2013-2014年度ワイルドカード 第1戦 - 試合日程・結果
2013-2014年度ワイルドカード 第1戦:豊田自動織機シャトルズ戦の結果をご報告します。
2013-2014年度ワイルドカード 第1戦
2/ 1(土) 14:05
:近鉄花園
ヤマハ発動機ジュビロ 46
前半 18-0
後半 28-0
0豊田自動織機シャトルズ
試合レポート
6トライで新年初勝利、ワイルドカード1回戦を突破
トップリーグ5位となり、日本選手権への出場権をかけて行われるワイルドカードトーナメントへの出場が決まったヤマハ発動機ジュビロ。1回戦はトップリーグ12位の豊田自動織機シャトルズとの対戦となった。両チームの公式戦での対戦は今季初であり、豊田自動織機の司令塔ポジション、スタンドオフには元ヤマハの大西選手が名前を連ね、警戒心を持って挑む1回戦となった。
豊田自動織機のキックオフで試合が始まる。自陣からグラウンドを広く使いながら、攻撃を繰り返すが、豊田自動織機の固いディフェンスを突き破ることができない。そこで約500日ぶりに先発出場となった矢富選手がキックを使って相手陣に入る。
8分に豊田自動織機のミスから得たスクラムをヤマハFWが押し込み、相手の反則を誘うと、五郎丸選手が左中間25mからのペナルティーゴール(以下、PG)を鮮やかに決めて3-0と先制点を奪った。
先制点で勢いがでてきたヤマハは、直後のキックオフボールから攻撃を展開。相手の反則を得ると、矢富選手が素早くボールを持って前に進み、再び相手が反則する。ゴールポスト正面、40mの位置からのPGを五郎丸選手が決め、6-0とする。
豊田自動織機も果敢に攻撃を仕掛ける。トゥイアリイ選手が相手の攻撃を寸断するが、このプレーが重い反則となり、10分間の一時退場を余儀なくされる。ヤマハゴール前での攻防が続く、我慢の時間帯となるが、このピンチを日野選手や宮澤選手らが激しいタックルを見舞い、相手に得点を許さない。
ピンチを防いだヤマハは再び相手陣に入り、受けにまわった豊田自動織機が反則。大田尾選手のキックで相手陣5mに攻め入り、ヤマハボールのラインアウトからプレー再開となる。「やっと得たチャンスをFWで絶対に得点にしたかった」と、モールの最後尾でボールをキープした日野選手が20分にトライ。FWが一人少ない時間帯にFWでトライを奪う執念を見せ、11-0とリードを広げた。
34分には豊田自動織機の攻撃を宮澤選手がインターセプトし、相手陣に入ると、フォローしたサウ選手にパス。サウ選手が約40m走りきりトライ。五郎丸選手のゴールも成功し、18-0で前半を終える。
後半はヤマハボールのキックオフで再開となる。前半に無得点の豊田自動織機は猛攻を続けるが、ヤマハのディフェンスは崩れることなく、相手の攻め疲れを誘い込む。三村主将らがボールを奪い取ると、徐選手がライン際を走りぬけ、一気に相手陣に入り、逆襲にでる。9分、相手ゴール前5mでのラインアウトで三村選手からのパスを受けた日野選手が右隅に飛び込みトライを決める。難しい角度からのゴールを日本のスーパーブーツ五郎丸選手が決め、23-0と大きく突き放す。
トゥイアリイ選手から斉田選手、宮澤選手からピウタウ選手に入替え、攻撃のテンポを上げていく。ピウタウ選手のゲインから相手ゴール前に迫る。相手ゴール前で得たスクラムをヤマハFWが押しこみ、ナンバーエイトの堀江選手が押さえてトライ。この日、4つ目となるトライをスクラムトライで奪い、32-0と完全に勝負を決めた。
23分、勝利のリズムを作った矢富選手と大田尾選手のハーフ団から、小池選手と曽我部選手のコンビにバトンタッチ。小池選手のキックで相手陣での展開を進めると、25分にサウ選手からボールを受けたピウタウ選手が相手ディフェンスを突き破り、サウ選手に再びボールを渡し、サウ選手が抜け出して、中央にトライ。39-0とリードを広げていく。
その後も安定したスクラムとラインアウトでゲームを進め、35分にスクラムから出たボールを小池選手が田中選手に渡し、田中選手が右隅に飛び込み、6トライ目を決める。右端から五郎丸選手が蹴ったボールはまっすぐにゴールポストに吸い込まれ、46-0とし、1回戦を6トライの大量得点と相手に得点を許さず完封勝利で突破した。
試合後、清宮監督は「主将の三村選手も、副将の矢富選手もピッチに戻り、益々チームの強みが出せる体制になってきた」と、3季連続となる日本選手権出場への自信をのぞかせた。また、プロップの長野選手も8月のトップリーグ開幕戦(対クボタ戦)以来となる公式戦復帰を果たし、チームに勢いを与えた。
※前半、モールを押し込んで日野選手がトライを決める
三村主将
「相手がどこのチームということではなく、自分たちが春から取り組んできたことを全て出し切ることを心掛けて試合に臨みました。スクラムやラインアウトなどのセットプレーで相手よりも上回ることができ、試合を自分たちのペースにし、勝ちきることができました。この次の試合も、リーダーから声をしっかりと出して、チームをリードしていきたいと思います。」
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 山本幸輝 |
2 | 日野剛志 |
3 | 山村亮 |
4 | 大戸裕矢 |
5 | 笠原雄太 |
6 | モセ・トゥイアリイ |
(7) | 三村勇飛丸 |
8 | 堀江恭佑 |
9 | 矢富勇毅 |
10 | 大田尾竜彦 |
11 | 徐吉嶺 |
12 | マレ・サウ |
13 | 宮澤正利 |
14 | 田中渉太 |
15 | 五郎丸歩 |
16 | 加藤圭太 |
17 | 岸直弥 |
18 | 長野正和 |
19 | 斉田晃平 |
20 | 山路和希 |
21 | 小池善行 |
22 | 曽我部佳憲 |
23 | シアレ・ピウタウ |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半11分 | 6→19 |
入替 | 後半11分 | 13→23 |
入替 | 後半23分 | 7→20 |
入替 | 後半23分 | 10→22 |
入替 | 後半23分 | 9→21 |
入替 | 後半30分 | 1→17 |
入替 | 後半30分 | 2→16 |
入替 | 後半34分 | 3→18 |
前半 | ||
2 | T | 0 |
1 | G | 0 |
2 | PG | 0 |
0 | DG | 0 |
18 | 合計 | 0 |
後半 | ||
4 | T | 0 |
4 | G | 0 |
0 | PG | 0 |
0 | DG | 0 |
28 | 合計 | 0 |
46 | 合計 | 0 |
豊田自動織機シャトルズ | |
1 | 浪岡祐貴 |
2 | 鈴木基之 |
3 | 杉山和人 |
4 | 鄭智弘 |
5 | 松岡毅 |
6 | 小山田岳 |
7 | 韋馬克 |
8 | クリス・ラウリー |
(9) | 梅田紘一 |
10 | 大西将太郎 |
11 | 大居広樹 |
12 | 河合航 |
13 | ヴァカ・ジョセフ・ウィルソン |
14 | 朝見力弥 |
15 | マーク・ジェラード |
16 | 安岡貴之 |
17 | 五十嵐健二 |
18 | 岡崎聖生 |
19 | ジョニー・ファアマトゥアイヌ |
20 | 田原章太郎 |
21 | 坂井克行 |
22 | 赤石斉之 |
23 | 川崎仁久 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半23分 | 1→17 |
入替 | 後半23分 | 15→22 |
入替 | 後半23分 | 3→23 |
入替 | 後半23分 | 5→19 |
入替 | 後半27分 | 9→20 |
入替 | 後半27分 | 2→16 |
入替 | 後半27分 | 4→18 |
入替 | 後半30分 | 14→21 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-豊田自動織機シャトルズ |
8分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 3-0 |
10分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 6-0 |
14分 | 豊田自動織機 | (10)大西将太郎 | PGx | 6-0 |
20分 | ヤマハ発動機 | (2)日野剛志 | T | 11-0 |
21分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | Gx | 11-0 |
34分 | ヤマハ発動機 | (12)マレ・サウ | T | 16-0 |
35分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 18-0 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-豊田自動織機シャトルズ |
9分 | ヤマハ発動機 | (2)日野剛志 | T | 23-0 |
11分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 25-0 |
21分 | ヤマハ発動機 | (8)堀江恭佑 | T | 30-0 |
23分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 32-0 |
25分 | ヤマハ発動機 | (12)マレ・サウ | T | 37-0 |
26分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 39-0 |
35分 | ヤマハ発動機 | (14)田中渉太 | T | 44-0 |
37分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 46-0 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
清宮監督
「厳しい試合になると予想していましたが、選手たちが自分たちの強みを全面に活かし、それを得点に結びつけることができ、勝利することができました。選手たちはよくやってくれたと思います。矢富選手の先発起用については、セカンドステージを戦いながら考えていく中で、十分に先発でも出場できると判断したためです。この先の試合を勝ち抜くためには、三村主将と副将の矢富選手の存在は大きく、二人がピッチに同時に立つことは我々にとって明るい材料です。」