2014-2015トップリーグ1stステージ 第4節 - 試合日程・結果
2014-2015トップリーグ1stステージ 第4節:宗像サニックスブルース戦の結果をご報告します。
試合レポート
セットプレーで圧倒、4週連続の首位キープ
3年ぶりに九州に乗り込んだヤマハ発動機ジュビロ。第4節は、個性的なスタイルで日本ラグビー界を彩るサニックスと佐賀県にて対戦となった。
風下の前半、サニックスのキックオフで試合が始まる。ボールをキャッチしたヤマハは自陣から展開。相手反則を得ると、五郎丸選手のタッチキックからサニックスのゴール前に迫る。開始4分、ラインアウトからのモールを押し込み、最後はトゥイアリイ選手がトライ。五郎丸選手のゴールも成功し、7-0と先制点を奪う。
15分、相手ゴール前でのスクラムを押し込み、堀江選手がトライ。五郎丸選手のゴールも決まり、14-0とリードする。
しかし、サニックスは外側のスペースを元ヤマハのウィング屋宜選手が快走し、反撃。24分にシリバ選手がトライし、14-5となり、試合は均衡するかに思われた。
しかし、主導権を取り戻したのはスクラムとラインアウトのセットプレー。相手陣のゴールポスト正面で反則を得ると、ペナルティーゴールを狙わずに、ラインアウトを選択する。31分、そのモールをヤマハFWが押し込みトライ。続けて39分には、今度はスクラムを押し込んで堀江選手がトライ。前半に2つのスクラムトライと2つのモールからのトライにより、26-5とリードして折り返す。
後半は風上に。5分、安定感あるプレーを見せるハビリ選手がラックからのボールを受けると大きくゲイン。クリシュナン選手、日野選手とボールをつなぎ、再びハビリ選手がボールを受けてインゴールへ。中央に走りこんだ小池選手にトライをプレゼント。五郎丸選手のゴールが決まり、33-5とする。
8分、サニックスの連続攻撃を受ける時間帯が続き、反則を繰り返したため、五郎丸選手が一時退場のシンビンに。一人少ない状況となるが、セットプレーで相手を上回るヤマハは、その強みを活かした試合展開を続け、14分に相手陣10m付近でのラインアウトから、モールを押し込み、最後はハビリ選手が押さえてトライ。スコアは40-5となる。
大量リードを奪ったところで、トゥイアリイ選手からヘル選手に入替え、ハーフ団も矢富選手と曽我部選手のコンビがピッチに姿を現す。さらに、スクラムの最前列も入替え、岸選手、加藤選手、田村選手のフロントロー3人をベンチは送り込む。
しかし、サニックスは大量失点を感じさせず、スウィーニー選手などパワフルなランナーを走らせて対抗。日本代表候補に入ったヘスケス選手も投入し、果敢にトライを狙いに攻める。
27分、自陣のスクラムから五郎丸選手が勢いよくアタック。ラックから出たボールを受けたピウタウ選手が大きくゲインし、矢富選手、曽我部選手とボールが渡り、最後はハビリ選手がトライ。45-5とする。
それでも、ひたむきに攻める姿勢を崩さないサニックスは、34分にヘスケス選手が意地のトライを決める。ゴールも決まり、45-12となる。残り時間はわずかだが、サニックスが追加点を奪うムードが漂う。
しかし、ディフェンスが安定しているヤマハは隙を作らず、相手陣に。試合終了間際に相手反則を得ると、前節の反省を活かすべく、スクラムを選択する。スクラムからのボールを曽我部選手が右のスペースにロングパスを放つと、佐賀工出身の中園選手がしっかりとキャッチ。相手ディフェンスを交わして、右隅にトライを決める。難しい角度のゴールを、同じく佐賀工出身の五郎丸選手が見事にクロスバー。52-12でゲームを締めた。
この結果、五郎丸選手は、この日に10得点を加え、トップリーグ通算得点を905点に。トップリーグ史上2人目となる1000得点の大台まで、あと95得点とした。最後にトライを決めた中園選手は通算28つ目のトライをマークし、30トライまで、あと2つと迫る。
スクラムで勝利を引き寄せた山村選手はトップリーグ通算出場を129とし、マンオブザマッチを受賞した大田尾選手は同出場数を123に記録を伸ばした。加藤選手も同出場数を88とし、ヤマハの公式戦としては89試合出場を達成。ヤマハ出場数の90試合到達まで、あと1試合となった。
※スクラムを制圧、山村選手たち
大田尾ゲームキャプテン
「サニックスは個々のランナーが強いチーム。鋭さなど学ぶものがありました。今日は相手に対して勝っている部分を得点に結びつけることができ、前節から成長できたと思います。勝ち点5を取ることができた点も、前節に敗れているので、この点も良かったと思います。今日は佐賀県にたくさんの方々が来場してくださり、心から感謝しています。」
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 山本幸輝 |
2 | 日野剛志 |
3 | 山村亮 |
4 | 大戸裕矢 |
5 | デューク・クリシュナン |
6 | モセ・トゥイアリイ |
7 | 山路和希 |
8 | 堀江恭佑 |
9 | 小池善行 |
(10) | 大田尾竜彦 |
11 | ハビリロッキー |
12 | シアレ・ピウタウ |
13 | 宮澤正利 |
14 | 伊東力 |
15 | 五郎丸歩 |
16 | 加藤圭太 |
17 | 岸直弥 |
18 | 田村義和 |
19 | 斉田晃平 |
20 | ウヴェ・ヘル |
21 | 矢富勇毅 |
22 | 曽我部佳憲 |
23 | 中園真司 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 前半25分 | 14→23 |
入替 | 後半9分 | 5→19 |
入替 | 後半16分 | 6→20 |
入替 | 後半19分 | 9→21 |
入替 | 後半19分 | 10→22 |
入替 | 後半20分 | 2→16 |
入替 | 後半20分 | 1→17 |
入替 | 後半20分 | 3→18 |
前半 | ||
4 | T | 1 |
3 | G | 0 |
0 | PG | 0 |
0 | DG | 0 |
26 | 合計 | 5 |
後半 | ||
4 | T | 1 |
3 | G | 1 |
0 | PG | 0 |
0 | DG | 0 |
26 | 合計 | 7 |
52 | 合計 | 12 |
宗像サニックスブルース | |
1 | 高島卓久馬 |
2 | 隈本浩太 |
3 | 高野大智 |
4 | 秋田太朗 |
5 | 福坪龍一郎 |
6 | ジャック・ポトヒエッター |
(7) | 田村衛土 |
8 | 新井信善 |
9 | 濱里耕平 |
10 | アヒオシリバ |
11 | 屋宜ベンジャミンレイ |
12 | ドウェイン・スウィーニー |
13 | ロビンスブライス |
14 | 濱里周作 |
15 | 名富朗 |
16 | 中村彰 |
17 | 畠山和真 |
18 | 松園正隆 |
19 | ファアティンガ・レマル |
20 | 濱里祐介 |
21 | 中村洋平 |
22 | 權正赫 |
23 | カーン・ヘスケス |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
交替 | 前半7分 | 4→20 |
交替 | 後半0分 | 7→16 |
入替 | 後半13分 | 12→23 |
入替 | 後半13分 | 15→22 |
入替 | 後半19分 | 6→19 |
入替 | 後半22分 | 9→21 |
入替 | 後半23分 | 3→18 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-宗像サニックスブルース |
4分 | ヤマハ発動機 | (6)モセ・トゥイアリイ | T | 5-0 |
5分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 7-0 |
15分 | ヤマハ発動機 | (8)堀江恭佑 | T | 12-0 |
16分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 14-0 |
24分 | 宗像サニックス | (10)アヒオシリバ | T | 14-5 |
25分 | 宗像サニックス | (12)ドウェイン・スウィーニー | Gx | 14-5 |
31分 | ヤマハ発動機 | (6)モセ・トゥイアリイ | T | 19-5 |
32分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | Gx | 19-5 |
39分 | ヤマハ発動機 | (8)堀江恭佑 | T | 24-5 |
40分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 26-5 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-宗像サニックスブルース |
5分 | ヤマハ発動機 | (9)小池善行 | T | 31-5 |
6分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 33-5 |
14分 | ヤマハ発動機 | (11)ハビリロッキー | T | 38-5 |
15分 | ヤマハ発動機 | (10)大田尾竜彦 | G | 40-5 |
27分 | ヤマハ発動機 | (11)ハビリロッキー | T | 45-5 |
28分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | Gx | 45-5 |
34分 | 宗像サニックス | (23)カーン・ヘスケス | T | 45-10 |
35分 | 宗像サニックス | (14)濱里周作 | G | 45-12 |
40分 | ヤマハ発動機 | (23)中園真司 | T | 50-12 |
41分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 52-12 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
清宮監督
「佐賀県出身の選手が多く、その選手たちがしっかりと活躍してくれました。特にプロップの山村選手はスクラムで相手を制圧してくれ、大役を果たしてくれました。サニックスはボールを持った時のアタック力があるチームでしたので、その相手に対して2トライで抑え、防御面でも形になってきたと思います。但し、後半に出場したメンバーについては、もっと得点を重ねるために出場させたので、この点に関しては、もの足りなさを感じています。」