2013-2014年度トップリーグ 1stステージ 第2節 - 試合日程・結果
2013-2014年度トップリーグ 1stステージ 第2節:リコーブラックラムズ戦の結果をご報告します。
2013-2014年度トップリーグ 1stステージ 第2節
9/ 7(土) 19:00
:三重県鈴鹿スポーツガーデン
ヤマハ発動機ジュビロ 31
前半 15-24
後半 16-6
30リコーブラックラムズ
試合レポート
21点差を逆転、開幕2連勝
昨シーズンに続き、今年も第2節は三重県鈴鹿市でのナイターゲームとなった。対戦相手はパワフルなFWと決定力を持つWTBを揃える古豪のリコー。試合前に大粒の雨が降りだしたが、奇跡的にキックオフ直前に雨と風は止み、予定通りの午後7時に試合は始まった。
前半1分、相手反則から五郎丸選手がペナルティーゴール(PG)を狙い、3-0と先制する。しかし、その後はヤマハが密集での反則を取られ、リズムをつかめない。リコーの猛攻を受ける防戦一方の時間となる。11分、リコーの頭脳、河野選手に中央にトライを決められ、新鋭・高平選手のゴールも決まり3-7と逆転される。20分にスクラムサイドを37歳のベテラン池田選手に突かれ3-17となる。さらに28分にはクイックスローからリコーBKが大きく展開し、左隅にトライ。3-24と21点差となり、ワンサイドゲームの様相に。
ようやく目を覚ましたヤマハが連続攻撃を仕掛ける。33分、サウ選手が相手ディフェンスを突破し、相手陣に入ると、この日先発のピウタウ選手にボールが渡り、トライ。前半終了間際には大田尾選手からのパスを受けた日野選手が中央に回りこんでトライを決め、五郎丸選手のゴールも成功し、15-24と9点ビハインドで前半を終えた。
後半もリコーがキックを有効に使い、ヤマハ陣でのゲームを進める。苦しい状況を救ったのはWTB田中選手の一撃のタックル。相手の反則を誘い、8分に五郎丸選手がPGを成功させ、18-24とする。
「後半は良いセットプレーから立て直したかった」と清宮監督。9分にプロップの田村選手とフランカーに八木下選手を投入する。12分にスクラムで相手選手が反則し、五郎丸選手が左中間40mのPGを成功、21-24と3点差に追い上げる。15分にリコーもPGを狙うが失敗。20分、またもやリコーはスクラムで反則、五郎丸選手が今度は右中間40mのPGを決める神業を見せ、ついに24-24の同点に追いつく。
22分にリコーも22歳の若きキッカー、高平選手が1PGを決めて24-27と再びリードを奪う。ここでヤマハは29歳のベテランフッカー、加藤選手を投入。ラインアウト、スクラムの安定感がさらに増す。25分に五郎丸選手はハーフウェイライン手前の位置からPGを選択するが惜しくもクロスバーならず、試合は24-27と緊迫のまま残り10分に突入した。
32分、高平選手PGを決め、24-30とリコーはリードを6点差に広げた。残り時間は8分となる。ヤマハは自陣のスクラムからアタックするなど、勝負に出る。35分、リコーがスクラムで反則、五郎丸選手の実力ならば十分にPGを狙える位置だったが、ヤマハはゴール前のラインアウトを選択。そのボールを左右に展開しつづけ、最後は大田尾選手からパスを受けたサウ選手が左中間に飛び込みトライ。29-30と1点差に詰め寄った。この難しい角度のゴールを日本のスーパーブーツ、五郎丸選手が鮮やかに決めて、ついに31-30と逆転に成功した。
残り3分、1点差をめぐり両軍が激しい激突を見せるが、疲労が見え出したリコーに対して、すぐに立ち上がるヤマハ選手がボールを保持する。試合終了のホーンと同時に、大田尾選手がボールをメインスタンドに向かって蹴りだし歓喜のノーサイド。21点差をひっくり返す実力を見せた第2節となった。
☆マンオブザマッチを受賞したサウ選手
「後半は9点リードされてのスタートでしたが、ヤマハ選手たちに焦りはありませんでした。今年のチームは、自分たちならば絶対にできる!という自信とプライドを持っています。今日の勝利で、また一つ、自分たちがステップアップしたことを証明しました。」
三村主将
「次の試合がホームの磐田での試合でしたので、開幕から連勝して戻ることができ、ほっとしたのが正直な気持ちです。前半はセットプレーでのミスが多く、同じような反則を繰返したために苦しい展開となってしまいました。後半は途中から入ったメンバーが勢いを与えてくれました。次は昨シーズン、我々のシーズンを終わらせたチーム。良い準備をして、ホームで熱い試合をしたいと思います。応援、宜しくお願いします。」
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 山本幸輝 |
2 | 日野剛志 |
3 | 山村亮 |
4 | 大戸裕矢 |
5 | 笠原雄太 |
6 | フォラウ愛世 |
(7) | 三村勇飛丸 |
8 | 堀江恭佑 |
9 | 池町信哉 |
10 | 大田尾竜彦 |
11 | 徐吉嶺 |
12 | マレ・サウ |
13 | シアレ・ピウタウ |
14 | 田中渉太 |
15 | 五郎丸歩 |
16 | 加藤圭太 |
17 | 岸直弥 |
18 | 田村義和 |
19 | 八木下惠介 |
20 | モセ・トゥイアリイ |
21 | 曽我部佳憲 |
22 | 三角公志 |
23 | 伊東力 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半9分 | 6→19 |
入替 | 後半9分 | 3→18 |
入替 | 後半23分 | 2→16 |
前半 | ||
2 | T | 3 |
1 | G | 3 |
1 | PG | 1 |
0 | DG | 0 |
15 | 合計 | 24 |
後半 | ||
1 | T | 0 |
1 | G | 0 |
3 | PG | 2 |
0 | DG | 0 |
16 | 合計 | 6 |
31 | 合計 | 30 |
リコーブラックラムズ | |
1 | 藤原丈宏 |
2 | 滝澤佳之 |
3 | 長江有祐 |
4 | ロトアヘア・ポヒヴァ大和 |
5 | カウヘンガ桜エモシ |
6 | 森谷和博 |
(7) | 野口真寛 |
8 | マイケル・ブロードハースト |
9 | 池田渉 |
10 | 徳永亮 |
11 | 渡邊昌紀 |
12 | 河野好光 |
13 | タマティ・エリソン |
14 | 星野将利 |
15 | 高平拓弥 |
16 | 川口顕義 |
17 | 辻井健太 |
18 | 高橋英明 |
19 | 赤堀龍秀 |
20 | コリン・ボーク |
21 | 山本昌太 |
22 | リキ・フルーティ |
23 | ピータース・ダニエル |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半14分 | 10→23 |
入替 | 後半17分 | 7→19 |
入替 | 後半23分 | 1→18 |
入替 | 後半23分 | 8→20 |
入替 | 後半30分 | 13→22 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-リコーブラックラムズ |
1分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 3-0 |
12分 | リコー | (12)河野好光 | T | 3-5 |
12分 | リコー | (15)高平拓弥 | G | 3-7 |
20分 | リコー | (15)高平拓弥 | PG | 3-10 |
22分 | リコー | (9)池田渉 | T | 3-15 |
23分 | リコー | (15)高平拓弥 | G | 3-17 |
28分 | リコー | (11)渡邊昌紀 | T | 3-22 |
30分 | リコー | (15)高平拓弥 | G | 3-24 |
33分 | ヤマハ発動機 | (13)シアレ・ピウタウ | T | 8-24 |
33分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | Gx | 8-24 |
40分 | ヤマハ発動機 | (2)日野剛志 | T | 13-24 |
40分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 15-24 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-リコーブラックラムズ |
8分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 18-24 |
13分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 21-24 |
15分 | リコー | (15)高平拓弥 | PGx | 21-24 |
20分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PG | 24-24 |
22分 | リコー | (15)高平拓弥 | PG | 24-27 |
25分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | PGx | 24-27 |
33分 | リコー | (15)高平拓弥 | PG | 24-30 |
36分 | ヤマハ発動機 | (12)マレ・サウ | T | 29-30 |
37分 | ヤマハ発動機 | (15)五郎丸歩 | G | 31-30 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
清宮監督
「21点差をひっくりかえしたことは評価したいと思います。前半はリコーよりも優位に立てると思っていたところで苦戦しました。後半は途中出場した田村選手や加藤選手、八木下選手たちがスクラムから建て直してくれ、ゲームを支配することができました。こうした厳しい試合を経験しながら、一つ一つステップアップしていきたいと思います。次はホームのヤマハスタジアムでの試合ですので、スカッとした試合をお見せしたいと思います。」