2013-2014年度トップリーグ 2ndステージ 第2節 - 試合日程・結果
2013-2014年度トップリーグ 2ndステージ 第2節:神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦の結果をご報告します。
2013-2014年度トップリーグ 2ndステージ 第2節
12/ 7(土) 14:00
:ヤマハ発動機ジュビロ 35
前半 16-3
後半 19-13
16神戸製鋼コベルコスティーラーズ
試合レポート
全員ラグビーで4トライ、セカンドステージ初勝利
セカンドステージ第2節は、神戸製鋼コベルコスティーラーズと近鉄花園ラグビー場にて対戦。お互いに前節を黒星スタートしているだけに、第2節から巻き返しを図りたいところ。プレーオフ進出のためには早くも譲れない対決となった。
快晴の中、ヤマハのキックオフで試合が始まる。2分に五郎丸選手がペナルティーゴール(以下、PG)を選択する。左中間の位置、42mの飛距離をものともせず、ゴール成功。3-0と先制点を奪う。
神戸製鋼は大型FWの突進を軸に、激しい肉弾戦を展開する。ヤマハは防戦一方の流れとなるが、ゴール前のラインアウトにて相手ボールを奪い返すなど、神戸製鋼の攻撃を寸断する。
少ないチャンスを活かし、キックしたボールを徐選手が追いかけ、ようやく相手陣に攻め入ると、相手が反則。17分に五郎丸選手が再びPGを決め、6-0とする。直後の21分に神戸製鋼がPGを決め、6-3となるが、サウ選手の突破から神戸陣での試合を続ける。
27分に三村選手がトライするが、レフェリーと接触したために、トライは認められず、ヤマハボールのスクラムからゲームが再開となる。そのスクラムから出たボールを大戸選手らが突進し、最後は田中選手が前節に続き、ヤマハとしての最初のトライを右中間に決めた。五郎丸選手のゴールも鮮やかに決まり、13-3と追加点を上げる。続く31分にも五郎丸選手がPGを決め、16-3と13点のリードを奪って折り返す。
後半、神戸製鋼ベンチが動く。FWを3名入替え、さらに重量感ある布陣で勝負に出る。その効果から、連続でボールを保持すると、3分に神戸製鋼SO森田選手がPGを成功させ、さらに6分にも森田選手がPG成功。16-9と7点差に詰め寄られる。
試合の流れは完全に神戸製鋼ペースかと思われたが、五郎丸選手の闘志あふれるカウンター攻撃から再びヤマハに流れを呼び戻す。9分、相手キックのボールをキャッチした五郎丸選手が左タッチライン際を快走し、キック。そのボールを自ら拾い、相手ゴール前にボールを運ぶと相手が反則。その反則から得たラインアウトでしっかりとボールを確保すると、ヤマハFWが三村選手を中心にモールを組み、最後は堀江選手が押さえてトライ。21-9と力技でトライを奪い取る。
しかし、神戸製鋼も日本代表のウィング選手や今村選手など快速ランナーを走らせ、ヤマハゴール前に攻め込む。連続攻撃から、森田選手がヤマハのインゴールにボールをキックし、現在のトライ王、フーリー選手が押さえてトライ。21-16と再び5点差に詰め寄り、トップリーグ初代王者の意地を見せる。
勢いに乗る神戸製鋼はすぐにヤマハ陣に攻め込むが、パスミス。そのボールをヤマハFWがゴールライン手前で奪い返し、ラック。そして、大田尾選手の手にボールが渡る。「チラッと横を見たら、矢富が逆のタッチライン際から声をだしているのに気が付いた」(大田尾選手)。ピンチ脱出のために、タッチキックで試合を切るかと思われたが、大田尾選手はリスクを覚悟で、自陣のゴール前から、ふんわりと逆サイドのタッチラインに向かってボールを蹴る。その放物線にぴったりと合わせてボールをキャッチしたのが後半20分から途中出場の矢富選手。相手ディフェンスを自分にひきつけて、内側にサポートしていた宮澤選手にラストパス。宮澤選手が50mを走りきって中央にトライ。五郎丸選手のゴールも成功し、28-16と再び突き放す。
その後も神戸製鋼の猛攻が続くが、後半に地力があるヤマハ選手はトゥイアリイ選手らがボールを奪い返し、39分にまたしても自陣からアタックを展開。五郎丸選手からワイドにボールをつなぎ、矢富選手が中園選手へパス。1対1の状況となり、中園選手が巧みなステップで相手を交わし、自身として今季初トライ、この日ヤマハとして4トライ目を決めて勝負あり。試合終了を告げるホーン音と同時に五郎丸選手のゴールも成功し、試合を締め、35-16でセカンドステージ初勝利を勝ち点5で飾った。
「今日の試合は全員の勝利。出場した23人がそれぞれの責任を果たした結果だ」と清宮監督も選手たちの成長に目を細める。三村主将は「最後まで声が出ていたのが良かった。この先も自分たちの形をしっかりと遂行していきたい」と、さらなる高みに目線を向けた。
※「全員が責任を果たした試合」と三村主将
三村主将
「春から取り組んできたことを80分間、表現できた試合になったと思います。声も試合の最後まで全員が出ていたのが象徴的でした。昨年はスクラムで神戸製鋼さんに苦戦しましたので、最初からスクラムは意識してプレーしました。良いスクラムが組めたと思います。しかし、まだラインアウトに課題があるので、そこを修正して次のホーム戦であるヤマハスタジアムでの試合に挑みたいと思います。本日は応援有難うございました。」
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 山本幸輝 |
2 | 加藤圭太 |
3 | 田村義和 |
4 | 大戸裕矢 |
5 | 笠原雄太 |
6 | デウォルト・ポトヒエッター |
(7) | 三村勇飛丸 |
8 | 堀江恭佑 |
9 | 小池善行 |
10 | 大田尾竜彦 |
11 | 徐吉嶺 |
12 | マレ・サウ |
13 | 宮澤正利 |
14 | 田中渉太 |
15 | 五郎丸歩 |
16 | 日野剛志 |
17 | 岸直弥 |
18 | 山村亮 |
19 | 斉田晃平 |
20 | モセ・トゥイアリイ |
21 | 矢富勇毅 |
22 | シアレ・ピウタウ |
23 | 中園真司 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半11分 | 6→20 |
入替 | 後半21分 | 3→18 |
入替 | 後半21分 | 9→21 |
入替 | 後半27分 | 2→16 |
入替 | 後半31分 | 11→23 |
入替 | 後半31分 | 13→22 |
入替 | 後半31分 | 20→19 |
入替 | 後半37分 | 1→17 |
前半 | ||
1 | T | 0 |
1 | G | 0 |
3 | PG | 1 |
0 | DG | 0 |
16 | 合計 | 3 |
後半 | ||
3 | T | 1 |
2 | G | 1 |
0 | PG | 2 |
0 | DG | 0 |
19 | 合計 | 13 |
35 | 合計 | 16 |
神戸製鋼コベルコスティーラーズ | |
1 | 安江祥光 |
2 | 松原裕司 |
3 | 山下裕史 |
4 | 伊藤鐘史 |
5 | 谷口到 |
(6) | 橋本大輝 |
7 | ジョシュ・ブラッキー |
8 | 前川鐘平 |
9 | 猿渡知 |
10 | 森田恭平 |
11 | 大橋由和 |
12 | クレイグ・ウィング |
13 | ジャック・フーリー |
14 | 今村雄太 |
15 | 正面健司 |
16 | 木津武士 |
17 | 平島久照 |
18 | 沢居寛也 |
19 | 清水佑 |
20 | マパカイトロパスカ |
21 | 佐藤貴志 |
22 | 南橋直哉 |
23 | フレイザー・アンダーソン |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半0分 | 1→17 |
入替 | 後半0分 | 2→16 |
入替 | 後半0分 | 8→20 |
入替 | 後半23分 | 11→23 |
入替 | 後半23分 | 7→19 |
入替 | 後半23分 | 9→21 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-神戸製鋼コベルコスティーラーズ |
2分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 3-0 |
17分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 6-0 |
21分 | 神戸製鋼 | (10)森田恭平 | PG | 6-3 |
27分 | ヤマハ発動機 | (14)田中渉太 | T | 11-3 |
28分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 13-3 |
32分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 16-3 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-神戸製鋼コベルコスティーラーズ |
3分 | 神戸製鋼 | (10)森田恭平 | PG | 16-6 |
7分 | 神戸製鋼 | (10)森田恭平 | PG | 16-9 |
9分 | ヤマハ発動機 | (8)堀江恭佑 | T | 21-9 |
11分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | Gx | 21-9 |
25分 | 神戸製鋼 | (13)ジャック・フーリー | T | 21-14 |
26分 | 神戸製鋼 | (10)森田恭平 | G | 21-16 |
29分 | ヤマハ発動機 | (13)宮澤正利 | T | 26-16 |
31分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 28-16 |
39分 | ヤマハ発動機 | (23)中園真司 | T | 33-16 |
40分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 35-16 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
清宮監督
「今日、出場した23名が、それぞれがやらなくてはならない必要なことを、しっかりとできた試合だったと言えます。例えば、スクラム。安定したスクラムを組めたことで試合の土台をしっかりと作ることができました。先発メンバーでゲームをつくり、途中出場のメンバーで勝負を決めることができ、全員が責任を果たした試合となりました。グループAはどのチームもレベルが高く、1試合の勝敗では行方はわかりません。最終節まで、気を緩めることなく、自分たちの形をしっかりとやりきって行きたいと思います。」