2010-2011年度トップリーグ 第1節 - 試合日程・結果
2010-2011年度トップリーグ 第1節:NECグリーンロケッツ戦の結果をご報告します。
試合レポート
まさにホームゲーム、新生ジュビロにとって貴重な勝利
猛暑が残る9月上旬、8年目のトップリーグがスタート。今シーズンを36人で挑むヤマハと、昨シーズンは序盤でつまずいたものの日本選手権準決勝まで進んだNECとの注目の一戦は、ヤマハのホーム、ヤマハスタジアムにて4,832人の大声援の中、日本協会公認A麻生レフリーの笛とともにヤマハキックオフで始まった。
試合は開始5分、反則の繰り返しでヤマハLO笠原がシンビン。14人となったヤマハに対し、NECはフォワードで勝負。7分、得意とするラインアウトモールからNo8ニリ・ラトゥがトライ。ヤマハはFB五郎丸のPGで3点を返すも15分、NECは相手陣内でのラインアウトを起点としライン参加したFB窪田のパスを受けたWTB首藤が左中間にトライ。SO松尾のGKも決まり3-14とリード。スクラムで優位に立ち、ニリ・ラトゥを攻守の中心とするNECが試合の流れを掴んだかのように見えたが、ヤマハはSO大田尾、FB五郎丸のキックに、周りの選手がしっかり反応。チーム一丸で前に出ると相手陣内で攻撃を仕掛け、徐々にリズムを引き寄せ始める。また、ゴール前で得たペナルティは迷わずPGを選択、コツコツと得点を積み重ねる試合運びから、23分にFB五郎丸が2本目のPGを決め6-14。32分には、観客が固唾をのんで見守る中、約55mの距離のPGを見事に決め9-14と5点差に追い詰める。残り10分、NECは相手陣内でボールをキープするも、ヤマハの粘り強いディフェンスがゲインを許さずハーフタイムへ。
後半、先にスコアしたのはヤマハ。2分、約49mのPGを五郎丸が決め12-14と2点差に迫るとさらに7分、またもや五郎丸が今度は約40mのPGを成功させ15-14とヤマハがついに逆転。固いディフェンスを持ち味とする両チームだがこの日はペナルティに対するヤマハの意識が高く、逆転後も好調の五郎丸が安定したキックを決め24-14とリードを10点差に広げる。30分過ぎ、NECに大きくゲインを切られピンチとなるも、ターンオーバーからカウンター攻撃。五郎丸が抜け出し、最後は後半途中からウイングの位置に移った矢富がライン際を疾走、新生ジュビロにとって新時代を切り開く初トライが生まれた。五郎丸のゴールは外れたが29-14と勝利を決定づけた。ヤマハは残り時間を守りきり、歓喜のノーサイドを迎えた。80分間を戦い終えた選手達に送られた総立ちで割れんばかりの拍手が送られる光景は、まさにホームゲームだった。
マンオブザマッチは29得点中8PGで24点を決め、トップリーグ1試合における最多ペナルティゴール記録を更新したヤマハFB五郎丸選手が受賞した。
(文責:清水良枝)
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 仲谷聖史 |
2 | 加藤圭太 |
3 | 山村亮 |
4 | ダニエル・ケート |
5 | 笠原雄太 |
6 | 八木下惠介 |
(7) | 串田義和 |
8 | モセ・トゥイアリイ |
9 | 矢富勇毅 |
10 | 大田尾竜彦 |
11 | 徐吉嶺 |
12 | マレ・サウ |
13 | 中垣裕介 |
14 | 辻井厚之 |
15 | 五郎丸歩 |
16 | 高木重保 |
17 | 田村義和 |
18 | 河本明哲 |
19 | 八木鉄兵 |
20 | 小池善行 |
21 | ジョシュア・レヴィ |
22 | 三角公志 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半 15分 | 10 → 22 |
入替 | 後半 25分 | 6 → 18 |
入替 | 後半 25分 | 1 → 16 |
入替 | 後半 28分 | 14 → 20 |
入替 | 後半 34分 | 4 → 19 |
入替 | 後半 34分 | 13 → 21 |
入替 | 後半 39分 | 3 → 17 |
前半 | ||
0 | トライ | 2 |
0 | ゴール | 2 |
3 | ペナルティG | 0 |
0 | ドロップG | 0 |
9 | 合計 | 14 |
後半 | ||
1 | トライ | 0 |
0 | ゴール | 0 |
5 | ペナルティG | 0 |
0 | ドロップG | 0 |
20 | 合計 | 0 |
29 | 合計 | 14 |
NECグリーンロケッツ | |
1 | 吉村尚人 |
2 | 山本貴治 |
3 | 土井貴弘 |
4 | 安田知生 |
5 | 廣澤拓 |
6 | 土佐誠 |
7 | 浅野良太 |
(8) | ニリ・ラトゥ |
9 | 西田創 |
10 | 松尾健 |
11 | 首藤甲子郎 |
12 | アンソニー・ツイタヴァキ |
13 | シュウペリ・ロコツイ |
14 | 釜池真道 |
15 | 窪田幸一郎 |
16 | 臼井陽亮 |
17 | 猪瀬佑太 |
18 | 熊谷皇紀 |
19 | セミシ・サウカワ |
20 | 藤戸恭平 |
21 | 森田茂希 |
22 | 安藤栄次 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半 15分 | 5 → 18 |
入替 | 後半 18分 | 10 → 22 |
入替 | 後半 22分 | 12 → 21 |
入替 | 後半 22分 | 6 → 19 |
入替 | 後半 22分 | 2 → 16 |
入替 | 後半 28分 | 9 → 20 |
入替 | 後半 34分 | 3 → 17 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-NECグリーンロケッツ |
7分 | NEC | ニリ・ラトゥ | T | 0-5 |
8分 | NEC | 松尾健 | G | 0-7 |
14分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | PG | 3-7 |
15分 | NEC | 首藤甲子郎 | T | 3-12 |
16分 | NEC | 松尾健 | G | 3-14 |
23分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | PG | 6-14 |
30分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | PG | 9-14 |
37分 | NEC | 松尾健 | DGx | 9-14 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-NECグリーンロケッツ |
2分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | PG | 12-14 |
7分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | PG | 15-14 |
18分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | PG | 18-14 |
22分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | PG | 21-14 |
28分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | PG | 24-14 |
31分 | ヤマハ | 矢富勇毅 | T | 29-14 |
33分 | ヤマハ | 五郎丸歩 | Gx | 29-14 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)