2012-2013年度ワイルドカードトーナメント 第2戦 - 試合日程・結果
2012-2013年度ワイルドカードトーナメント 第2戦:近鉄ライナーズ戦の結果をご報告します。
試合レポート
近鉄にリベンジ、2年連続で日本選手権出場を決める
日本選手権出場をかけ、今年も近鉄と同じ花園ラグビー場での対戦となった。近鉄のキックオフで試合が開始。近鉄のアタックに耐え、ようやく敵陣に入ると、前半3分に五郎丸選手がゴールポスト正面38mのペナルティゴール(以下、PG)を決め3-0と先制に成功する。
この得点からリズムにのったヤマハは11分にラックサイドを突いて池町選手がトライ、五郎丸選手がゴールも決め10-0とする。15分にはラインアウトから展開、サウ選手がステップ1発で一気にトライ、五郎丸選手のゴールも決まり17-0とする。さらに21分にラインアウトから展開し、サインプレーから徐選手が一気に駆け抜けてトライ、五郎丸選手のゴールも決まり24-0と順調に得点を重ねる。
32分には五郎丸選手がポスト正面のPGを決め27-0とし、37分にはスクラムから展開、徐選手が大きくゲインし、最後はピウタウ選手がトライ、32-0と大きくリードする。しかし、前半終了間際に近鉄にトライを許し、32-5で折り返す。
後半は風下となったヤマハのキックオフで開始。近鉄の攻撃に耐える時間帯が続くが、マレ選手のタックルからピウタウ選手がこぼれ球を拾い、フォラウ選手が22mを走りきってトライ。37-5と後半も最初の得点を奪う。その直後の15分にはピウタウ選手が相手選手のパスをインターセプトし、40m独走トライを決め、五郎丸選手のゴールも決まり44-5とリードを広げる。
25分にはスクラムから連続攻撃し、途中出場のトゥイアリイ選手がラックを乗り越えて豪快にトライ。五郎丸選手のゴールも決まり51-5に。30分にも強力なスクラムから展開、徐選手がライン際を快走してトライ、五郎丸選手のゴールも決まり58-5とし、勝負を決定づけた。
しかし、34分に自陣からアタックを仕掛けるが近鉄にトライを許し、ゴールも決められ58-12となる。近鉄の追い上げモードに入ったかと思われたが、37分にサウ選手が相手ディフェンスの裏に出ると、そのままトライし、63-12と流れをヤマハに戻す。さらに39分には途中出場のオリビエ選手がライン際を快走してトライを決め、後半から出場の曽我部選手のゴールも決まり70-12とし、今シーズン最多得点、最多トライで2年連続の日本選手権出場を決めた。
試合後、清宮監督は「来週から始まる日本選手権には昨年とは違い、余力を残して挑めるので良いコンディションで試合ができるのが大きい。今のヤマハは誰もが認める通り、トップ4と十分に戦えるチームに成長している。日本選手権が楽しみだ」と語り、笠原主将は「これで日本一を狙えるステージに立てる。とことん練習して、日本一を掴み取りたい」と目を輝かせていた。
※画像はスクラムでゲームを支配したヤマハFW選手たち
笠原主将
いつもは前半に得点を取って、後半に集中力が切れるケースが多いのですが、今日は80分間、集中した試合が出来たと思います。来週は日本選手権。日本一を狙って、しっかり練習していきたいと思います。今日は静岡県から多くの方が朝早くバスに乗って、大阪まで応援に来てくださり、その期待に応えることができ、本当に良かったと思います。
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 仲谷聖史 |
2 | 名嘉翔伍 |
3 | 山村亮 |
(4) | 笠原雄太 |
5 | トーマス優デーリックデニイ |
6 | 八木下惠介 |
7 | 三村勇飛丸 |
8 | フォラウ愛世 |
9 | 池町信哉 |
10 | 大田尾竜彦 |
11 | 徐吉嶺 |
12 | マレ・サウ |
13 | シアレ・ピウタウ |
14 | 田中渉太 |
15 | 五郎丸歩 |
16 | 岸直弥 |
17 | 田村義和 |
18 | モセ・トゥイアリイ |
19 | 西直紀 |
20 | 宮澤正利 |
21 | 曽我部佳憲 |
22 | パトリス・オリビエ |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
交替 | 後半 0分 | 10→21 |
入替 | 後半 0分 | 14→20 |
入替 | 後半 18分 | 8→18 |
入替 | 後半 18分 | 13→22 |
入替 | 後半 26分 | 1→16 |
入替 | 後半 26分 | 3→17 |
入替 | 後半 29分 | 7→19 |
前半 | ||
4 | T | 1 |
3 | G | 0 |
2 | PG | 0 |
0 | DG | 0 |
32 | 合計 | 5 |
後半 | ||
6 | T | 1 |
4 | G | 1 |
0 | PG | 0 |
0 | DG | 0 |
38 | 合計 | 7 |
70 | 合計 | 12 |
近鉄ライナーズ | |
1 | 田邉篤 |
2 | 太田春樹 |
3 | 成昂徳 |
4 | トンプソン・ルーク |
5 | 松岡勇 |
6 | 中井太喜 |
7 | タウファ統悦 |
8 | 田中正純 |
9 | 金哲元 |
10 | 重光泰昌 |
11 | 森田尚希 |
12 | ジェフリー・イエロメ |
13 | 大西将太郎 |
14 | リコ・ギア |
(15) | 高忠伸 |
16 | 吉田伸介 |
17 | 才田修二 |
18 | 伊藤太進 |
19 | レプハ・ラトゥイラ |
20 | 福地達彦 |
21 | 吉川修司 |
22 | 坂本和城 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
交替 | 前半 38分 | 11→22 |
入替 | 後半 21分 | 3→17 |
入替 | 後半 21分 | 8→19 |
入替 | 後半 21分 | 12→21 |
入替 | 後半 26分 | 9→20 |
入替 | 後半 31分 | 2→16 |
入替 | 後半 31分 | 5→18 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-近鉄ライナーズ |
3分 | ヤマハ発動機 | 五郎丸歩 | PG | 3-0 |
8分 | ヤマハ発動機 | 五郎丸歩 | PGx | 3-0 |
11分 | ヤマハ発動機 | 池町信哉 | T | 8-0 |
12分 | ヤマハ発動機 | 五郎丸歩 | G | 10-0 |
15分 | ヤマハ発動機 | マレ・サウ | T | 15-0 |
16分 | ヤマハ発動機 | 五郎丸歩 | G | 17-0 |
21分 | ヤマハ発動機 | 徐吉嶺 | T | 22-0 |
22分 | ヤマハ発動機 | 五郎丸歩 | G | 24-0 |
32分 | ヤマハ発動機 | 五郎丸歩 | PG | 27-0 |
37分 | ヤマハ発動機 | シアレ・ピウタウ | T | 32-0 |
38分 | ヤマハ発動機 | 五郎丸歩 | Gx | 32-0 |
40分 | 近鉄 | 成昂徳 | T | 32-5 |
40分 | 近鉄 | 重光泰昌 | Gx | 32-5 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-近鉄ライナーズ |
13分 | ヤマハ発動機 | フォラウ愛世 | T | 37-5 |
14分 | ヤマハ発動機 | 五郎丸歩 | Gx | 37-5 |
15分 | ヤマハ発動機 | シアレ・ピウタウ | T | 42-5 |
16分 | ヤマハ発動機 | 五郎丸歩 | G | 44-5 |
25分 | ヤマハ発動機 | モセ・トゥイアリイ | T | 49-5 |
26分 | ヤマハ発動機 | 五郎丸歩 | G | 51-5 |
30分 | ヤマハ発動機 | 徐吉嶺 | T | 56-5 |
31分 | ヤマハ発動機 | 五郎丸歩 | G | 58-5 |
34分 | 近鉄 | 坂本和城 | T | 58-10 |
34分 | 近鉄 | 重光泰昌 | G | 58-12 |
37分 | ヤマハ発動機 | マレ・サウ | T | 63-12 |
38分 | ヤマハ発動機 | 曽我部佳憲 | Gx | 63-12 |
39分 | ヤマハ発動機 | パトリス・オリビエ | T | 68-12 |
40分 | ヤマハ発動機 | 曽我部佳憲 | G | 70-12 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
清宮監督
近鉄はリコーとの1回戦があり、コンディションが難しかったと思う。我々は、その点、有利に戦えた。リーグ戦では近鉄とは毎年僅差の試合をするが、今日の試合はリーグ戦とは違い、改めてラグビーは難しいものだ思う。昨年は日本選手権に出場するのもギリギリの状況で、次の試合への準備ができないまま東芝と戦い、大敗してしまったが、今回は余力を残して、日本選手権に挑める。来週の試合がとても楽しみだ。また、今日は磐田や浜松から応援バスが8台も駆けつけてくれ、その人々の前で、良い試合を見せることができて、本当に良かった。