関西社会人ラグビーAリーグ戦 第5戦 - 試合日程・結果
関西社会人ラグビーAリーグ戦 第5戦:トヨタ自動車戦の結果をご報告します。
関西社会人ラグビーAリーグ戦 第5戦
11/ 9(土) 14:00
:遠州灘海浜公園
ヤマハ発動機 17
前半 17-0
後半 0-10
10トヨタ自動車
試合レポート
粘りのディフェンス、強豪トヨタを破り開幕5連勝!!
白熱した国民体育大会も終え季節はすっかり冬、寒さを感じるようになった頃、再び43名が集結したヤマハラグビー部は11月9日(土)関西リーグ第5戦、強豪トヨタ自動車との大一番の試合を地元浜松の最高の舞台で迎えることとなった。PM2時キックオフ、予想以上に強い風が吹く遠州灘海浜公園球技場は何時の間にかヤマハの旗一色で埋め尽くされていた。「この場所で負けるわけいかない」いつも聞くはずの久保キャプテンの声にも特別 力が入る。そしてこの日ヤマハは第2戦以来怪我で戦列を離れていた頼れるバイスキャプテン堀川が復帰、2年目FL村瀬が初のメンバー入りを果 たすなど明るい話題も目白押し、注目の1戦は試合開始が待たれた。
前半開始「ベストメンバーで」と噂されていた通り、日本代表クラスが顔を揃えるトヨタは早々からヤマハ陣内に激しく攻め込んで来た。しかし風上に立つヤマハは、落ち着いたディフェンスと追い風を味方に逆にトヨタ陣内へと地域を挽回していった。歓声とどよめきが響く中、試合は進む。そして9分マイボールラインアウトのチャンス。パスをもらったCTB今利は持ち前の突破力で大きく前進、ゴール前中央にラックができた。SH村田の素早いパスをもらったSO堀川は早速復活をアピール。トヨタのディフェンスを交わしゴール前5mまでボールを進めた。そして右中間にできたラックからFL久保がサイドアタックで立ち塞がる敵の間を突き破ってトライ。スタンド、ベンチ大喝采の嬉しい先制点を奪った。堀川のゴールも決まり7-0とした。
勢いづいたヤマハはその直後再び攻撃をしかける。15分敵陣でのマイボールラインアウトからモールをじりじりと押し、ラックから出たボールを再びもらったCTB今利が豪快に突破。ゴール前5m左中間のラックからSH村田が左へ振った。待っていたのはリーグ戦登場以来攻守共に無敵の男、味方も恐れるWTBソトゥトゥ。パスを受けるや否や一気に加速し、待ち構えるディフェンスの間に飛び込んだかと思うと3人のタックルをものともせず左中間にトライ。誰もが感心の悲鳴をあげる。ゴールも決まり14-0。ヤマハのリズムで試合は流れていた。しかし個々の能力にも定評のトヨタは右へ左へ、FW/BKどこからでも攻撃をしかけ、ヤマハ陣内へと攻め込んで来た。ヤマハはコミュニケーションのとれたディフェンス、敵のミスにも救われ、前半30分、逆に敵陣ゴール前17m正面 の位置でペナルティゴールのチャンス得た。SO堀川がこの日3本目となるキックを確実に決めて17-0と追加点をあげることに成功。その後終了間際に、トヨタにペナルティゴールのチャンスを与えるが決まらず。チャンスを確実に得点に結びつけたヤマハはトヨタにゴールラインを割らすことなく前半を終えた。
ハーフタイム、いつも以上に気合の入るメンバーはリードにも奢らず、厳しい言葉を飛び交わしロッカールームで後半のゲームプランを再確認した。トヨタのキックオフで迎えた後半、開始3分にこの日初めてペナルティゴールを決められ得点を許す。風下にまわったヤマハはトヨタの攻撃に対し、思うように敵陣に攻め込むことができない。容赦なく攻め込んで来るトヨタ、気がつけば自陣ゴールまで後数メートル、足元にラインがちらつく位 置でのディフェンスが続く。しかしヤマハはゴールラインを割らせない。ボールがどこへ移動しようとも、声をかけ合い絶妙なポジションで守る、誰が攻めて来ようとも2人がかり、3人がかりで止める。ヤマハ陣内での時間がどれだけ過ぎただろうか。スタンドから洩れるため息も、ヤマハが捨て身のタックルで危機を逃れる度に歓声に変わった。そして試合が始まって70分、攻め続けるトヨタに初めてトライを許した。ゴールキックも決まり17-10。残り10分、インゴールに集まったメンバーには疲れた表情を見せた者はいなかった。さらに続くトヨタの猛攻撃に対し、一人一人が確実に自分の役割をこなし止め続けた。粘りのディフェンスは敵のミスを誘う。トヨタの攻撃の芽を奪い尽くす時間が過ぎた。ディフェンスで始まった後半は、自陣ゴール前5m右サイドにボールが出た瞬間、ヤマハのディフェンスでノーサイドとなった。
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機 | |
1 | 高木重保 |
2 | 中林正一 |
3 | 中越将通 |
4 | 中野大介 |
5 | 勝又貴光 |
6 | 久保晃一 |
7 | 村瀬昌弘 |
8 | 木曽 一 |
9 | 村田 亙 |
10 | 堀川隆延 |
11 | ワイサキ・ソトゥトゥ |
12 | タンバイ・マットソン |
13 | 今利貞政 |
14 | 西村 弥 |
15 | 四宮洋平 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
負傷交代 | 前半4分 | 4→18 川原文雄 |
出血時一時交代 | 後半9分 | 6→17 浜浦幸光 |
交代 | 後半22分 | 2→17 浜浦幸光 |
前半 | ||
2 | トライ | 0 |
2 | ゴール | 0 |
1 | ペナルティG | 0 |
0 | ドロップG | 0 |
17 | 合計 | 0 |
後半 | ||
0 | トライ | 1 |
0 | ゴール | 1 |
0 | ペナルティG | 1 |
0 | ドロップG | 0 |
0 | 合計 | 10 |
17 | 合計 | 10 |
トヨタ自動車 | |
1 | 山本正人 |
2 | 七戸昌宏 |
3 | 豊山昌彦 |
4 | 椎村公彦 |
5 | チャールズ・リーケルマン |
6 | 鷲谷正直 |
7 | 菅原大志 |
8 | フィロ・ティアティア |
9 | 奥野徹朗 |
10 | 広瀬佳司 |
11 | 蛎崎竜太 |
12 | 難波英樹 |
13 | 福島孝之 |
14 | ロペティ・オト |
15 | 三木亮平 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
交代 | 後半15分 | 2→16 岩間保彦 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
チームのコメント
待ちに待った地元での開催、連勝を続けるヤマハはこの日も全員が決して奢ることのないチャレンジャーでした。終わってみるとディフェンシブラグビーかと、しかしそれも勝利を呼ぶヤマハラグビー。日々の練習、自分たちの信じて取り組むラグビーが今日また正しいと感じる価値ある1勝になりました。非常に強い風の吹く中、遠州灘海浜公園に足を運んでくださったヤマハの応援団の皆様、本当に有難うございました。次の近鉄戦ではアタッキングラグビーをお見せしたいと思います。皆様ご声援宜しくお願いします。