2013-2014年度トップリーグ 1stステージ 第5節 - 試合日程・結果
2013-2014年度トップリーグ 1stステージ 第5節:東芝ブレイブルーパス戦の結果をご報告します。
2013-2014年度トップリーグ 1stステージ 第5節
10/ 6(日) 14:00
:盛岡南公園球技場
ヤマハ発動機ジュビロ 33
前半 5-10
後半 28-7
17東芝ブレイブルーパス
試合レポート
後半に強さ発揮、3連続トライで首位を奪取
3年ぶりの盛岡南公園球技場での公式戦は、3年前と同じく東芝ブレイブルーパスと対戦。トップリーグ第4節を終えた時点で、東芝は勝ち点18でプールB組の首位の座を維持し、ヤマハは同16点で2位につけており、首位攻防をかけた激突となった。
東芝のキックオフで試合が始まり、開始直後から東芝の猛攻を耐える幕開けとなった。しかし、三村選手が相手選手からボールをもぎ取る場面や、山本選手と堀江選手らがディフェンスから前に割って出る場面など、随所にパワープレーで優位に立つ場面も見られた。
ヤマハ陣でゲームを進める東芝は、前半20分に元日本代表SHの吉田選手が中央にトライ。0-7と東芝が先制点を奪う。25分にヤマハは五郎丸選手がペナルティーゴール(以下、PG)を狙うが失敗、逆に28分に東芝にPGを決められ、0-10とリードを広げられる。
その直後のキックオフボールをポトヒエッター選手が奪いに猛ダッシュ。東芝選手がキャッチミスし、ヤマハ選手がボールを確保して東芝陣に攻め込む。33分に五郎丸選手が持ち込んだラックから展開、日野選手が東芝陣深くにボールを持ち込む。ラックから出たボールを大田尾選手が右コーナーに緩やかなキック、俊足の田中選手がキャッチしてトライ。5-10とロースコアのまま前半を終える。
ヤマハのキックオフで後半が始まる。1分、ヤマハはラインアウトから展開し、徐選手が相手選手を振りきってトライ。五郎丸選手のゴールも決まり12-10と、この日初めてリードを奪った。
ベテラン揃いの東芝が激しい突進を繰り返すが、大田尾選手、宮澤選手、サウ選手らBKのディフェンス網は固く、タックルしては起き上がる不屈のプレーを見せる。笠原選手、大戸選手のロック陣に、田村選手らもしぶとく相手選手に絡みつき、東芝FWを自由にさせなかった。
長い時間、相手の攻撃に耐えていたが、ついに17分に東芝にラックサイドを突かれてトライを許し、12-17と再びリードを奪われた。場内の時計が残り時間20分を表示する。22分、五郎丸選手が再びPGを狙うがボールは反れ、反撃の糸口がつかめない。
そこでベンチが動く。八木下選手とトゥイアリイ選手をピッチに送り込む。24分に池町選手がライン際を快走、三村選手につなぎ、ラックができる。素早くでたボールを大田尾選手が判断よく、サウ選手へパス。日本代表で風格をつけたサウ選手がステップを切って中央にトライ。五郎丸選手のゴール成功により、19-17と再びヤマハがリードを奪う。
このトライを境目に、ヤマハ選手全員の動きが躍動していく。28分、東芝がラインアウトをミス、こぼれたボールに素早くヤマハが反応し、大田尾選手からパスを受けた日野選手が大きくゲイン。ラックから出たボールをサウ選手がタックルを受けながら、後ろから勢いよく走りこんだ五郎丸選手にパス。五郎丸選手が中央にボーナスポイント獲得となる4つ目のトライを奪い、26-17と9点差にリードを広げた。
さらにベンチは中園選手、山村選手と加藤選手を送り込み、ピウタウ選手、岸選手、今期初登場の曽我部選手が次々とピッチに登場する。
37分、ピウタウ選手が力強く前進し、FWがフォロー。最後は三村主将がゴールラインに飛び込みトライ。33-17と勝利を確かなものとした。残り時間も、最後までアタックをし続け、自分たちのスタイルを貫いてプール戦4勝目を挙げた。
東芝からの勝利は2006年度シーズン、35-34での劇的勝利から7年ぶり。さらに勝ち点5を得て、総勝ち点数を21に伸ばし、第5節にしてプールB組の首位をもぎ取る結果となった。
☆流れを変えるトライを決めたサウ選手
「前半は静かにプレーしてしまい、チャンスを作ることができませんでした。後半は"俺にボールをよこせ!"とチームに要求するようにしました。FWが素晴らしいプレーをしてくれ、後半、我々BK選手たちは自分たちのプランを確実に実行することができました。自分のトライは、その歯車の一つとして機能した結果に過ぎません。チームのトライです。」
※画像は試合の流れを引き寄せたサウ選手のトライ(撮影:久保暁生)
三村主将
「今日はプール戦の中でも重要な試合だったので、しっかり準備して試合に臨みました。やってきたことを出せたことが良かったと思います。また、自分たちから崩れて失点することが無かった点も良かったと思います。さらに精度を高めて、次に進みたいと思います。東北での応援、本当に有難うございました。」
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 山本幸輝 |
2 | 日野剛志 |
3 | 田村義和 |
4 | 大戸裕矢 |
5 | 笠原雄太 |
6 | デウォルト・ポトヒエッター |
(7) | 三村勇飛丸 |
8 | 堀江恭佑 |
9 | 池町信哉 |
10 | 大田尾竜彦 |
11 | 徐吉嶺 |
12 | マレ・サウ |
13 | 宮澤正利 |
14 | 田中渉太 |
15 | 五郎丸歩 |
16 | 加藤圭太 |
17 | 岸直弥 |
18 | 山村亮 |
19 | 八木下惠介 |
20 | モセ・トゥイアリイ |
21 | 曽我部佳憲 |
22 | シアレ・ピウタウ |
23 | 中園真司 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半23分 | 6→20 |
入替 | 後半23分 | 5→19 |
入替 | 後半29分 | 14→23 |
入替 | 後半32分 | 2→16 |
入替 | 後半32分 | 3→18 |
入替 | 後半35分 | 12→22 |
入替 | 後半38分 | 1→17 |
入替 | 後半38分 | 10→21 |
前半 | ||
1 | T | 1 |
0 | G | 1 |
0 | PG | 1 |
0 | DG | 0 |
5 | 合計 | 10 |
後半 | ||
4 | T | 1 |
4 | G | 1 |
0 | PG | 0 |
0 | DG | 0 |
28 | 合計 | 7 |
33 | 合計 | 17 |
東芝ブレイブルーパス | |
1 | 三上正貴 |
2 | 湯原祐希 |
3 | 浅原拓真 |
4 | 梶川喬介 |
5 | 大野均 |
6 | 中居智昭 |
7 | スティーブン・ベイツ |
(8) | 望月雄太 |
9 | 吉田朋生 |
10 | デイビッド・ヒル |
11 | 宇薄岳央 |
12 | 仙波智裕 |
13 | 増田慶介 |
14 | 廣瀬俊朗 |
15 | 立川剛士 |
16 | 森太志 |
17 | 久保知大 |
18 | 田中圭一 |
19 | 雨宮俊介 |
20 | オトナタニエラ |
21 | 藤井淳 |
22 | 森田佳寿 |
23 | クーパ・ブーナ |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半18分 | 6→20 |
入替 | 後半18分 | 10→22 |
入替 | 後半18分 | 15→23 |
入替 | 後半23分 | 1→17 |
入替 | 後半32分 | 9→21 |
入替 | 後半38分 | 2→16 |
入替 | 後半38分 | 5→19 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-東芝ブレイブルーパス |
19分 | 東芝 | (9)吉田朋生 | T | 0-5 |
20分 | 東芝 | (10)デイビッド・ヒル | G | 0-7 |
25分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PGx | 0-7 |
28分 | 東芝 | (10)デイビッド・ヒル | PG | 0-10 |
33分 | ヤマハ発動機 | (14)田中渉太 | T | 5-10 |
35分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | Gx | 5-10 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-東芝ブレイブルーパス |
1分 | ヤマハ発動機 | (11)徐吉嶺 | T | 10-10 |
2分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 12-10 |
17分 | 東芝 | (1)三上正貴 | T | 12-15 |
18分 | 東芝 | (10)デイビッド・ヒル | G | 12-17 |
22分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PGx | 12-17 |
24分 | ヤマハ発動機 | (12)マレ・サウ | T | 17-17 |
25分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 19-17 |
28分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | T | 24-17 |
29分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 26-17 |
37分 | ヤマハ発動機 | (7)三村勇飛丸 | T | 31-17 |
38分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 33-17 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
清宮監督
「自分たちのやろうとしていることをやりきった精神力を称えたい。今日の勝利でプール戦を1位通過する可能性が高くなったと言える。今日は特に途中出場のメンバーがきっちりと仕事をしてくれたことが大きい。」