2005-2006年度 トップリーグ 第3節 - 試合日程・結果
2005-2006年度 トップリーグ 第3節:リコーブラックラムズ戦の結果をご報告します。
2005-2006年度 トップリーグ 第3節
10/ 2(日) 13:00
:ヤマハスタジアム
ヤマハ発動機ジュビロ 6
前半 6-0
後半 0-9
9リコーブラックラムズ
試合レポート
昨日の風は止み、新しい風が吹きこむ。勝利への誓いを胸に今日が始まる。
10月2日(日)前節に引き続きホームヤマハスタジアムでトップリーグ第3節、
リコーブラックラムズとの試合が行われた。
この日の気温は30℃、真夏のような暑さの中でのデイゲーム、それでもキックオフを待たずに約3000人のファンが詰め掛けた。
前節のセコム戦では、トップリーグ開幕以来チーム過去最8トライをあげたヤマハ発動機ジュビロ、この日は、HO米倉、SH佐藤ら頼もしいメンバーが初スタメンという顔ぶれ、勝利を目指して13時のキックオフを迎えた。
前半開始早々、勢いよくリコー陣内に攻め込んだヤマハ、トライこそ奪えなかったものの、6分にPGのチャンスを得た。CTBウィリアムスが中央ハーフウェイ付近から約55メートルの距離もなんのその、見事に決めて先制。
スタンドが湧いた。
ペースを掴んだと思いきや、リコーもプレッシャーディフェンスで抵抗、ヤマハはボールを支配しながらもペナルティやミスを続発し、ゴールを割る事ができず時間だけが刻々と過ぎた。
だがここはホーム、得点が動かない時間もスタンドからは惜しみない声援が響いた。
そんな中、前半30分、SO大田尾が負傷退場。司令塔を欠く展開を強いられた。
変わってSOのポジションにCTBウィリアムス、すぐさま立て直しゲームメイクをする。
そして漸くやってきた得点チャンスは時既に37分、敵陣22m付近で再びウィリアムスがPGを
決め6-0。
終了間際に互いにPGを狙うが得点はならず、ヤマハのわずかなリードで前半を終えた。
暑さ、思うように攻められない展開、予想以上の苦戦に苛立つ者もいた。
けれど、ヘッドコーチ、キャプテンの声を聞き、もう一度戦術を確認し、自信とプライドを持って後半40分の戦いで勝負を決める、誓いを胸に歓声の中へと飛び出した。
だが後半に入ってもリコーのディフェンスラインを割って入ることができない。
ヤマハも懸命ディフェンスでリコーのアタックを封じるものの、セットプレーが不安定になり、攻撃の起点が掴めない。
8分、リコーにPGを決められ6-3。試合はその後も拮抗し時間が流れた。
PR中越、CTB守屋、FL久保が流れを変える途中出場、攻め続けるが後半30分、再びリコーにPGのチャンス、これが決まりスコアが並んだ。
直後33分にヤマハもPGのチャンスを得るがわずかに反れて得点ならず。
そして後半38分、攻めるリコーの前に痛恨のペナルティ。ついに6-9と逆転を許した。
スタジアムのみんなの願いがひとつになって試合を見つめた。
時間は過ぎロスタイム、そしてPGのチャンス。勝つための選択をしたヤマハ、ラインアウトからゴール前でドライビングモール。最後のチャンスに賭けて攻め込んだ。
しかしゴールラインを越えることはできず、6-9でノーサイドの笛が鳴り響いた。
2005年度シーズンが始まって3つ目の戦い、ヤマハにとって初めての黒星。
ここでは決して負けない自信と負けたくない強い思いがあった。
けれど顔をあげた時、温かく惜しみない拍手があった。
それは悔しさでいっぱいな気持ちに素直に自分達の力と向き合い、次なる戦いに向かう勇気を与えてくれた。
11の戦いの中には時には風向きが変わることもあるものだ。
もうこの日の風は止み、また明日にヤマハに吹く風は新しい風。
勝利への誓いを胸に今日が始まる。
今利 貞政選手のコメント
ホーム第2戦、この試合も試合前から過信していた気はまったく無く、みんなで「チャレンジ」を合い言葉に試合に臨みました。
しかし、ゲーム中、終始は自分達のテンポを掴みきれず、リコーのプレッシャーに前にも出ることができず、ヤマハのラグビーが全く出来なかったと思います。
結果的に負けてしまいましたが、まだまだ先は長いです。気持ちを切り替え、今回の課題を修正したいと思います。スタジアムで大声援を送ってくださったファンの皆様ありがとうございました。試合後温かい拍手で迎えてくださり本当に嬉しかったです。今度こそヤマハのラグビー見せ、みんなと一緒に勝利の喜びを味わいたいと思います。
是非応援して下さい。
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 高木 重保 |
2 | 米倉 隆之 |
3 | 山村 亮 |
4 | 石神 勝 |
5 | 勝又 貴光 |
6 | 澤田 昇 |
7 | 串田 義和 |
8 | 木曽 一 |
9 | 佐藤 貴志 |
10 | 大田尾 竜彦 |
11 | 辻井 厚之 |
12 | ネイサン・ウィリアムス |
13 | 今利 貞政 |
14 | マリカ・ブニバカ |
15 | 冨岡 耕児 |
16 | 古川 新一 |
17 | 中越 将通 |
18 | 中野 大介 |
19 | 久保 晃一 |
20 | 迫田 敏之 |
21 | 守屋 篤 |
22 | ブレンダン・レーニー |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
負傷交代 | 前半29分 | 10→21 |
交代 | 後半13分 | 1→17 |
交代 | 後半21分 | 14→22 |
交代 | 後半21分 | 6→19 |
交代 | 後半28分 | 5→18 |
前半 | ||
0 | トライ | 0 |
0 | ゴール | 0 |
2 | ペナルティG | 0 |
0 | ドロップG | 0 |
6 | 合計 | 0 |
後半 | ||
0 | トライ | 0 |
0 | ゴール | 0 |
0 | ペナルティG | 3 |
0 | ドロップG | 0 |
0 | 合計 | 9 |
6 | 合計 | 9 |
リコーブラックラムズ | |
1 | 堀 正幸 |
2 | 岡崎 匡秀 |
3 | 仁和 佑輔 |
4 | 井上 隆行 |
5 | トロイ・ジャックス |
6 | 磯岡 和則 |
7 | 伊藤 鐘史 |
8 | 相 亮太 |
9 | 月田 伸一 |
10 | 河野 好光 |
11 | 太田 幸己 |
12 | ブライス・ロビンス |
13 | 金澤 良 |
14 | 齋藤 淳 |
15 | 筑井 賢二 |
16 | 滝澤 佳之 |
17 | 中村 浩二 |
18 | 友利 玲臣 |
19 | イポリト・フェヌキタウ |
20 | 後藤 慶悟 |
21 | ネイサン・メイジャー |
22 | 西村 圭哉 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
負傷交代 | 前半1分 | 1→17 |
負傷交代 | 後半6分 | 17→18 |
交代 | 後半31分 | 12→21 |
交代 | 後半32分 | 5→19 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-リコーブラックラムズ |
6分 | ヤマハ | 中央ハーフライン付近からNo.12PG成功 | PG | 3-0 |
37分 | ヤマハ | 敵陣22m付近からNo.12PG成功 | PG | 6-0 |
40分 | リコー | 中央付近右中間からNo.13PGを試みるが失敗 | PGx | 6-0 |
41分 | ヤマハ | 中央ハーフライン中央付近からNo.12PGを試みるが失敗 | PGx | 6-0 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-リコーブラックラムズ |
8分 | リコー | 中央付近左中間からNo.13PG成功 | PG | 6-3 |
30分 | リコー | 敵陣22m付近右サイドからNo.13PG成功 | PG | 6-6 |
33分 | ヤマハ | 中央付近右サイドからNo.12PGを試みるが失敗 | PGx | 6-6 |
38分 | リコー | 敵陣22m付近右中間からNo.13PG成功 | PG | 6-9 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
米倉 隆之選手のコメント
トップリーグ初めてのスタメン出場をホームゲームでできたこと本当に嬉しかったです。とにかく自分の仕事をしっかりしようという思いで試合に臨みました。80分間出場して感じたこと、当たり前のことですが途中出場や練習試合と比較して、疲労度・相手のプレーの精度など全然違いました。負けた試合だから余計そう感じるのかもしれません。
個人的には自分のミスから相手にチャンスを与えてしまった場面もあり悔しい思いもあります。
けれどこの試合で本当にたくさんのことを学んぶことができました。この経験を次に繋げ日々練習に励みたいと思います。ヤマハスタジアムに応援に来て下さったたくさんのファンの皆様、応援ありがとうございました。次にこの場所で試合をするときには、絶対に皆さんと勝利の喜びを分かち合いと思います。また、8日のワールド戦も絶対に勝ちたいと思います。
応援宜しくお願いします。