2005-2006年度 トップリーグ 第6節 - 試合日程・結果
2005-2006年度 トップリーグ 第6節:福岡サニックスブルース戦の結果をご報告します。
2005-2006年度 トップリーグ 第6節
10/30(日) 13:00
:東平尾公園博多の森球技場
ヤマハ発動機ジュビロ 52
前半 26-7
後半 26-7
14福岡サニックスブルース
試合レポート
どんなときも気持ちはひとつ。約束を果すために今ここで掴む勝利。
前節、サントリーから勝ち星をあげ、1週間、ジュビロは戦いの舞台となる福岡 博多の森球技場へとやってきた。
メンバーのみの遠征となったこの日、スタンドにチームメイトの顔はなかった。
怪我で一緒に練習のできない者、惜しくもメンバーに入ることができず悔しさを胸に秘めた者、
彼らの思いを感じ今ここで我々がすべきことは。
そしてバックスタンドには磐田から約12時間バスで駆けつけたサックスブルーの応援団。
疲れた様子どころかエネルギーに溢れた大声援。
彼らの道のりを笑顔に満ちたものにするためにここですべきことは。
11月に中断するトップリーグ、前半戦を締めくくるべく1戦、対戦相手は今季トップリーグに昇格した福岡サニックスブルース。
未だ勝点はないものの、強力FWに定評のあるチームだ。80分間集中力を切らす事なく攻め、守り抜くことを誓い13時のキックオフを迎えた。
前半開始1分、敵陣22mライン付近中央ラックから右へ展開SOウィリアムス、CTB今利と繋ぎ、最後はWTB辻井が右隅にトライ。先制点をあげた。
ここからまさにヤマハの怒涛の攻撃が始まった。直後の5分、日本代表に初選出されたCTB守屋が力強いランニングで中央にトライ。続く18分にも、敵陣ゴール前でラインアウトのチャンス。今季初先発HO古川の落ち着いたスローイングから和製FWがモールを押しこみキャプテン木曽が左に抜け出しトライ。
23分にサニックスに1トライを許すものの、31分に再び反撃、敵陣10mライン付近でSOウィリアムがキック、自らボールを拾って技ありトライ。26-7で前半を終えた。
前節課題となった後半の集中力の欠如、それが果して克服できたかどうかが問われるとき、ハーフタイムにそのことをもう一度再確認し、後半戦に向かった。
しかし立ち上がりからミスが目立つ。攻め込みながらも得点の奪えない時間が続いた。
漸くチャンスを迎えたのは後半14分、敵陣で果敢に攻め込みラックからのボールを受けたのはLO勝又、2試合連続となるトライを右隅に決めた。続く28分には敵陣ゴール前左ラインアウトのチャンス。変わったHO米倉の安定したスローイングの後、LO久保がトライ。
直後32分にサニックスに1トライを奪われる。
しかし、集中力は決して途切れることなく、39分にWTB辻井がこの日2本目となるトライ。更にロスタイムには自陣のスクラムから途中出場SOレーニーが左再度にキック、これをスピードにのって走りこんだFB冨岡がしっかりキャッチ、中央にトライ。
前節に続いて合計8本のトライを奪ったヤマハ、ボーナスポイントも獲得し52-14でノーサイドを迎えた。
ここですべきこと。どんなときも気持ちはひとつにして戦う。
仲間とそしてジュビロを愛する全ての人々に誓った「勝利」、その約束を果すために、手にしたボールを繋ぎ続けた。ゴールラインを越えるまで決してボールを離さなかった。
11の戦いの中のひとつであってもこの勝利には、スコアには見えてこないたくさんの辛い局面を乗り越えた選手達と、願い、見守るたくさんの仲間の思いが詰まっていた。
ここで我々がすべきことはそんな勝利をあげることだった。
12月に再スタートを切るときまた新しい勝利を目指し、それを成遂げるチームになっていたいと思う。
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 仲谷 聖史 |
2 | 古川 新一 |
3 | 山村 亮 |
4 | 久保 晃一 |
5 | 勝又 貴光 |
6 | 澤田 昇 |
7 | 本間 俊治 |
8 | 木曽 一 |
9 | 佐藤 貴志 |
10 | ネイサン・ウィリアムス |
11 | マリカ・ブニバカ |
12 | 今利 貞政 |
13 | 守屋 篤 |
14 | 辻井 厚之 |
15 | 冨岡 耕児 |
16 | 米倉 隆之 |
17 | 中越 将通 |
18 | 石神 勝 |
19 | コリ・セワブ |
20 | 岡 健二 |
21 | 中垣 裕介 |
22 | ブレンダン・レーニー |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
負傷交代 | 前半38分 | 2→16 |
負傷交代 | 後半5分 | 10→22 |
交代 | 後半16分 | 5→18 |
交代 | 後半23分 | 12→21 |
交代 | 後半27分 | 6→19 |
交代 | 後半27分 | 11→20 |
交代 | 後半33分 | 3→17 |
前半 | ||
4 | トライ | 1 |
3 | ゴール | 1 |
0 | ペナルティG | 0 |
0 | ドロップG | 0 |
26 | 合計 | 7 |
後半 | ||
4 | トライ | 1 |
3 | ゴール | 1 |
0 | ペナルティG | 0 |
0 | ドロップG | 0 |
26 | 合計 | 7 |
52 | 合計 | 14 |
福岡サニックスブルース | |
1 | 金 晋興 |
2 | 加古川 雅嗣 |
3 | 上田 栄太 |
4 | 遠藤 哲 |
5 | 伊達 肇 |
6 | ジャック・ディーン |
7 | 駒井 克信 |
8 | ディオン・ミュア |
9 | 鬼束 竜太 |
10 | 沼田 一樹 |
11 | 内山 将文 |
12 | 菅藤 友 |
13 | 松尾 博文 |
14 | 乾 武志 |
15 | 古賀 龍二 |
16 | 安岡 忠和 |
17 | 篠原 光弘 |
18 | ハレ・マキリ |
19 | ホラニ・ポヒヴァ |
20 | 西端 要 |
21 | 上田 豊 |
22 | 岩淵 健輔 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
交代 | 後半0分 | 6→18 |
交代 | 後半7分 | 7→20 |
交代 | 後半16分 | 8→19 |
交代 | 後半16分 | 14→22 |
負傷交代 | 後半25分 | 15→21 |
交代 | 後半34分 | 2→16 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-福岡サニックスブルース |
1分 | ヤマハ | 相手陣22mライン付近中央ラックより右に展開、No.10→No.14と繋ぎ右スミにトライ | T | 0-5 |
5分 | ヤマハ | 相手陣22mライン付近右中間ラックより左に展開、No.10→No.12→No.13と繋ぎ中央にトライ | T | 0-10 |
ヤマハ | No.10ゴール成功 | G | 0-12 | |
18分 | ヤマハ | 相手陣ゴール前、右ラインアウトよりモールを組み、No.8左に抜け出し右中間にトライ | T | 0-17 |
ヤマハ | No.10ゴール成功 | G | 0-19 | |
23分 | サニックス | 相手陣ゴール前、左スミラックより右に展開、No.12中央にトライ | T | 5-19 |
サニックス | No.15ゴール成功 | G | 7-19 | |
31分 | ヤマハ | 相手陣10mライン付近中央ラックより右に展開、No.10キックしたボールを拾い中央にトライ | T | 7-24 |
ヤマハ | No.10ゴール成功 | G | 7-26 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-福岡サニックスブルース |
14分 | ヤマハ | 相手陣22mライン付近左中間ラックより右に展開、No.5右スミにトライ | T | 7-31 |
28分 | ヤマハ | 相手陣ゴール前左ラインアウト後のラックから、No.4右サイドをもぐりこんで右スミにトライ | T | 7-36 |
ヤマハ | No.22ゴール成功 | G | 7-38 | |
32分 | サニックス | 相手陣ゴール前左ラックよりNo.9→No.22とつなぎ左中間にトライ | T | 12-38 |
サニックス | No.10ゴール成功 | G | 14-38 | |
39分 | ヤマハ | 相手陣22mライン付近中央ラックより右に展開、No.20→No.22→No.14と繋ぎ右中間にトライ | T | 14-43 |
ヤマハ | No.22ゴール成功 | G | 14-45 | |
42分 | ヤマハ | 自陣22mライン付近中央スクラムより、No.22左サイドにキック、No.15追走してキャッチ、中央にトライ | T | 14-50 |
ヤマハ | No.22ゴール成功 | G | 14-52 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
佐藤 貴志選手のコメント
前節サントリーとの試合の勝因はFW戦で優位に立てたことが非常に大きかったと思います。2試合負けが続いた中でしたが、FWの活躍もあり球出しもスムーズにできたことでトライを取れなかった課題も克服し勝つことができました。そのことが自信にもなりチームの雰囲気もよく、このサニックス戦に向けても集中したとてもいい練習をして備えることができました。
アウェイの福岡での試合となりましたが、磐田から12時間もの移動をして駆けつけて下さったファンの方のお陰で、いつもと同じホームにいるような心強い気持ちで試合に臨めました。
試合では、やはりセットプレーその他随所にFWが相手より優位に立ってくれたことで、毎試合心がけている「自分自身のプレー」をしっかりこなすことができました。まだチームのアタックパターンで得点を取れていないところもありましたが、攻守ともに80分間集中してプレーできたと思います。
これから1ヶ月の期間があきますが、日々の練習から自分のプレーに責任を持って、またもっともっと精度をあげていきたいと思います。またチーム内のFW・BKのコミュニケーションをもっと密にしていきたいと思います。
これからまだまだ強豪チームとの試合がありますので、チーム一丸となり精一杯頑張ります。是非グラウドに来て温かい応援を宜しくお願いします。