナーにむかって緩やかなキックパスを放った。待ち構えていたのは、今年30歳のベテラン笠原選手。ガッチリとボールをキャッチした笠原選手がトライを決め、見事な逆転勝利を地元で収めた。
秋季練習試合を連勝で終え、ゲームキャプテンの斉田選手は「来週から再開されるトップリーグに向けて、弾みをつける勝利だ」と胸を張った。
※前半のスクラムの様子。
斉田ゲームキャプテン
「先週に続き、今週も組織でプレーできたことが良かった点です。攻め込まれても、粘りあるディフェンスが見られ、相手に得点を与えなかったことは自信になります。後半は小さなミスが多く、流れを呼び込めなかったのは課題です。しかし、最後に逆転でき、2連勝できたことで、チームに勢いを与えることができたと思います。」
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 岸 直弥 |
2 | 加藤圭太 |
3 | 伊藤平一郎 |
(4) | 斉田晃平 |
5 | 笠原雄太 |
6 | ウヴェ・ヘル |
7 | 山路和希 |
8 | 松本力哉 |
9 | 池町信哉 |
10 | ダン・ボーデン |
11 | 藤井達也 |
12 | マレ・サウ |
13 | 井本克典 |
14 | 粟田祥平 |
15 | 工藤良麻 |
R | 仲谷聖史 |
R | 青野天悠 |
R | 大山晋弥 |
R | 青木元洋 |
R | 曽我部佳憲 |
R | 山本将太 |
R | 川原田 徹 |
R | 練習生 |
前半 | ||
2 | T | 0 |
2 | G | 0 |
0 | PG | 0 |
0 | DG | 0 |
14 | 合計 | 0 |
後半 | ||
1 | T | 3 |
0 | G | 1 |
0 | PG | 0 |
0 | DG | 0 |
5 | 合計 | 17 |
19 | 合計 | 17 |
NTTドコモレッドハリケーンズ | |
1 | 松川 功 |
2 | 泉 敬 |
3 | 張 泰○(土偏に育) |
4 | 土屋鷹一郎 |
5 | ヴィンピー ファンデルヴァルト |
6 | モリテカ 太東イノケ |
7 | 辻井宏介 |
8 | イオンギ 譲 |
9 | 笠木 大 |
10 | 猪村優仁 |
11 | 川端正樹 |
12 | マイケル ホッブス |
13 | 中矢 健 |
14 | 大松直人 |
15 | 佐藤善仁 |
R | 緑川昌樹 |
R | 西浦洋祐 |
R | 松川太郎 |
R | 秦 一平 |
R | 茂木大輔 |
R | 衛藤陽介 |
R | 宮里尚樹 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-NTTドコモレッドハリケーンズ |
9分 | ヤマハ発動機 | (14)粟田祥平 | T | 5-0 |
10分 | ヤマハ発動機 | (15)工藤良麻 | G | 7-0 |
33分 | ヤマハ発動機 | (12)マレ・サウ | T | 12-0 |
34分 | ヤマハ発動機 | (13)井本克典 | G | 14-0 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-NTTドコモレッドハリケーンズ |
17分 | NTTドコモ | (8)イオンギ譲 | T | 14-5 |
18分 | NTTドコモ | (R)茂木大輔 | G | 14-7 |
27分 | NTTドコモ | (5)ヴィンピー・ファンデルヴァルト | T | 14-12 |
28分 | NTTドコモ | (R)茂木大輔 | G× | 14-12 |
35分 | NTTドコモ | (8)イオンギ譲 | T | 14-17 |
36分 | NTTドコモ | (R)茂木大輔 | G× | 14-17 |
40分 | ヤマハ発動機 | (5)笠原雄太 | T | 19-17 |
41分 | ヤマハ発動機 | (R)川原田徹 | G× | 19-17 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
堀川ヘッドコーチ
「この2試合で若手の成長が見られたのが何よりの収穫です。FWが安定してきたことはもちろんのこと、今日は特にバックス選手が良いプレーを見せてくれました。粟田選手や川原田選手、そして今日の逆転の起点となった山本(将)選手など、経験を重ねるごとに自信を持ってプレーしています。また、井本選手の安定感やサウ選手の復帰も、来週から再開されるトップリーグに向けて、明るい材料です。全体のレベルが上がっていることを実感させてくれた秋の2試合となりました。」