2010-2011年度トップリーグ 第13節 - 試合日程・結果
2010-2011年度トップリーグ 第13節:リコーブラックラムズ戦の結果をご報告します。
試合レポート
<後半5トライの猛追も届かず...入替戦へ>
トップリーグ最終節は大阪・花園ラグビー場にて古豪リコーブラックラムズとの対戦。勝ち点4を得た方がトップリーグ10位以内を確保、負けた方が入替戦行きとなるため、両チーム共にウォーミングアップから周囲に緊迫感がひしひしと伝わってくるほどの気迫をみなぎらせていた。
時折、雪が舞う低い気温の中、ヤマハのキックオフで正午に試合開始。開始直後からリコーが果敢にヤマハゴールに攻撃を仕掛け、タックルの甘いヤマハのディフェンス網を次々に突破。前半25分までに6トライ38点を奪われ、大きくリードを許す苦しい立ち上がりとなった。プレイングコーチの大田尾選手は「試合開始直後に、戦術の意思徹底ができていたのがリコー。できていなかったのが自分たち。ここに尽きる」と立ち上がりの悪さを悔やむ。
しかし、前半27分と38分に決定力抜群のサウ選手が連続トライを奪い、五郎丸選手のゴールも決まり、2トライ2ゴール14点、24点差としていたことが後半の流れを呼び寄せた。
後半に入り、リコーのアタックを止めて逆襲に出たヤマハ。レヴィ選手が突破、前田選手からののパスを受けた屋宜ベンジャミン選手が「今日は周囲を見る余裕があった」とポジショニングよくフォローし、中央にトライ。21-38と反撃に転じる。
その直後にリコーに2トライ奪われ、21-52と再びリードを許したが、後半から途中出場の井本選手が流れを呼び込んだ。「インパクトを与えたいと思っていたので、思い切って行ったのが良かった」と、ステップで一気にリコーディフェンスを切り裂いて中央にトライ。これで勢いに乗ったヤマハは、23分と28分にトゥイアリイ選手が豪快な突破から連続トライ、さらに30分には八木下選手が右コーナーに飛び込みトライ、五郎丸選手の難しい位置からのゴールも決まり、一時38点差あった試合が47-52と5点差に。
残り3分、リコーがヤマハゴール前に迫るが、レヴィ選手がボールを奪うと一気にリコーゴールライン目がけて突進。リコーは執念のタックルでレヴィ選手の突進を阻止。双方合わせて15トライの目まぐるしい試合は最後の最後で集中力が上回ったリコーが5点差を守りきり、ノーサイド。
ヤマハは4トライ以上と7点差以内のボーナスポイントを獲得し勝ち点2を得て、今季のトップリーグ総勝ち点を27に伸ばしたが、僅か1ポイント差で11位が確定。2月12日の入替戦にてトップチャレンジ1(下部チームによる自動昇格、入れ替え戦を決める順位決定リーグ戦)の4位と対戦することが決まった。
五郎丸ゲームキャプテンは「とにかく今は前を向いてやるしかない。入替戦に行くことを良い経験と捉えて、今日の試合で出た課題をしっかりと練習で修正して、2月の試合に向けて頑張っていきたい」と口元を引き締めた。
(画像は左プロップとして途中出場した岸選手)
五郎丸ゲームキャプテン
前半の入り方が悔やまれます。しっかりと1対1のところで止めることができていれば、前半の大量失点には繋がらなかったと思います。入替戦行きが確定しましたが、現実をしっかりと受け止め、今日の課題を次の試合に活かしていきます。終わったことを悔やんでも仕方ないので、今は前をしっかりと向いて、また練習に集中していきます。まずはトップリーグ13試合の応援、誠に有難うございました。
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 前田航平 |
2 | 加藤圭太 |
3 | 山村亮 |
4 | ダニエル・ケート |
5 | 笠原雄太 |
6 | 八木下惠介 |
7 | 河本明哲 |
8 | モセ・トゥイアリイ |
9 | 小池善行 |
10 | 大田尾竜彦 |
11 | 辻井厚之 |
12 | マレ・サウ |
13 | 三角公志 |
14 | 屋宜ベンジャミン・レイ |
(15) | 五郎丸歩 |
16 | 岸直弥 |
17 | 田村義和 |
18 | 八木鉄兵 |
19 | デーリック・トーマス |
20 | 越村一隆 |
21 | ジョシュア・レヴィ |
22 | 井本克典 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 前半 34分 | 4→18 |
入替 | 前半 34分 | 11→21 |
入替 | 後半 9分 | 13→22 |
入替 | 後半 10分 | 1→16 |
前半 | ||
2 | トライ | 6 |
2 | ゴール | 4 |
0 | ペナルティG | 0 |
0 | ドロップG | 0 |
14 | 合計 | 38 |
後半 | ||
5 | トライ | 2 |
4 | ゴール | 2 |
0 | ペナルティG | 0 |
0 | ドロップG | 0 |
33 | 合計 | 14 |
47 | 合計 | 52 |
リコーブラックラムズ | |
1 | 高橋英明 |
2 | 森雄基 |
3 | 長江有祐 |
(4) | 相亮太 |
5 | 坂本明樹 |
6 | マイケル・ブロードハースト |
7 | 覚来弦 |
8 | 川上力也 |
9 | 池田渉 |
10 | 河野好光 |
11 | 小松大祐 |
12 | タマティ・エリソン |
13 | ロイ・キニキニラウ |
14 | 星野将利 |
15 | 横山伸一 |
16 | 野口真寛 |
17 | 柴田和宏 |
18 | カウヘンガ桜エモシ |
19 | ハレ・ティーポレ |
20 | 金栄○(○は金に大) |
21 | 山藤史也 |
22 | 岩田光 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半 12分 | 5→18 |
入替 | 後半 17分 | 4→19 |
入替 | 後半 17分 | 13→21 |
入替 | 後半 21分 | 3→17 |
入替 | 後半 24分 | 8→20 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-リコーブラックラムズ |
2分 | リコー | マイケル・ブロードハースト | T | 0-5 |
3分 | リコー | 河野好光 | Gx | 0-5 |
9分 | リコー | 森雄基 | T | 0-10 |
10分 | リコー | 河野好光 | Gx | 0-10 |
14分 | リコー | 小松大祐 | T | 0-15 |
15分 | リコー | 河野好光 | G | 0-17 |
17分 | リコー | 川上力也 | T | 0-22 |
18分 | リコー | 河野好光 | G | 0-24 |
20分 | リコー | マイケル・ブロードハースト | T | 0-29 |
21分 | リコー | 河野好光 | G | 0-31 |
24分 | リコー | ロイ・キニキニラウ | T | 0-36 |
25分 | リコー | 河野好光 | G | 0-38 |
27分 | ヤマハ | マレ・サウ | T | 5-38 |
28分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | G | 7-38 |
38分 | ヤマハ | マレ・サウ | T | 12-38 |
39分 | ヤマハ | 大田尾竜彦 | G | 14-38 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-リコーブラックラムズ |
1分 | ヤマハ | 屋宜ベンジャミン・レイ | T | 19-38 |
2分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | G | 21-38 |
4分 | リコー | 小松大祐 | T | 21-43 |
5分 | リコー | 河野好光 | G | 21-45 |
9分 | リコー | 小松大祐 | T | 21-50 |
10分 | リコー | 河野好光 | G | 21-52 |
15分 | ヤマハ | 井本克典 | T | 26-52 |
16分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | G | 28-52 |
23分 | ヤマハ | モセ・トゥイアリイ | T | 33-52 |
24分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | G | 35-52 |
28分 | ヤマハ | モセ・トゥイアリイ | T | 40-52 |
29分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | Gx | 40-52 |
30分 | ヤマハ | 八木下惠介 | T | 45-52 |
31分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | G | 47-52 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
堀川監督
まずはトップリーグ13節、どの試合会場へ行っても我々を応援してくださる方々に感謝いたします。また、13試合のすべてに全力を出してくれた選手たちにも感謝しています。選手の人数が少ないことが今回の成績に影響したとは考えていません。どのチームもグラウンドに立てるのは15人、リザーブ入れて22名は同じです。まだ試合は続きますので、引き続き今日のゲームでの課題を修正して、次の試合に挑みたいと思います。