2014-2015トップリーグ1stステージ 第1節 - 試合日程・結果
2014-2015トップリーグ1stステージ 第1節:豊田自動織機シャトルズ戦の結果をご報告します。

試合レポート
スクラムで圧倒し、開幕戦を制す
8月の第3週に開幕した2014-2015ジャパンラグビートップリーグ。蒸し暑いコンディションの中、午後6時に地元のヤマハスタジアムにて今季の火蓋が切り落とされた。
豊田自動織機のキックオフで試合が始まる。ボールを保持したヤマハは前半4分に五郎丸選手がペナルティーゴール(以下、PG)を決め、3-0と先制する。しかし7分に豊田自動織機の大西選手がPGを返し、3-3となる。その後、拮抗するが15分、18分と続けて五郎丸選手がPGを成功させ、9-3とする。すると今度は豊田自動織機も大西選手がPGを決め、9-6とし、開幕戦ならではの手堅い試合運びは両雄によるキック合戦に。その後、両軍がPGを1つずつ追加し、12-9で前半を終えた。
後半は太陽が完全に沈む。夏らしいカクテル光線が緑の芝生を照らす中、ヤマハのキックオフで試合が再開される。最初に仕掛けてきたのは豊田自動織機。5分にジェラード選手がドロップゴールを試みるが失敗。8分、自陣から展開したヤマハは五郎丸選手が相手ディフェンスを交わし、大きく前進する。そのチャンスを継続し、ハビリ選手がタッチライン際で五郎丸選手からのキックパスを受けると、最後は宮澤選手にボールが渡り、この試合で最初のトライが生まれた。五郎丸選手が左隅の難しい位置からのゴールを成功させ、17-9とし、試合を動かす。
攻撃のリズムをつかんだヤマハは12分にクリシュナン選手が左コーナーに飛び込みトライ。この流れに乗って、後半20分過ぎにベテランの加藤選手と笠原選手、副将の矢富選手がピッチに登場。相手陣での試合を続け、31分に連続攻撃から再びクリシュナン選手が中央に豪快にトライを決め、ヤマハスタジアムに集まった多くのファンの歓喜を独り占め。五郎丸選手のゴールも決まり、31-9と大きくリードを奪った。
今季加入したボーデン選手、11年目の仲谷選手、成長株の斉田選手が登場し、さらに攻撃のスピードを上げる。試合終了時間を告げるホーンが鳴るが、「勝ち点1が後々に大きく響くので、どうしても4トライ目が欲しかった」と矢富副将が完全復活を印象づけるトライを右隅に決めた。このトライにより勝ち点5を獲得し、最後は日本のエースキッカー、五郎丸選手がしっかりとゴールを決めて38-9とし、開幕戦を5年連続となる白星スタートで飾った。
☆トップリーグ1000得点まで、あと126得点の五郎丸選手
「開幕戦で勝ち点5を取れたことは良かったと思います。近年のトップリーグは力の差がほとんどないため、勝ち点1つの差が大きく影響します。今日の勝敗の分かれ目は、後半にヤマハがトライを奪った瞬間。ここから流れが変りました。ヤマハらしいラグビーができた開幕になったと思います。」
※画像はスクラムで有利に立つヤマハ発動機選手たち
☆三村主将
「今年の開幕戦を本当に楽しみにしていました。今日は勝ち点5を取る事ができましたが、勝った中にも課題はあり、次の試合に向けて、しっかりと修正していきたいと思います。ヤマハスタジアムにたくさんの方々が集まってくださり、その声援が本当に励みになりました。今日から長いロードが始まりました。今シーズンもよろしくお願いします。」
試合詳細・メンバー
| ヤマハ発動機ジュビロ | |
| 1 | 山本幸輝 |
| 2 | 日野剛志 |
| 3 | 田村義和 |
| 4 | 大戸裕矢 |
| 5 | デューク・クリシュナン |
| 6 | モセ・トゥイアリイ |
| (7) | 三村勇飛丸 |
| 8 | 堀江恭佑 |
| 9 | 池町信哉 |
| 10 | 大田尾竜彦 |
| 11 | ハビリロッキー |
| 12 | シアレ・ピウタウ |
| 13 | 宮澤正利 |
| 14 | 伊東力 |
| 15 | 五郎丸歩 |
| 16 | 仲谷聖史 |
| 17 | 加藤圭太 |
| 18 | 山村亮 |
| 19 | 笠原雄太 |
| 20 | 斉田晃平 |
| 21 | 矢富勇毅 |
| 22 | ダン・ボーデン |
| 23 | 中園真司 |
| 交替・入替 | ||
| 種類 | 時間 | 背番号 |
| 入替 | 後半4分 | 3→18 |
| 入替 | 後半20分 | 2→17 |
| 入替 | 後半20分 | 12→22 |
| 入替 | 後半20分 | 9→21 |
| 入替 | 後半25分 | 7→19 |
| 入替 | 後半32分 | 10→23 |
| 入替 | 後半35分 | 1→16 |
| 入替 | 後半35分 | 4→20 |
| 前半 | ||
| 0 | T | 0 |
| 0 | G | 0 |
| 4 | PG | 3 |
| 0 | DG | 0 |
| 12 | 合計 | 9 |
| 後半 | ||
| 4 | T | 0 |
| 3 | G | 0 |
| 0 | PG | 0 |
| 0 | DG | 0 |
| 26 | 合計 | 0 |
| 38 | 合計 | 9 |
| 豊田自動織機シャトルズ | |
| 1 | 浪岡祐貴 |
| 2 | 安岡貴之 |
| 3 | 長江有祐 |
| 4 | フィフィタ・シオサイア |
| 5 | 松岡毅 |
| 6 | ジョニー・ファアマトゥアイヌ |
| 7 | 韋馬克 |
| 8 | 宇佐美裕太 |
| (9) | 梅田紘一 |
| 10 | マーク・ジェラード |
| 11 | 朝見力弥 |
| 12 | 大西将太郎 |
| 13 | 坂井克行 |
| 14 | 赤石斉之 |
| 15 | 飯田貴也 |
| 16 | 吉田伸介 |
| 17 | 川崎仁久 |
| 18 | 杉山和人 |
| 19 | 岡崎聖生 |
| 20 | ライアン・カンコウスキー |
| 21 | 小西大樹 |
| 22 | 大居広樹 |
| 23 | ヴァカジョセフウィルソン |
| 交替・入替 | ||
| 種類 | 時間 | 背番号 |
| 入替 | 後半10分 | 6→20 |
| 入替 | 後半10分 | 2→16 |
| 入替 | 後半26分 | 1→18 |
| 入替 | 後半26分 | 11→22 |
| 入替 | 後半26分 | 13→23 |
得点経過
| 前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-豊田自動織機シャトルズ |
| 4分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 3-0 |
| 7分 | 豊田自動織機 | (12)大西将太郎 | PG | 3-3 |
| 15分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 6-3 |
| 18分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 9-3 |
| 21分 | 豊田自動織機 | (12)大西将太郎 | PG | 9-6 |
| 34分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 12-6 |
| 38分 | 豊田自動織機 | (12)大西将太郎 | PG | 12-9 |
| 後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-豊田自動織機シャトルズ |
| 5分 | 豊田自動織機 | (10)マーク・ジェラード | DGx | 12-9 |
| 8分 | ヤマハ発動機 | (13)宮澤正利 | T | 17-9 |
| 10分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 19-9 |
| 12分 | ヤマハ発動機 | (5)デューク・クリシュナン | T | 24-9 |
| 14分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | Gx | 24-9 |
| 31分 | ヤマハ発動機 | (5)デューク・クリシュナン | T | 29-9 |
| 32分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 31-9 |
| 43分 | ヤマハ発動機 | (21)矢富勇毅 | T | 36-9 |
| 44分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 38-9 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
☆清宮監督
「監督を何年やっても、開幕戦というものは緊張感とワクワク感があるものです。選手たちも良い緊張感を持ちながらも、冷静に自分たちのスタイルに試合を運び、勝ち点5を獲得してくれました。素晴らしい開幕戦となりました。特に良かったのはスクラム。ここで相手を圧倒してくれ、ヤマハらしいラグビーを組み立てることができました。またハビリ選手の動きも良く、2トライのクリシュナン選手には"マンオブザマッチには3トライが必要だ”と伝えました(笑)。ボーデン選手も期待どおりの動きを見せてくれ、これからが楽しみです。総じて良い試合でした。」