2013-2014年度トップリーグ 2ndステージ 第5節 - 試合日程・結果
2013-2014年度トップリーグ 2ndステージ 第5節:トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦の結果をご報告します。

試合レポート
風下の後半に大量失点、勝ち点を伸ばせず
新年最初のゲームとなった第5節は、愛知県瑞穂ラグビー場にて、トヨタ自動車ヴェルブリッツと対戦。関西リーグ時代から、東海エリアのライバルチームとして競い合ってきた間柄の両チームだけに、この日も激しいぶつかり合いが予想された。
トヨタボールでキックオフ。風に逆らってトヨタFWが果敢に突進を繰り返し、ヤマハ陣内でのゲームを進める。ヤマハは風上に立ちながらも懸命のディフェンスで耐え、双方無得点のまま18分が経過する。
最初の得点は、山本選手によるインターセプトからヤマハが逆襲を開始。相手の反則を誘い、19分に五郎丸選手がハーフウェイライン上、50mのペナルティーゴール(以下、PG)を決め、先制点を奪った。
先制点によって勢いがついたヤマハは、風上を味方につけ、トヨタ陣内でのゲームを進め、22分、24分と五郎丸選手が続けてPGを成功させ、9-0とリードを広げた。
ところが直後のプレーでトヨタの元オールブラックス、カイノ選手にキックしたボールをチャージされ、そのままトライを許す。文字選手のゴールも決まり、9-7とトヨタがすぐに2点差に迫る。
ここからトヨタFWに勢いが戻り始め、34分にトヨタのイエーツ選手が右隅にトライ。9-12とゲームをひっくり返される。
後半、ヤマハはポトヒエッター選手に代わり、トゥイアリイ選手をピッチに送り込む。後半が開始されると、サウ選手のゲインや、徐選手の快走により、すかさずトヨタ陣に攻め入る。速い展開を試みるが、肝心の場面でボールを奪われる。トヨタはヤマハと対象にじっくりと時間を使い、風上を利用してロングキックを使い、ゴールラインにヤマハ選手を近寄せない。
試合の流れを引き寄せたいヤマハは4分に山村選手と矢富選手を投入する。しかし、イエーツ選手に突破を許し、イエーツ選手のキックしたボールを杉本選手に押さえられ9-19と10点差にリードを広げられる。
残り30分、ヤマハは攻撃のリズムをさらに上げ、左右に素早く展開を続けるが、トヨタの吉田選手が冷静にヤマハボールをインターセプト。トヨタにとって4トライとなる決定打となり、9-26と17点差をつけられる。さらに、18分に1PGを与え、21分にもトライを許し、9-34と完全に流れを失う形となった。
「あきらめない」ヤマハ選手は、残り19分から猛攻を展開。矢富選手が素早く出てくる相手ディフェンスに対して、巧みにラックからの球出しのリズムに変化を与え、相手の反則を誘う。29分に、密集サイドを突いて、矢富選手がトライ。五郎丸選手のゴールも決まり、16-34とする。
この後もヤマハは堀江選手やピウタウ選手らが再三、突破を試みるが、トヨタのディフェンスを突き破れず、攻め疲れが見えだし、38分にトヨタにトライを許す。ゴールも決められ、16-41と、今季最多失点。屈辱のノーサイドの笛を敵地にて聴かされる格好となった。
三村主将は「自分たちの形に持っていくことができなかった」と肩を落としたが、昨年の主将を務めた笠原選手は「ファーストステージのキヤノン戦のように、一番最初のブレイクダウン(ボール争奪の場面)で相手に勢いづかせてしまったのが敗因。ここを次に修正できれば、自分たちの形とリズムは取り戻せる」と、新年に味わった屈辱を糧に、残り2戦となったセカンドステージを強い精神力を持って戦うことを誓った。
※画像はチャンスを作る徐選手
三村主将
「終始、受けてしまった印象です。自分たちの力が足りないのか、相手のプレーが上だったのか、今の時点では何とも言えません。得点を奪われてから、自分たちから崩れてしまった点は反省点です。次はヤマハスタジアムでの東芝戦ですので、気持ちを引き締め、立て直して行きたいと思います。」
試合詳細・メンバー
| ヤマハ発動機ジュビロ | |
| 1 | 山本幸輝 |
| 2 | 加藤圭太 |
| 3 | 田村義和 |
| 4 | 大戸裕矢 |
| 5 | 笠原雄太 |
| 6 | デウォルト・ポトヒエッター |
| (7) | 三村勇飛丸 |
| 8 | 堀江恭佑 |
| 9 | 小池善行 |
| 10 | 大田尾竜彦 |
| 11 | 徐吉嶺 |
| 12 | マレ・サウ |
| 13 | 宮澤正利 |
| 14 | 伊東力 |
| 15 | 五郎丸歩 |
| 16 | 日野剛志 |
| 17 | 岸直弥 |
| 18 | 山村亮 |
| 19 | デューク・クリシュナン |
| 20 | モセ・トゥイアリイ |
| 21 | 矢富勇毅 |
| 22 | シアレ・ピウタウ |
| 23 | 田中渉太 |
| 交替・入替 | ||
| 種類 | 時間 | 背番号 |
| 入替 | 後半0分 | 6→20 |
| 入替 | 後半5分 | 3→18 |
| 入替 | 後半5分 | 9→21 |
| 入替 | 後半16分 | 20→19 |
| 入替 | 後半16分 | 13→22 |
| 入替 | 後半18分 | 2→16 |
| 入替 | 後半24分 | 14→23 |
| 入替 | 後半38分 | 1→17 |
| 前半 | ||
| 0 | T | 2 |
| 0 | G | 1 |
| 3 | PG | 0 |
| 0 | DG | 0 |
| 9 | 合計 | 12 |
| 後半 | ||
| 1 | T | 4 |
| 1 | G | 3 |
| 0 | PG | 1 |
| 0 | DG | 0 |
| 7 | 合計 | 29 |
| 16 | 合計 | 41 |
| トヨタ自動車ヴェルブリッツ | |
| 1 | 中村嘉樹 |
| (2) | 上野隆太 |
| 3 | 吉田康平 |
| 4 | 谷口智昭 |
| 5 | 北川俊澄 |
| 6 | ジェローム・カイノ |
| 7 | 吉田光治郎 |
| 8 | 杉本晃一 |
| 9 | 滑川剛人 |
| 10 | 文字隆也 |
| 11 | 和田耕二 |
| 12 | タウモエピアウ・シリベヌシィ |
| 13 | 山内貴之 |
| 14 | 彦坂匡克 |
| 15 | スティーブン・イェーツ |
| 16 | 彦坂圭克 |
| 17 | 佐藤一斗 |
| 18 | トーマス優デーリックデニイ |
| 19 | 安藤泰洋 |
| 20 | 麻田一平 |
| 21 | 黒宮裕介 |
| 22 | 城戸雄生 |
| 23 | 星野真吾 |
| 交替・入替 | ||
| 種類 | 時間 | 背番号 |
| 入替 | 後半13分 | 1→17 |
| 入替 | 後半18分 | 9→20 |
| 入替 | 後半18分 | 4→18 |
| 入替 | 後半19分 | 3→23 |
| 入替 | 後半24分 | 7→19 |
| 入替 | 後半30分 | 2→16 |
| 入替 | 後半30分 | 14→22 |
得点経過
| 前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-トヨタ自動車ヴェルブリッツ |
| 19分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 3-0 |
| 22分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 6-0 |
| 24分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 9-0 |
| 25分 | トヨタ自動車 | (6)ジェローム・カイノ | T | 9-5 |
| 26分 | トヨタ自動車 | (10)文字隆也 | G | 9-7 |
| 34分 | トヨタ自動車 | (15)スティーブン・イェーツ | T | 9-12 |
| 35分 | トヨタ自動車 | (10)文字隆也 | Gx | 9-12 |
| 39分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PGx | 9-12 |
| 後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-トヨタ自動車ヴェルブリッツ |
| 8分 | トヨタ自動車 | (8)杉本晃一 | T | 9-17 |
| 9分 | トヨタ自動車 | (10)文字隆也 | G | 9-19 |
| 13分 | トヨタ自動車 | (7)吉田光治郎 | T | 9-24 |
| 14分 | トヨタ自動車 | (10)文字隆也 | G | 9-26 |
| 18分 | トヨタ自動車 | (10)文字隆也 | PG | 9-29 |
| 21分 | トヨタ自動車 | (14)彦坂匡克 | T | 9-34 |
| 22分 | トヨタ自動車 | (10)文字隆也 | Gx | 9-34 |
| 29分 | ヤマハ発動機 | (21)矢富勇毅 | T | 14-34 |
| 30分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 16-34 |
| 38分 | トヨタ自動車 | (20)麻田一平 | T | 16-39 |
| 40分 | トヨタ自動車 | (10)文字隆也 | G | 16-41 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
清宮監督
「トヨタにとっては良い出来の試合であり、ヤマハにとっては思ったプレーが出来なかった試合となりました。相手の反則覚悟でのプレーに対し、ヤマハは相手の勢いを上回るようなプレーができませんでした。ここを乗り越えるような力をつけなければ、トップリーグでは優勝できません。この経験を次に生かしていきたいと思います。」