2013-2014年度トップリーグ 2ndステージ 第3節 - 試合日程・結果
2013-2014年度トップリーグ 2ndステージ 第3節:キヤノンイーグルス戦の結果をご報告します。
試合レポート
ラストプレーで逆転、キヤノンを下して2連勝
セカンドステージ第3節はヤマハスタジアムにてキヤノンを迎えての試合となった。強風の中、トスでヤマハは風下を選び、キヤノンのキックオフで午後1時にキックオフとなった。
キックオフのボールをキヤノンがボールを奪うと、すぐに展開、フルバックのオマール選手がわずか40秒でヤマハのインゴールを陥れた。キヤノンのエースキッカー、三友選手のゴールも決まり、0-7とキヤノンが衝撃的な先制パンチを見舞う幕開けとなった。
ヤマハは強風に逆らいながらも、徐々に前進を図り、相手陣にてゲームを進める。しかし、「ここだ!という場面でキヤノンのプレッシャーを受け、リズムがつかめなかった」(清宮監督)と得点に結びつかず、時計が進んでいった。
スクラムで優位に立ったヤマハは相手反則を誘い、20分にようやく五郎丸選手のペナルティーゴール(以下、PG)成功により得点を上げ、3-7とする。続けて23分にも五郎丸選手のPG成功により、6-7と1点差に詰め寄る。その後も、風下にもかかわらず、相手陣でゲームを進めるが追加点を奪えず、前半を終える。
後半は風上に立ったヤマハは、大田尾選手のキックで相手陣に入り、サウ選手らが再三の突破を見せる。6分に五郎丸選手がゴールポスト正面のPGを決め、9-7と遂に逆転する。
FW戦で優位に立つヤマハは密集でボールを奪い返すシーンが増え、相手ゴール前で試合を進める。スクラムを押し、そこから矢富選手がBKに展開。サウ選手が走りこみ、この試合にて待望の初トライを決めた。五郎丸選手のゴールも成功し、16-7とリードを広げる。
しかし、キヤノンはトムソン選手やブルース選手らを軸にゲームを建て直し、ヤマハ陣に攻め入ると、23分にラインアウトからのモールを押し込み、トライ。16-12とする。さらに27分にはカウンター攻撃からトエアバ選手がトライを決め、16-19とキヤノンが再びリードを奪った。
4点差を追いかける展開となるが、残り時間が刻一刻と少なくなっていく。残り2分、相手の反則があり、大田尾選手がタッチキックを蹴り、最後のラインアウトに運命を賭ける。
日野選手がスローイングしたボールをしっかりとヤマハFW陣がキャッチ。モールを組んで前進を図る。FWのみならず、近くにいるBK選手も加わり、モールが地鳴りを上げるように動きし、キヤノンの左コーナーにヤマハ選手がなだれ込んだ。堀江選手がしっかりとボールを押さえてトライ。21-19と土壇場で再逆転に成功する。そして試合終了を告げるホーンが鳴り、最後は左端からのゴールを五郎丸選手が見事に決めて、23-19と逆転劇を締めた。
セカンドステージ2勝目を上げ、勝ち点を13とし、グループAの4位を維持した第3節となった。
※スクラムで優位に立ったヤマハ発動機FW選手たち
三村主将
「ファーストステージで負けた相手でしたので、最初からしっかりと戦っていくことを意識していました。自分たちの甘さが出たところがあり、そこが課題です。最後のモールでのトライは、ラインアウトの前に、FW全員でコミュニケーションをしっかりと取り、モールで決めようと意思統一して押し込みました。集中力が出たモールでした。あのようなモールを80分間できるような、トップ4入りにふさわしいチームに成長していきたいと思います。」
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 山本幸輝 |
2 | 加藤圭太 |
3 | 田村義和 |
4 | 大戸裕矢 |
5 | 笠原雄太 |
6 | デウォルト・ポトヒエッター |
(7) | 三村勇飛丸 |
8 | 堀江恭佑 |
9 | 小池善行 |
10 | 大田尾竜彦 |
11 | 中園真司 |
12 | マレ・サウ |
13 | 宮澤正利 |
14 | 田中渉太 |
15 | 五郎丸歩 |
16 | 日野剛志 |
17 | 岸直弥 |
18 | 山村亮 |
19 | 斉田晃平 |
20 | モセ・トゥイアリイ |
21 | 矢富勇毅 |
22 | シアレ・ピウタウ |
23 | 徐吉嶺 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
交替 | 前半33分 | 6→20 |
交替 | 後半6分 | 14→23 |
入替 | 後半13分 | 11→22 |
入替 | 後半13分 | 20→19 |
入替 | 後半13分 | 9→21 |
入替 | 後半21分 | 3→18 |
入替 | 後半21分 | 2→16 |
入替 | 後半31分 | 1→17 |
前半 | ||
0 | T | 1 |
0 | G | 1 |
2 | PG | 0 |
0 | DG | 0 |
6 | 合計 | 7 |
後半 | ||
2 | T | 2 |
2 | G | 1 |
1 | PG | 0 |
0 | DG | 0 |
17 | 合計 | 12 |
23 | 合計 | 19 |
キヤノンイーグルス | |
1 | 菅原崇聖 |
2 | 山本貢 |
3 | 城彰 |
4 | 日高駿 |
5 | 鷹クロフォードアストン |
6 | アダム・トムソン |
7 | 清水直志 |
8 | ジョシュア・マウ |
9 | 福居武 |
10 | カラム・ブルース |
11 | 原田季郎 |
12 | 三友良平 |
13 | ハビリロッキー |
(14) | 和田拓 |
15 | オマール・スライマンケル |
16 | 金子大介 |
17 | 宍戸要介 |
18 | 山路泰生 |
19 | 湯澤奨平 |
20 | 植松宗之 |
21 | 高城良太 |
22 | アイザイア・トエアバ |
23 | 田井中啓彰 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半9分 | 7→20 |
入替 | 後半13分 | 13→22 |
入替 | 後半13分 | 10→23 |
入替 | 後半21分 | 2→16 |
入替 | 後半21分 | 9→21 |
入替 | 後半28分 | 3→18 |
入替 | 後半28分 | 1→17 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-キヤノンイーグルス |
0分 | キヤノン | (15)オマール・スライマンケル | T | 0-5 |
1分 | キヤノン | (12)三友良平 | G | 0-7 |
20分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PGx | 0-7 |
24分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 3-7 |
33分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 6-7 |
36分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PGx | 6-7 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-キヤノンイーグルス |
6分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 9-7 |
20分 | ヤマハ発動機 | (12)マレ・サウ | T | 14-7 |
21分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 16-7 |
23分 | キヤノン | (6)アダム・トムソン | T | 16-12 |
24分 | キヤノン | (12)三友良平 | Gx | 16-12 |
27分 | キヤノン | (22)アイザイア・トエアバ | T | 16-17 |
28分 | キヤノン | (12)三友良平 | G | 16-19 |
39分 | ヤマハ発動機 | (8)堀江恭佑 | T | 21-19 |
40分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 23-19 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
清宮監督
「全体的にゲームを支配していましたが、肝心の場面にてキヤノンの素晴らしいタックルにより、流れを完全に引き寄せることはできませんでした。4強に入るチームになるためには勝負を決める場面でのミスをなくしていかないと。自分たちのラグビーを徹底する、その厳しさを持って次の試合に挑みます。しかし、最後の最後で気迫のトライを見せてくれました。このトライはホームでの地の利が働いたともいえます。応援、有難うございました。」