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ロボットコントローラオプション「RCX3-SMU」新発売~速度監視・領域監視機能など、第三者機関認証の安全機能を提供~

2024年6月13日発表

 ヤマハ発動機株式会社は、ロボットコントローラ「RCX340」で制御するスカラロボットおよび3軸以上の直交ロボットを対象とした、機能安全用のオプションユニット「RCX3-SMU」を2024年6月に発売します。

 人手不足や人件費の高騰、IoT/CASEといった新領域への高度な自動化ニーズを背景に、産業用ロボットの需要が拡大する中、産業用ロボットへの安全要求も高まりつつあります。

 「RCX3-SMU」は、認証機関TÜV SÜD (テュフズード)による機能安全認証を取得しており、ロボット安全規格「ISO 10218-1」に適合した安全機能を実装しています。STO機能、SS1機能、速度監視機能などにより、安全性の高い設備の設計を支援します。

 当社は、自動化生産ラインに用いるリニアコンベア、単軸ロボット、スカラロボット、ビジョンシステム、コントローラなど幅広い製品を展開する「総合小型ロボットシステムサプライヤー」です。お客さまの多様なニーズに応えるベストソリューションを提供します。
ロボットコントローラオプション「RCX3-SMU」(左)とロボットコントローラ「RCX340」

「RCX3-SMU」製品サイト: https://www.yamaha-motor.co.jp/robot/lineup/controller/rcx3-smu/new window

〈「RCX3-SMU」の主な安全機能〉
1)STO(Safe Torque Off)機能

 内蔵の主電源(モータ駆動用電源)スイッチ回路によりコントローラへの動力電源を遮断します。(=安全状態)

2)SS1(Safe Stop 1)機能
 ロボットの減速停止状態を監視します。ロボットが停止した場合、もしくは適切な減速度または減速時間で減速しなかった場合、STO機能を実行し安全状態に移行します。

3)速度監視機能(SLS)
 ロボットの動作速度を監視します。設定速度を超過した場合、SS1機能を実行します。

4)領域監視機能(SLP)
 ロボットの直交座標位置やモータパルス位置を監視します。設定範囲を逸脱した場合、SS1機能を実行します。

5)安全入力機能
 安全入力ポートの状態を監視します。安全入力ポートの状態と、ポート毎に設定された安全入力機能(非常停止、モードセレクト、手動モード保護停止など)に応じてSS1機能を実行します。

6)安全出力機能
 安全出力ポート毎に設定された内部状態(非常停止状態、安全状態など)を出力します。


【安全機能例】

※「RCX3-SMU」を使用するだけでは、人や設備に対する損傷を回避することはできません。お客さまの責任で、ロボットを使用した設備として適切なリスクアセスメント・安全対策を実施する必要があります

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