第51回日本選手権 第1戦 - 試合日程・結果
第51回日本選手権 第1戦:早稲田大学戦の結果をご報告します。
第51回日本選手権 第1戦
2/16(日) 11:40
:秩父宮
ヤマハ発動機ジュビロ 36
前半 24-11
後半 12-5
16早稲田大学
試合レポート
前半に4トライ、早稲田大の猛追を振り切り2回戦進出
試合の舞台はワイルドカードから日本選手権のステージに移り、大会1回戦は大学選手権準優勝の早稲田大学との対戦となった。雪の影響も懸念されたが、ラグビー協会スタッフや都内の大学生たちの協力により、秩父宮ラグビー場のグラウンドコンディションは回復、試合は予定通りに午前11時40分のキックオフ時刻を迎えることができた。
早稲田大のキックオフで試合が始まる。風下のヤマハはモールを組んで、確実に前進を図る。開始2分、ウィングの田中選手がステップを切り、相手選手を次々と交わしてトライ。五郎丸選手のゴールも決まり、7-0と早い時間に先制点を奪った。
先制点を奪われた早稲田大は、自陣からも果敢にアタックを展開し、ヤマハ陣に攻め込むと、5分に早稲田の小倉選手がペナルティーゴール(以下、PGと表記)を決め、7-3とする。
10分、この日最初のスクラムが組まれる。このスクラムからヤマハはBKに展開し、田中選手がこの日2トライ目を決める。五郎丸選手のゴールも成功、14-3とする。続けて17分、スクラムからのボールを五郎丸選手が縦に突進、最後は徐選手が25m走りきりトライ。19-3とリードを広げる。
28分、ラインアウトから展開し、徐選手がラックを作る。連続攻撃から、日野選手がラックサイドを突いてトライ。ヤマハとして4つ目のトライとなり、24-3とする。
32分に早稲田大は日本代表の藤田選手によるカウンター攻撃からチャンスを広げ、ラックサイドを金選手が走り抜けてトライ。24-8と反撃に出る。さらに37分にも小倉選手がPGを決め、24-11として前半を終える。
後半は風上となったヤマハは、相手ボールを奪うと、1分にサウ選手が30mを走りきる貫禄のトライを決め、29-11と突き放す。
しかし、早稲田大は意気消沈することなく、逆に早い出足でヤマハの攻撃を阻止し始め、膠着状態にする。
ヤマハに攻め疲れが見え出してきたが、ゲームを建て直したのは、ラインアウトからのモール。14分に固いバインドで押し込み、大戸選手がトライ。五郎丸選手のゴールも成功し、36-11とリードを確実なものにする。
20分にヤマハは選手を大幅に入れ替えるが、流れは早稲田大に。22分に、早稲田大の藤田選手が左隅にトライし、36-16とする。
早稲田大が攻め、ヤマハに反則が目立つ終盤となったが、スクラムやモールなどでヤマハFWがしっかりとボールを保持し、追加点を与えずにノーサイドとなった。
※画像は前半28分にトライを決めた日野選手
三村主将
「今年のヤマハは相手チームがどこであれ、自分たちがやらなければならないことを出し切るスタイルで全ての試合に挑んでいます。学生相手ということは、特に意識はしませんでした。試合への入りがよく、ここは良かった点です。中盤や終盤に、受けにまわる時間帯があり、ここは反省点です。次は神戸製鋼さんが相手ですので、しっかりと準備をしていきたいと思います。」
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 山本幸輝 |
2 | 日野剛志 |
3 | 山村亮 |
4 | 大戸裕矢 |
5 | 笠原雄太 |
6 | デウォルト・ポトヒエッター |
(7) | 三村勇飛丸 |
8 | 堀江恭佑 |
9 | 矢富勇毅 |
10 | 大田尾竜彦 |
11 | 徐吉嶺 |
12 | マレ・サウ |
13 | 宮澤正利 |
14 | 田中渉太 |
15 | 五郎丸歩 |
16 | 加藤圭太 |
17 | 岸直弥 |
18 | 長野正和 |
19 | 斉田晃平 |
20 | モセ・トゥイアリイ |
21 | 池町信哉 |
22 | 曽我部佳憲 |
23 | 中園真司 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半15分 | 14→23 |
入替 | 後半20分 | 9→21 |
入替 | 後半20分 | 10→22 |
入替 | 後半20分 | 6→20 |
入替 | 後半20分 | 1→17 |
入替 | 後半20分 | 2→16 |
入替 | 後半20分 | 3→18 |
入替 | 後半33分 | 11→19 |
前半 | ||
4 | T | 1 |
2 | G | 0 |
0 | PG | 2 |
0 | DG | 0 |
24 | 合計 | 11 |
後半 | ||
2 | T | 1 |
1 | G | 0 |
0 | PG | 0 |
0 | DG | 0 |
12 | 合計 | 5 |
36 | 合計 | 16 |
早稲田大学 | |
1 | 大瀧祐司 |
2 | 須藤拓輝 |
(3) | 垣永真之介 |
4 | 黒木東星 |
5 | 芦谷勇帆 |
6 | 金正奎 |
7 | 布巻峻介 |
8 | 佐藤穣司 |
9 | 岡田一平 |
10 | 小倉順平 |
11 | 深津健吾 |
12 | 坪郷勇輝 |
13 | 飯野恭史 |
14 | 荻野岳志 |
15 | 藤田慶和 |
16 | 光川広之 |
17 | 清水新也 |
18 | 佐藤勇人 |
19 | 大峯功三 |
20 | 植田耕平 |
21 | 辰野新之介 |
22 | 間島陸 |
23 | 滝沢祐樹 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半14分 | 4→19 |
入替 | 後半31分 | 2→17 |
入替 | 後半36分 | 1→16 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-早稲田大学 |
2分 | ヤマハ発動機 | (14)田中渉太 | T | 5-0 |
3分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 7-0 |
5分 | 早稲田 | (10)小倉順平 | PG | 3-3 |
12分 | ヤマハ発動機 | (14)田中渉太 | T | 12-3 |
13分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 14-3 |
17分 | ヤマハ発動機 | (11)徐吉嶺 | T | 19-3 |
19分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | Gx | 19-3 |
24分 | 早稲田 | (10)小倉順平 | DGx | 19-3 |
28分 | ヤマハ発動機 | (2)日野剛志 | T | 24-3 |
29分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | Gx | 24-3 |
32分 | 早稲田 | (6)金正奎 | T | 24-8 |
33分 | 早稲田 | (10)小倉順平 | Gx | 24-8 |
37分 | 早稲田 | (10)小倉順平 | PG | 24-11 |
41分 | 早稲田 | (10)小倉順平 | PGx | 24-11 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-早稲田大学 |
1分 | ヤマハ発動機 | (12)マレ・サウ | T | 29-11 |
2分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | Gx | 29-11 |
14分 | ヤマハ発動機 | (4)大戸裕矢 | T | 34-11 |
15分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 36-11 |
22分 | 早稲田 | (15)藤田慶和 | T | 36-16 |
23分 | 早稲田 | (10)小倉順平 | Gx | 36-16 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
清宮監督
「トップリーグの監督として、日本選手権での大学チームとの対戦は2回目です。前回はサントリーの監督時代で、その時も早稲田大との対戦でした。その時と比べて、今回の早稲田大はヤマハの強みを消す工夫があり、粘り、ふんばりもあり、早稲田大にとっては今季のベストゲームだったと思います。ヤマハはベストメンバーで挑みました。相手チームへの敬意でもあり、海外選手がいないトップリーグチームを大学生が倒したとしても、素直には喜べないでしょう。次は再びトップリーグチームとの対戦。しっかりと準備していきたいと思います。」