2010-2011年度トップリーグ 第3節 - 試合日程・結果
2010-2011年度トップリーグ 第3節:三洋電機ワイルドナイツ戦の結果をご報告します。
試合レポート
<チャレンジャー精神で挑むも、王者の厳しい洗礼>
共に開幕2連勝同士の対戦となった第3節は日本選手権3連覇を達成した三洋電機との一戦。日本ラグビーの聖地、秩父宮ラグビー場はメインスタンドもバックスタンドも両チームの応援者が多く集まり、隣接の神宮球場でのプロ野球ナイターゲームと共に外苑前の夜をにぎやかな風景にしていた。
ヤマハボールのキックオフで試合は開始。三洋はボールを確保すると、日本代表のスクラムハーフ、田中選手が自在にFWとBKを使い、開始直後から試合を支配する。3分に三洋・田邊選手がPGを成功、先制点を奪われる。ヤマハも五郎丸選手の高いハイパントなどで三洋陣に入り、21分にようやくPGを得て、五郎丸選手が決めて3-3と追いつく。しかし、直後に三洋は田邊選手が落ち着いてPGを決めて3-6とすると、この日も判断力が冴える元ニュージーランド代表の司令塔、ブラウン選手がヤマハのディフェンス網を崩しきって、ヤマハインゴールに飛び込み、この試合最初のトライを決めた。ここまで耐えてきただけに、このトライがヤマハ選手にダメージを与えたのか、その後、ヤマハはラインアウトのミスや、タックルミスが目立ち始め、32分に三洋の三宅選手にトライを許し、前半終了間際にもPGを決められ、3-23と前半だけで20点差をつけられてしまった。
後半は三角選手に代わり、越村選手を投入。越村選手をスタンドオフにし、サウ選手をセンターにする布陣で流れを変えにかかる。サウ選手の突破からチャンスを作るが、決定的な場面で三洋の強いタックルに合い、逆にピンチを招く。6分に日本代表として成長著しいフッカーの堀江選手に走られ、大澤選手がトライ。田邊選手のゴールも決まり、3-30と試合を決定づけると、11分には、この日にMOMを受賞する劉選手がトライし、ワンサイドゲームを予感させるほどの勢いを見せた。
ヤマハはリザーブ選手の小池選手やトーマス選手、高木選手、レヴィ選手、河本選手、田村選手を次々と投入。レヴィ選手のリターンパスから五郎丸選手の40m独走トライと、一矢報いるのが精一杯の展開。最後は三洋のエース、北川選手に2トライを許すなど、終わってみれば合計6トライを奪われ、今シーズン初の黒星を喫した。
試合後、ベテランの山村選手は「今の自分たちがどこまで出来るのか知ることができたし、手ごたえをつかめた。再び三洋さんと試合をしたい。それが大きなモチベーションになる」と敗戦にも前向きな姿勢を見せれば、キャプテンの串田選手も「トップのチームとの対戦はやはりプレーしていて面白い。まだまだ自分たちも成長できると思うし、次に対戦した時は、競った試合にしたい」と目を輝かせていた。
串田主将コメント
三洋電機さんの体の芯であたって来る強さにタックルでしっかり倒せず、自分たちのやりたいことができなかった。しかし、自分たちの足りない部分がこの試合でわかり、次のトヨタ自動車さんとの試合に向けて、しっかりと練習を重ねていきたい。
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 仲谷聖史 |
2 | 加藤圭太 |
3 | 山村亮 |
4 | ダニエル・ケート |
5 | 笠原雄太 |
6 | 八木下惠介 |
(7) | 串田義和 |
8 | モセ・トゥイアリイ |
9 | 矢富勇毅 |
10 | マレ・サウ |
11 | 徐吉嶺 |
12 | 中垣裕介 |
13 | 三角公志 |
14 | 辻井厚之 |
15 | 五郎丸歩 |
16 | 高木重保 |
17 | 田村義和 |
18 | 河本明哲 |
19 | デーリック・トーマス |
20 | 小池善行 |
21 | ジョシュア・レヴィ |
22 | 越村一隆 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半 0分 | 13 → 22 |
入替 | 後半 10分 | 14 → 20 |
入替 | 後半 21分 | 1 → 16 |
入替 | 後半 21分 | 4 → 19 |
入替 | 後半 25分 | 6 → 18 |
入替 | 後半 30分 | 10 → 21 |
入替 | 後半 30分 | 3 → 17 |
前半 | ||
0 | トライ | 2 |
0 | ゴール | 2 |
1 | ペナルティG | 3 |
0 | ドロップG | 0 |
3 | 合計 | 23 |
後半 | ||
1 | トライ | 4 |
1 | ゴール | 3 |
0 | ペナルティG | 0 |
0 | ドロップG | 0 |
7 | 合計 | 26 |
10 | 合計 | 49 |
三洋電機ワイルドナイツ | |
1 | 川俣直樹 |
2 | 堀江翔太 |
3 | 相馬朋和 |
4 | ジャスティン・アイブス |
5 | ダニエル・ヒーナン |
6 | 劉永男 |
7 | 若松大志 |
8 | ホラニ龍コリニアシ |
9 | 田中史朗 |
10 | トニー・ブラウン |
11 | 三宅敬 |
12 | 大澤雅之 |
(13) | 霜村誠一 |
14 | 北川智規 |
15 | 田邉淳 |
16 | 山本貢 |
17 | 木川隼吾 |
18 | 飯島陽一 |
19 | キーラン・ブラック |
20 | 高安厚史 |
21 | 野口裕也 |
22 | 山田章仁 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半 4分 | 10 → 21 |
入替 | 後半 15分 | 11 → 22 |
入替 | 後半 17分 | 4 → 18 |
入替 | 後半 17分 | 7 → 19 |
入替 | 後半 24分 | 1 → 17 |
入替 | 後半 24分 | 9 → 20 |
交替 | 後半 33分 | 5 → 16 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-三洋電機ワイルドナイツ |
4分 | 三洋電機 | 田邉淳 | PG | 0-3 |
15分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | PGx | 0-3 |
21分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | PG | 3-3 |
23分 | 三洋電機 | 田邉淳 | PG | 3-6 |
26分 | 三洋電機 | トニー・ブラウン | T | 3-11 |
27分 | 三洋電機 | 田邉淳 | G | 3-13 |
32分 | 三洋電機 | 三宅敬 | T | 3-18 |
33分 | 三洋電機 | 田邉淳 | G | 3-20 |
40分 | 三洋電機 | 田邉淳 | PG | 3-23 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-三洋電機ワイルドナイツ |
6分 | 三洋電機 | 大澤雅之 | T | 3-28 |
7分 | 三洋電機 | 田邉淳 | G | 3-30 |
11分 | 三洋電機 | 劉永男 | T | 3-35 |
12分 | 三洋電機 | 田邉淳 | G | 3-37 |
27分 | 三洋電機 | 北川智規 | T | 3-42 |
29分 | 三洋電機 | 田邉淳 | Gx | 3-42 |
32分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | T | 8-42 |
33分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | G | 10-42 |
36分 | 三洋電機 | 北川智規 | T | 10-47 |
37分 | 三洋電機 | 田邉淳 | G | 10-49 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
堀川監督コメント
ヤマハ発動機ジュビロを応援してくださる方々がたくさん秩父宮ラグビー場に来てくださり、大きな声援を下さったことに感謝したい。試合内容は前半20分までは我慢できていたが、その後から次第にタックルミスが多くなり、自分たちのリズムを作ることができなかった。開幕から2連勝し、今の自分たちがどれだけ三洋電機さんにチャレンジできるかが今日のポイントだったが、課題が明確に浮かび上がり、今日の試合はとても意味があった。