2013-2014年度トップリーグ 2ndステージ 第6節 - 試合日程・結果
2013-2014年度トップリーグ 2ndステージ 第6節:東芝ブレイブルーパス戦の結果をご報告します。

試合レポート
ホーム最終戦を勝利で飾れず、5位に後退
今シーズンのヤマハスタジアム最終戦となるセカンドステージ第6節は、勝ち点16で5位につける東芝を磐田市に迎えての対戦となった。東芝は、この試合にて勝ち点0で破れると、プレーオフ進出を11シーズン目にして初めて逃すこととなり、一方、勝ち点18のヤマハは、この試合で東芝に勝ち点において4以上を離すことができれば、7季ぶりのプレーオフ進出を自力で決められる、お互いにとって正念場の一戦となった。
ヤマハのキックオフで試合が始まる。東芝はラックを形成すると、スタンドオフの吉田選手がすかさずヤマハディフェンスの裏にキック。ボールを追いかけた東芝の宇薄選手の胸にボールが収まり、トライ。その間、わずか38秒の出来事だった。ジュニアジャパンの小川選手がゴールを決め、0-7と東芝が電光石火の先制点を奪う幕開けとなった。
風上のヤマハは6分に五郎丸選手がペナルティーゴール(以下、PG)を決め、3-7とする。この得点から、攻撃に勢いがでてきたヤマハは、ラインアウトからのモールを押し込み、東芝ゴールに迫る。相手反則を得ると、ヤマハはスクラムを選択。スクラムのサイドを堀江選手がこじあけてトライし、五郎丸選手のゴールも決まり、10-10の同点に追いつく。
笠原選手が相手ラインアウトボールを奪い、五郎丸選手がキックで地域を得るなど、ヤマハに攻撃のリズムがでてくる。しかし、37分にサウ選手が危険なプレーで一時退場に。ここから一転、一人少ない状況を東芝に利用され、38分に東芝の仙波選手がトライ。左端からのゴールを小川選手が決め、10-17で前半を終える。
後半は一人少ない状況で迎える。そこで、ヤマハはポトヒエッター選手をベンチに戻し、FWが一人少ない状況にし、ピウタウ選手をピッチに送り込む策に出る。後に風上に立つ東芝がヤマハ陣でのゲームを進めるが、ヤマハはディフェンスで粘り、サウ選手の一時退場が解ける。しかし、10分に東芝にモールで押し込まれ、日本代表の湯原選手がトライ。10-24と14点差となる。
ここでヤマハは矢富選手を投入。試合の流れを呼び戻しにかかる。クリシュナン選手のチャージから東芝陣に攻め入ると、ラックを連続で作り、連続攻撃を仕掛け、相手の反則を誘う。ここでヤマハは五郎丸選手によるPGではなく、スクラムを選択する。トライを狙う策に出る。クリシュナン選手や堀江選手が何度も突破を試みるが、ゴールラインを超えられず、さらに三村主将が負傷する不運にも見舞われ、得点ができないまま、時間が過ぎていく。
逆にヤマハの猛攻を防いだ東芝が次第にヤマハ陣に攻め入る。30分に小川選手のPGが失敗に終わるも、その後もヤマハのゴール前でのゲームを続け、途中出場のヒル選手にトライを許し、10-29とリードをさらに広げられる。
残り時間がないヤマハは、果敢にアタックを展開する。38分にようやく徐選手のトライが生まれる。しかし、逆転には時間が足りず、試合終了を告げるホーンが鳴る。15-29のスコアとなり、勝ち点を積み上げることができず、自力でのプレーオフ進出はなくなった。
大田尾プレイングマネージャーは「基本プレーの精度が今日の勝敗を分けた。プレッシャーがある中で、どれだけ基本に忠実なプレーが実行できるか、そこの差を感じた」と、プレーの原点に立ち返って最終節に挑む。
尚、第6節の結果、東芝は勝ち点を21とし、東芝が3位に浮上。パナソニックに1点差で敗れた神戸製鋼は同19で4位を維持し、ヤマハは同18で5位に後退となった。プレーオフ進出争いは最終節に持ち越しとなり、セカンドステージはクライマックスを迎える。
※画像は攻撃を仕掛ける大田尾選手
矢富副将(三村主将が負傷のため代理出席)
「ホームの最終戦、勝利できず、応援してくださった方々に申し訳ない気持ちです。前節のトヨタ戦の反省点を糧に臨んだ試合でしたが、ミスが多く、このような結果となってしまいました。最終節は自分たちがトップ4に値するチームなのかが問われる試合となります。全力で戦っていきたいと思います。」
試合詳細・メンバー
| ヤマハ発動機ジュビロ | |
| 1 | 山本幸輝 |
| 2 | 加藤圭太 |
| 3 | 田村義和 |
| 4 | 大戸裕矢 |
| 5 | 笠原雄太 |
| 6 | デウォルト・ポトヒエッター |
| (7) | 三村勇飛丸 |
| 8 | 堀江恭佑 |
| 9 | 小池善行 |
| 10 | 大田尾竜彦 |
| 11 | 徐吉嶺 |
| 12 | マレ・サウ |
| 13 | 宮澤正利 |
| 14 | 田中渉太 |
| 15 | 五郎丸歩 |
| 16 | 日野剛志 |
| 17 | 岸直弥 |
| 18 | 山村亮 |
| 19 | デューク・クリシュナン |
| 20 | モセ・トゥイアリイ |
| 21 | 矢富勇毅 |
| 22 | シアレ・ピウタウ |
| 23 | 三角公志 |
| 交替・入替 | ||
| 種類 | 時間 | 背番号 |
| 入替 | 後半0分 | 3→18 |
| 入替 | 後半0分 | 6→22 |
| 入替 | 後半7分 | 14→19 |
| 入替 | 後半12分 | 9→21 |
| 入替 | 後半17分 | 1→17 |
| 交替 | 後半19分 | 7→16 |
| 入替 | 後半31分 | 13→23 |
| 前半 | ||
| 1 | T | 2 |
| 1 | G | 2 |
| 1 | PG | 1 |
| 0 | DG | 0 |
| 10 | 合計 | 17 |
| 後半 | ||
| 1 | T | 2 |
| 0 | G | 1 |
| 0 | PG | 0 |
| 0 | DG | 0 |
| 5 | 合計 | 12 |
| 15 | 合計 | 29 |
| 東芝ブレイブルーパス | |
| 1 | 三上正貴 |
| 2 | 湯原祐希 |
| 3 | 浅原拓真 |
| 4 | 梶川喬介 |
| 5 | 大野均 |
| 6 | 松田圭祐 |
| 7 | スティーブン・ベイツ |
| (8) | 望月雄太 |
| 9 | 小川高廣 |
| 10 | 吉田良平 |
| 11 | 宇薄岳央 |
| 12 | 仙波智裕 |
| 13 | リチャード・カフイ |
| 14 | 吉田大樹 |
| 15 | 豊島翔平 |
| 16 | 森太志 |
| 17 | 久保知大 |
| 18 | エストレラ大輔 |
| 19 | 李光紋 |
| 20 | 山本紘史 |
| 21 | 藤井淳 |
| 22 | デイビッド・ヒル |
| 23 | 増田慶介 |
| 交替・入替 | ||
| 種類 | 時間 | 背番号 |
| 交替 | 前半38分 | 15→23 |
| 入替 | 後半24分 | 13→22 |
| 交替 | 後半25分 | 23→21 |
| 入替 | 後半31分 | 6→20 |
| 入替 | 後半37分 | 5→19 |
| 入替 | 後半37分 | 3→18 |
| 入替 | 後半37分 | 1→17 |
| 入替 | 後半37分 | 2→16 |
得点経過
| 前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-東芝ブレイブルーパス |
| 0分 | 東芝 | (11)宇薄岳央 | T | 0-5 |
| 1分 | 東芝 | (9)小川高廣 | G | 0-7 |
| 6分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 3-7 |
| 15分 | 東芝 | (9)小川高廣 | PG | 3-10 |
| 28分 | ヤマハ発動機 | (8)堀江恭佑 | T | 8-10 |
| 29分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 10-10 |
| 38分 | 東芝 | (12)仙波智裕 | T | 10-15 |
| 40分 | 東芝 | (9)小川高廣 | G | 10-17 |
| 後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-東芝ブレイブルーパス |
| 10分 | 東芝 | (2)湯原祐希 | T | 10-22 |
| 11分 | 東芝 | (9)小川高廣 | G | 10-24 |
| 30分 | 東芝 | (9)小川高廣 | PGx | 10-24 |
| 33分 | 東芝 | (22)デイビッド・ヒル | T | 10-29 |
| 34分 | 東芝 | (9)小川高廣 | Gx | 10-29 |
| 38分 | ヤマハ発動機 | (11)徐吉嶺 | T | 15-29 |
| 38分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | Gx | 15-29 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
清宮監督
「ホーム最終戦が内容的にもスコアにおいても、ふがいない結果となり、残念です。私自身、この試合を本当に楽しみにしていました。我々が自力でトップ4入りをつかむ試合にしたかったのですが、自分たちの出来が悪く、この内容では東芝に勝てるわけがない出来でした。この2試合、勢いがなくなっており、ここが最大の課題だと思っています。最終節にトップ4入りのチャンスがまだあるので、サントリーに勝利してプレーオフ進出を決めたいと思います。」