第50回日本ラグビーフットボール選手権大会 第1戦 - 試合日程・結果
第50回日本ラグビーフットボール選手権大会 第1戦:パナソニックワイルドナイツ戦の結果をご報告します。
試合レポート
またしても1回戦の壁は厚く・・・パナソニックに完敗
50回目を迎えた日本ラグビーフットボール選手権大会の1回戦は花園ラグビー場にてトップリーグ3位のパナソニックワイルドナイツ(以下、パナ)と対戦となった。
前半3分、パナの田邊選手にPGを決められ0-3と先制点を奪われる。しかし、ヤマハはボールを保持しながら、サウ選手の突破などから徐々に敵陣に入る。9分に左中間からのPGのチャンスを得るが五郎丸選手のキックは惜しくも外れる。14分にも左中間40mのPGを狙うが、わずかに外れ成功せず、得点を奪えない。
18分にパナの田邊選手が再びPGを決め0-6となる。次第にパナFWがパワフルな前進を見せはじめ、21分にラインアウトからのモールを一気に押し込まれ、ホラニ龍選手がトライ、0‐11とリードを広げられる。続く25分にはパナがクイックスローイングから展開、ラックを連取して、霜村選手が左隅にトライ、0‐16に。さらに29分にはパナのラインアウトからラック、ヒーナン選手の突進を止められずトライを許し、ゴールも決められ0-23と流れを呼び戻せない状況が続く。
パナFWの突進を止めるべく、ヤマハFWも対抗するが、同じ反則を繰り返したために、主砲のトーマス選手にイエローカードが。10分間の一時退場を余儀なくされ、一人少ない状況になってしまう。この時間帯にパナは34分に再びラインアウトからのモールを押し込み、モールに加わったウィングの北川選手がトライ、ゴールも決まり0-30とパナソニックの一方的なリードで前半が終了する。
後半の立ち上がりはヤマハがボールを保持するが、パナの厚い防御網を破れず、9分に北川選手にトライを許し、18分と22分にもトライを許し、スコアは0-51と完全に勝負を決められてしまう。
ようやくヤマハが見せ場を作ったのは28分、ラインアウトから連続攻撃を仕掛け、曽我部選手が巧みにFWを前に進めると、トゥイアリイ選手からボールを受けたオリビエ選手が右隅にトライ。五郎丸選手のゴール(右端からドロップゴールで成功!)も成功し7-51とすると、直後のキックオフボールをヤマハは自陣から展開。自陣の22mライン付近でボールを手にした徐選手が80m独走のトライを決め、両ウィングが意地を見せる。五郎丸選手のゴールも決まり14-51とする。
しかし33分、パナの劉選手にトライを許し、14-56となり、ヤマハは追加点を奪えず、今季の終了を告げるノーサイドの笛が鳴った。合計8トライを奪われ、2季連続で日本選手権1回戦敗退となった。この悔しさを胸に刻み、来季のさらなる飛躍を誓う。
※後半にトライを決めたオリビエ選手
笠原主将
「ヤマハが反則をしてしまい、ずっとパナソニックのペースでの試合となってしまった。残念です。課題は昨シーズンから同じで、もっともっと激しいトレーニングを積んで、上位のチームにフィットネスでも、当たりの場面でも負けないようにしないと。先週が良い試合をしただけに、本当に残念です。今シーズンも応援、本当に有難うございました。」
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 仲谷聖史 |
2 | 名嘉翔伍 |
3 | 山村亮 |
(4) | 笠原雄太 |
5 | トーマス優デーリックデニイ |
6 | 八木下惠介 |
7 | 三村勇飛丸 |
8 | フォラウ愛世 |
9 | 池町信哉 |
10 | 大田尾竜彦 |
11 | 徐吉嶺 |
12 | マレ・サウ |
13 | シアレ・ピウタウ |
14 | 田中渉太 |
15 | 五郎丸歩 |
16 | 岸直弥 |
17 | 田村義和 |
18 | モセ・トゥイアリイ |
19 | 西直紀 |
20 | 宮澤正利 |
21 | 曽我部佳憲 |
22 | パトリス・オリビエ |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半 12分 | 3→17 |
入替 | 後半 12分 | 5→18 |
入替 | 後半 19分 | 8→19 |
入替 | 後半 19分 | 9→20 |
入替 | 後半 19分 | 12→22 |
入替 | 後半 25分 | 10→21 |
入替 | 後半 33分 | 2→16 |
前半 | ||
0 | T | 4 |
0 | G | 2 |
0 | PG | 2 |
0 | DG | 0 |
0 | 合計 | 30 |
後半 | ||
2 | T | 4 |
2 | G | 3 |
0 | PG | 0 |
0 | DG | 0 |
14 | 合計 | 26 |
14 | 合計 | 56 |
パナソニックワイルドナイツ | |
1 | 川俣直樹 |
2 | 設楽哲也 |
3 | 相馬朋和 |
4 | 飯島陽一 |
5 | ダニエル・ヒーナン |
6 | 劉永男 |
7 | 若松大志 |
8 | ホラニ龍コリニアシ |
9 | イーリニコラス |
10 | 野口裕也 |
11 | 山田章仁 |
12 | サム・ノートンナイト |
(13) | 霜村誠一 |
14 | 北川智規 |
15 | 田邉淳 |
16 | 室井達彦 |
17 | ホラニ龍シオアペラトゥー |
18 | ジャスティン・アイブス |
19 | 西原忠佑 |
20 | 高安厚史 |
21 | 木村恵輔 |
22 | 笹倉康誉 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半 3分 | 10→21 |
入替 | 後半 4分 | 6→19 |
入替 | 後半 17分 | 14→20 |
入替 | 後半 20分 | 8→18 |
入替 | 後半 20分 | 13→22 |
入替 | 後半 21分 | 2→16 |
交替 | 後半 34分 | 16→2 |
入替 | 後半 34分 | 3→17 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-パナソニックワイルドナイツ |
2分 | パナソニック | 田邉淳 | PG | 0-3 |
9分 | ヤマハ発動機 | 五郎丸歩 | PGx | 0-3 |
14分 | ヤマハ発動機 | 五郎丸歩 | PGx | 0-3 |
18分 | パナソニック | 田邉淳 | PG | 0-6 |
21分 | パナソニック | ホラニ龍コリニアシ | T | 0-11 |
22分 | パナソニック | 田邉淳 | Gx | 0-11 |
24分 | パナソニック | 霜村誠一 | T | 0-16 |
26分 | パナソニック | 田邉淳 | Gx | 0-16 |
29分 | パナソニック | ダニエル・ヒーナン | T | 0-21 |
31分 | パナソニック | 田邉淳 | G | 0-23 |
34分 | パナソニック | 北川智規 | T | 0-28 |
35分 | パナソニック | 田邉淳 | G | 0-30 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-パナソニックワイルドナイツ |
7分 | パナソニック | 北川智規 | T | 0-35 |
9分 | パナソニック | 田邉淳 | G | 0-37 |
18分 | パナソニック | 設楽哲也 | T | 0-42 |
19分 | パナソニック | 田邉淳 | G | 0-44 |
22分 | パナソニック | 霜村誠一 | T | 0-49 |
23分 | パナソニック | 田邉淳 | G | 0-51 |
27分 | ヤマハ発動機 | パトリス・オリビエ | T | 5-51 |
28分 | ヤマハ発動機 | 五郎丸歩 | G | 7-51 |
30分 | ヤマハ発動機 | 徐吉嶺 | T | 12-51 |
30分 | ヤマハ発動機 | 五郎丸歩 | G | 14-51 |
33分 | パナソニック | 劉永男 | T | 14-56 |
34分 | パナソニック | 田邉淳 | Gx | 14-56 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
清宮監督
「先週は近鉄と良い試合をしたが、今試合は空回りした感じだ。バタバタして自滅してしまい、先週と反対の形となってしまった。課題を真摯に受け止め、来シーズンにつなげたい。やはり、まだトップレベルのチームとの差があり、厳しい試合での経験が足りない。フィットネスをもっともっとつけていかなくては。まだまだということだ。これでシーズンが終わるが、応援してくださった皆様に感謝しています。」