2010-2011年度トップリーグ 第6節 - 試合日程・結果
2010-2011年度トップリーグ 第6節:サントリーサンゴリアス戦神戸製鋼コベルコスティラーズ戦の結果をご報告します。
試合レポート
<勝利への執念、矢富選手が2トライ>
神戸製鋼のキックオフ。開始早々からヤマハはBKに展開し、徐選手がまっすぐに走りこみ、左隅に鮮やかな先制トライ。難しい角度のゴールを日本代表に選出されたばかりの五郎丸選手が見事に決めて、会心の立ち上がりとなった。
しかし、取った直後のキックオフからノーホイッスルで体重120キロの神戸製鋼・山下選手がトライ。さらにその2分後にも山下選手に連続トライを許してしまう。続けて16分にも神戸製鋼・ブラッキー選手にトライを奪われ、会心のスタートが一転、苦しい展開に。
前半26分、ラインアウトのボールをケート選手がしっかり獲得し、連続攻撃を展開。大田尾選手が冷静に相手ディフェンスの裏にボールを転がすキック。五郎丸選手のトライを演出し、14-19に迫る。ところが、その後に神戸製鋼は1トライ1ゴール1ペナルティーゴールを追加し、14-29で前半を終える。
後半のヤマハはギアチェンジ。前半に中垣選手と交替した越村選手がスタンドオフに入り、センターに大田尾選手が、そしてサウ選手がセンターに入る攻撃的なラインがうまく機能し、矢富選手が2分にトライを奪う。6分に1トライ奪われるが、11分にサウ選手がトライ、15分には五郎丸選手のカウンター攻撃からトゥイアリイ選手が中央にトライと34-35と1点差にまで追いつき、会場内はトライの応酬に大いに沸く。
残り時間はまだ20分。ここからが勝負という時間帯で、先にトライを奪ったのは神戸製鋼だった。21分に山下選手がこの日3つ目となるトライを決めると、25分、32分と3連続トライで35-57と勝負を決めた。
花園ラグビー場の電光板はまもなく40分の表示という状況下で気を吐いたのは関西出身の矢富選手。驚異的なステップで相手ディフェンダーを翻弄すると、神戸ゴール中央にタッチダウン。五郎丸選手のゴールも決まり、42-57とし、最後まで勝利への執着心を見せた第6節となった。
※画像は2トライを決めた矢富選手
五郎丸ゲームキャプテンコメント
「今年はディフェンスのチームを掲げてきたチームが、これだけの失点をしてしまいました。修正すべき点をしっかりと修正して、次に臨みたいと思います。後半最初のトライ(矢富選手)で波に乗りたかったが、乗り切れず、悔やまれます。もう一度、しっかりと立て直して、サントリー戦に向かっていきたいと思います。本日は有難うございました」
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 仲谷聖史 |
2 | 加藤圭太 |
3 | 山村亮 |
4 | ダニエル・ケート |
5 | 笠原雄太 |
6 | デーリック・トーマス |
7 | 八木鉄兵 |
8 | モセ・トゥイアリイ |
9 | 矢富勇毅 |
10 | 大田尾竜彦 |
11 | 徐吉嶺 |
12 | 中垣裕介 |
13 | 三角公志 |
14 | 津高宏行 |
(15) | 五郎丸歩 |
16 | 高木重保 |
17 | 田村義和 |
18 | 梶村真也 |
19 | 西直紀 |
20 | 小池善行 |
21 | マレ・サウ |
22 | 越村一隆 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 前半 30分 | 13 → 22 |
入替 | 後半 8分 | 6 → 18 |
入替 | 後半 8分 | 12 → 21 |
入替 | 後半 23分 | 1 → 16 |
入替 | 後半 33分 | 7 → 19 |
入替 | 後半 33分 | 11 → 20 |
入替 | 後半 35分 | 3 → 17 |
前半 | ||
2 | トライ | 4 |
2 | ゴール | 3 |
0 | ペナルティG | 1 |
0 | ドロップG | 0 |
14 | 合計 | 29 |
後半 | ||
4 | トライ | 4 |
4 | ゴール | 4 |
0 | ペナルティG | 0 |
0 | ドロップG | 0 |
28 | 合計 | 28 |
42 | 合計 | 57 |
神戸製鋼コベルコスティラーズ | |
(1) | 平島久照 |
2 | 松原裕司 |
3 | 山下裕史 |
4 | 林慶鎬 |
5 | 谷口到 |
6 | 橋本大輝 |
7 | ジョシュ・ブラッキー |
8 | 伊藤鐘史 |
9 | 佐藤貴志 |
10 | 正面健司 |
11 | 大橋由和 |
12 | 今村雄太 |
13 | 大畑大介 |
14 | フレイザー・アンダーソン |
15 | ピーター・グラント |
16 | 安江祥光 |
17 | 山内雅延 |
18 | 鈴木敬弘 |
19 | パスカ・マパカイトロ |
20 | 後藤翔太 |
21 | 山本大介 |
22 | 市来大典 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
交替 | 前半 8分 | 14 → 21 |
入替 | 後半 8分 | 6 → 19 |
入替 | 後半 18分 | 8 → 18 |
入替 | 後半 30分 | 3 → 17 |
入替 | 後半 33分 | 15 → 22 |
入替 | 後半 33分 | 9 → 20 |
入替 | 後半 35分 | 2 → 16 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-神戸製鋼コベルコスティラーズ |
2分 | ヤマハ | 徐吉嶺 | T | 5-0 |
3分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | G | 7-0 |
5分 | 神戸製鋼 | 山下裕史 | T | 7-5 |
6分 | 神戸製鋼 | ピーター・グラント | Gx | 7-5 |
8分 | 神戸製鋼 | 山下裕史 | T | 7-10 |
9分 | 神戸製鋼 | ピーター・グラント | G | 7-12 |
16分 | 神戸製鋼 | ジョシュ・ブラッキー | T | 7-17 |
17分 | 神戸製鋼 | ピーター・グラント | G | 7-19 |
26分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | T | 12-19 |
27分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | G | 14-19 |
34分 | 神戸製鋼 | 林慶鎬 | T | 14-24 |
35分 | 神戸製鋼 | ピーター・グラント | G | 14-26 |
40分 | 神戸製鋼 | ピーター・グラント | PG | 14-29 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-神戸製鋼コベルコスティラーズ |
2分 | ヤマハ | 矢富勇毅 | T | 19-29 |
3分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | G | 21-29 |
6分 | 神戸製鋼 | 谷口到 | T | 21-34 |
7分 | 神戸製鋼 | ピーター・グラント | G | 21-36 |
11分 | ヤマハ | マレ・サウ | T | 26-36 |
12分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | G | 28-36 |
17分 | ヤマハ | モセ・トゥイアリイ | T | 33-36 |
17分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | G | 35-36 |
21分 | 神戸製鋼 | 山下裕史 | T | 35-41 |
22分 | 神戸製鋼 | ピーター・グラント | G | 35-43 |
25分 | 神戸製鋼 | パスカ・マパカイトロ | T | 35-48 |
26分 | 神戸製鋼 | ピーター・グラント | G | 35-50 |
32分 | 神戸製鋼 | 山内雅延 | T | 35-55 |
33分 | 神戸製鋼 | ピーター・グラント | G | 35-57 |
40分 | ヤマハ | 矢富勇毅 | T | 40-57 |
40分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | G | 42-57 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
堀川監督コメント
「素晴らしい試合環境を用意してくださった関西ラグビー協会、大阪府ラグビー協会の皆様に感謝します。また応援に来てくださった方々にも感謝しています。
試合は失点が多く、この失点を見つめなおして、修正すべき点を修正して、次のサントリー戦に挑みたいと思います。アタックはミスが多いが、形は出来つつあるので、次の活かしていきます。もう一回、チーム一丸となって戦っていきます」