第55回全国社会人ラグビー大会 第2戦 - 試合日程・結果
第55回全国社会人ラグビー大会 第2戦:クボタ戦の結果をご報告します。
第55回全国社会人ラグビー大会 第2戦
12/23(月) 14:00
:近鉄花園ラグビー場
ヤマハ発動機 36
前半 15-12
後半 21-0
12クボタ
試合レポート
クボタ戦、ヤマハが見せた成長の証!!
12月23日(土)全国社会人大会予選プール2回戦が花園ラグビー場で行われた。対戦相手のクボタ、誰もが1年前の1点差での敗戦を思い出す。前日までの雨で少し湿ったグラウンドの感触を確かめながらいつもと変らない表情を見せたヤマハラグビー部、試合前、選手達はそれぞれにどんな思いでいたのだろうか。
クボタのキックオフで前半が始まった。開始からFWに外国人選手を有するクボタは噂通 りの激しいアタックをしかけてきた。しかし先にチャンスを掴んだのはヤマハだった。開始わずか4分、敵陣ゴール前5m左中間のラックからSH村田、SO堀川と右へ展開。堀川がそのままゴール中央にトライを決めた。その後もヤマハの継続アタックが続く。そして13分、敵陣ゴール前20m左中間の位 置でペナルティを得た。SH堀川がきっちり決めて追加点。ヤマハが完全に主導権を握ったかのように思われた。しかしクボタも、すぐさま火がついたかのように反撃を開始。クボタがボールを奪い、繋ぎ、地域を進める度に花園ラグビー場ははものすごい歓声に包まれた。そして24分についにトライを奪われた。しかし、ヤマハにとってアウェイで行う試合はもはや問題ではない。その直後27分には敵陣10m右中間のラックからSH村田、SO堀川、WTBソトゥトゥと右へ細かく繋ぎ、最後にもらったNO8木曽はライン際を突破、クボタのディフェンスを一人、二人と跳ね飛ばし、ゴール前1mへと迫った。そして走りこんできたWTBソトゥトゥがボールを拾い左中間へトライ。クボタを突き放しにかかる。しかし粘るクボタも35分に追加点をあげ、15-12ヤマハのリードは3点、油断を許さないシーソーゲームで前半を終了した。
ヤマハのキックオフで後半が開始、僅差のスコアにどうしても先制点の欲しい両チーム。だが約15分間クボタの応援団が湧く中でヤマハは自陣でディフェンスに徹する時間が続いた。この時間ヤマハにとって本当に辛い時間だったのだろうか。「80分間の中には必ず継続したディフェンスの時間はあるもの。自分が止める場所、仲間が止めてくれる場所、全て練習通 りだった。その後には必ずチャンスがある。」WTB西村は振り返った。そして言葉通 りヤマハにチャンスがやって来た。自陣で敵のラインアウトボールを奪ったWTBソトゥトゥからHO中林、PR中越と繋いだ。SH村田からFB四宮へラストパスは通 ればトライと思いきや、ならず。しかし反撃は続く。直後、敵陣ゴール前5mポスト左のペナルティキックからCTBマットソン、WTBソトゥトゥと右へ展開。最後にパスをもらったFB四宮が今度は文句なしのトライを右中間に決めた。22-10。
その後は再びヤマハ陣内に押し寄せるクボタをヤマハは前に出るディフェンスで確実に止める。得点こそ動かないが、ヤマハの壁が割られる事はなく、見ている者を魅了した。「ディフェンスのあとのチャンス」今年のヤマハにはこれがある。39分にその瞬間がきた。敵陣ゴール前右ラインアウトからモールをいっきに押し込み前節3トライ、絶好調FL本間が抑えた。時計が40分過ぎ、勝利を確信するもヤマハの勢いは止まらず、さらにロスタイムの43分、敵陣ゴール前5m、ポスト右ラックからSH村田が右へ展開。FB四宮からWTBソトゥトゥへと繋がり右隅へトライ。ゴールキックも決まりスコア36-12。後半クボタにゴールラインを割らすことなくノーサイド。リベンジマッチ、この日ヤマハは1年前の借りをきっちりと返した。
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機 | |
1 | 高木重保 |
2 | 中林正一 |
3 | 中越将通 |
4 | 中野大介 |
5 | 勝又貴光 |
6 | 久保晃一 |
7 | 本間俊治 |
8 | 木曽 一 |
9 | 村田 亙 |
10 | 堀川隆延 |
11 | ワイサキ・ソトゥトゥ |
12 | タンバイ・マットソン |
13 | 今利貞政 |
14 | 西村 弥 |
15 | 四宮洋平 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
出血時一時交代 | 前半12分 | 15→22 奥 亙 |
出血時一時交代 | 前半20分 | 4→18 忠地哲也 |
交代 | 後半2分 | 7→18 忠地哲也 |
交代 | 後半41分 | 7→19 ティム・ヘンショウ |
交代 | 後半41分 | 12→22 奥 亙 |
前半 | ||
2 | トライ | 2 |
1 | ゴール | 1 |
1 | ペナルティG | 0 |
0 | ドロップG | 0 |
15 | 合計 | 12 |
後半 | ||
3 | トライ | 0 |
3 | ゴール | 0 |
0 | ペナルティG | 0 |
0 | ドロップG | 0 |
21 | 合計 | 0 |
36 | 合計 | 12 |
クボタ | |
1 | 伊藤邦行 |
2 | 田中宏治 |
3 | 中島貴司 |
4 | 石倉俊二 |
5 | マナコ・朗仁 |
6 | 山口貴豊 |
7 | 安藤雅巳 |
8 | ウィリアミ・オファヘンガウ |
9 | 西田英樹 |
10 | 山岡宏哉 |
11 | 中村康太郎 |
12 | ジェイソン・オハロイラン |
13 | 松隈孝三 |
14 | 岡田吉之 |
15 | 糊谷浩孝 |
16 | 前田健介 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
交代 | 後半28分 | 1→17 佐川 聡 |
交代 | 後半28分 | 12→21 シマナ・マフィリオ |
交代 | 後半35分 | 8→19 リアム・バリー |
出血時一時交代 | 後半38分 | 7→18 大谷太志 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
チームのコメント
昨年の同じ頃、同じ対戦相手から味わった敗戦の悔しさをグラウンドやベンチ、スタンドそれぞれの場所で感じ、涙を流した者もいました。あの日からスタートした新しい挑戦、あの日があったからこそ今も尚ヤマハラグビー部は終わりのない挑戦を続けられるのかも知れません。それぞれ思いはこれまでの準備期間にひとつになり試合前には「勝つ」こと以外に考える必要はありませんでした。今日のクボタからの勝利はヤマハの成長の証になり、また次の試合に向けての自信となりました。これからも1戦1戦ステップアップして行たいと思いますのでご声援宜しくお願い致します。