2010-2011年度トップリーグ 第10節 - 試合日程・結果
2010-2011年度トップリーグ 第10節:コカ・コーラウエストレッドスパークス戦の結果をご報告します。
試合レポート
<中園選手の3トライも及ばず>
ヤマハ発動機ジュビロにとって今季唯一の九州での公式戦は佐賀県JR鳥栖駅ベストアメニティスタジアムにて行われた。12月にしてはやわらかな日差しの陽気な天候のなか、ヤマハボールでキックオフ。
開始直後から両チームともグラウンドを広く使うオープン攻撃を見せる。最初のチャンスを掴んだのはヤマハ。ライン際をトーマス選手が快走し、内にフォローした中園選手にボールが渡り、バックスタンドで応援する中園選手の母校である佐賀工業高校ラグビー部員の目の前でトライ。同校出身の五郎丸選手のゴールも決まり、7-0と先制点を奪う。その直後のキックオフをコーラが奪い、展開するもパスミスが生じ、ミスで空中に浮いたボールをトゥイアリイ選手がインターセプト、35mを走りきって独走トライ。五郎丸選手のゴールも成功し、14-0とリードを一気に広げた。
追加点が欲しいヤマハだったが、逆にコーラは両センターのポジションに入ったベイトマン選手とパエア選手を攻撃の起点に逆襲。前半25分にベイトマン選手にトライを許し(ゴール成功)、14-7となる。
コーラの攻撃を凌ぎつつ、反撃の機会を狙っていたヤマハは、前半33分にフッカー加藤選手が持ち込んだボールをつないで最後は中園選手がトライ。五郎丸選手のゴールも決まり、21-7と再び14点差に戻し、ハーフタイムとなる。
後半に入るとヤマハディフェンスが甘くなる。後半3分にコーラの徳住選手にトライを許し、続けて後半7分にはモールを押し込まれてトライを奪われ、21-19とリードは2点差に縮まる。さらに後半11分に反則からPGを狙われ、ついに21-22と逆転されてしまう。
リードを奪い返したいヤマハは五郎丸選手の力強いランニングから、最後は中園選手がライン際を走りきって左隅に飛び込み、この日3つ目のトライを決めて26-22と再び4点のリードを奪った。
そこからは両チームとも攻撃の途中で反則をするなど、互いにリズムに乗れない時間帯が続く。残り10分、ヤマハは八木選手やレヴィ選手らを投入し、流れを変えにでるが、じわりとコーラがボールを保持しながら、ヤマハ陣でのゲームを進めていく。
お互いに決定的なチャンスを作れないなか、コーラはラインアウトからのモールや、ベイトマン選手の効果的なアタックでヤマハゴールを何度も脅かす。得点板の時計の針が40分を指し、スタジアムにノーサイドを知らせるホーンが鳴り響いた。
コーラFWはヤマハゴール前でラインアウトからモールを組み、怒涛の攻撃を見せる。最後の力を振り絞り、必死に押し戻すヤマハFW。何度もラックになり、モールになり、2分、3分とホーンが鳴ってから息が詰まるような展開が続き、我慢比べの様相に。するとコーラはFWからBKへ思い切って展開、途中出場の松岡選手が右隅を陥れ、執念の勝利をヤマハからもぎ取った。
ラストプレーで逆転負けを喫したヤマハだが、4トライと7点差以内のスコアによりボーナスポイント2を獲得し、勝ち点の合計を20と伸ばし、第10節も10位を堅持した。
(画像は試合後の記者会見に出席した五郎丸ゲームキャプテンと堀川監督)
ゲームキャプテンを務めた五郎丸選手
今日は地元の佐賀県で試合ができ、多くの後輩や友人たちが応援に来てくれ、その前でプレーできたことを誇りに思います。試合はヤマハが先に2トライ取ったのですが、その後にすぐにコーラさんに1トライ許したことが痛い結果に繋がったと思います。あそこでヤマハもう1トライ取ることが出来なかったこと、それが敗因です。
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 前田航平 |
2 | 加藤圭太 |
3 | 山村亮 |
4 | 八木下恵介 |
5 | 笠原雄太 |
6 | デーリック・トーマス |
7 | 河本明哲 |
8 | モセ・トゥイアリイ |
9 | 矢富勇毅 |
10 | 大田尾竜彦 |
11 | 中園真司 |
12 | マレ・サウ |
13 | 三角公志 |
14 | 辻井厚之 |
15 | 五郎丸歩 |
16 | 岸直弥 |
17 | 田村義和 |
18 | 梶村真也 |
19 | 八木鉄兵 |
20 | 小池善行 |
21 | ジョシュア・レヴィ |
22 | 井本克典 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半 3分 | 9 → 20 |
入替 | 後半 29分 | 6→ 19 |
入替 | 後半29分 | 11→21 |
入替 | 後半31分 | 1→16 |
入替 | 後半38分 | 3→17 |
前半 | ||
3 | トライ | 1 |
3 | ゴール | 1 |
0 | ペナルティG | 0 |
0 | ドロップG | 0 |
21 | 合計 | 7 |
後半 | ||
1 | トライ | 3 |
0 | ゴール | 1 |
0 | ペナルティG | 1 |
0 | ドロップG | 0 |
5 | 合計 | 20 |
26 | 合計 | 27 |
コカ・コーラウエストレッドスパークス | |
1 | 西浦達吉 |
2 | 蔵憲治 |
3 | 平原大敬 |
4 | 川下修平 |
5 | 藤原博之 |
6 | ウェイン・オーモンド |
7 | 岩永明浩 |
(8) | 豊田将万 |
9 | 築城康拓 |
10 | 吉原渉 |
11 | 小柳泰貴 |
12 | ティム・ベイトマン |
13 | レレア・パエア |
14 | 徳住茂久 |
15 | 原留大祐 |
16 | 五郎丸亮 |
17 | 山下克典 |
18 | 桑水流裕策 |
19 | 上本茂基 |
20 | 竹内恵亮 |
21 | 福田哲也 |
22 | 松岡元気 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半 17分 | 7 → 18 |
入替 | 後半 19分 | 9 →20 |
入替 | 後半 19分 | 15 →22 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-コカ・コーラウエストレッドスパークス |
7分 | ヤマハ | 中園真司 | T | 5-0 |
7分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | G | 7‐0 |
9分 | ヤマハ | モセ・トゥイアリイ | T | 12-0 |
9分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | G | 14‐0 |
25分 | コカ・コーラ | ティム・ベイトマン | T | 14‐5 |
25分 | コカ・コーラ | 原留大祐 | G | 14‐7 |
33分 | ヤマハ | 中園真司 | T | 19‐7 |
33分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | G | 21‐7 |
38分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | PG | 21‐7 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-コカ・コーラウエストレッドスパークス |
2分 | コカ・コーラ | 原留大祐 | PGx | 21-7 |
3分 | コカ・コーラ | 徳住茂久 | T | 21‐12 |
3分 | コカ・コーラ | 原留大祐 | G | 21‐14 |
7分 | コカ・コーラ | ウェイン・オーモンド | T | 21‐19 |
7分 | コカ・コーラ | 原留大祐 | Gx | 21‐19 |
11分 | コカ・コーラ | 原留大祐 | PG | 21‐22 |
16分 | ヤマハ | 中園真司 | T | 26‐22 |
16分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | Gx | 26‐22 |
40分 | コカ・コーラ | 松岡元気 | T | 26‐27 |
40分 | コカ・コーラ | 松岡元気 | Gx | 26‐27 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
堀川監督
今日もたくさんのファンの方の声援を頂き、誠に有難うございました。最後の最後で取られてしまいましたが、4トライと7点差以内のボーナスポイントを獲得できたので、次に繋がります。次はホームのヤマハスタジアムの試合。しっかりと立て直して挑みたいと思います。