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浄水装置「ヤマハクリーンウォーターシステム」ケニアへ初設置~同国への設置により、新興国を中心に総計15カ国45基を納入~

2022年10月27日発表

 ヤマハ発動機株式会社は、ケニア・ヴィクトリア湖近郊のセカ・カグワ村へ浄水装置「ヤマハクリーンウォーターシステム」1基の設置を完了し、10月25日に現地NGO団体への引き渡し式典を行いました。

 本件は、ODA(政府開発援助)の一つである、途上国の経済開発支援を目的とした、官民連携の活動「草の根・人間の安全保障無償資金協力」として採択されました。在ケニア日本国大使館および現地NGO団体と協力し、現地の中・高等学校へ昨年12月から着工、5月に設置が完了しました。

 「ヤマハクリーンウォーターシステム」は、「緩速ろ過」という自然界の水浄化機能をベースにしたシンプルな構造が特徴です。大きな電力を必要とせず、専門の技術者によるメンテナンスが不要なため、住民による自主運営が可能です。本件を含め、アフリカやアジアの新興国を中心に45基を設置(2022年10月現在)しています。
 当社では、外務省、経済産業省の公的機関や国際機関との連携・協力によって、この浄水装置の導入を進めており、本年はエチオピアへも設置しました。今後も安全な飲み水の供給に向けて設置国を拡大していく予定です。
 この活動は、SDGs(持続可能な開発目標)の「目標6:すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する」への取り組みでもあります。

[クリーンウォーターシステムサイト] https://www.yamaha-motor.co.jp/cw/new window 

クリーンウォーターシステム引き渡し式典の様子(10月25日)
在ケニア日本国大使館 北川 裕久 参事官(左) ホマベイ郡副知事 Joseph Oyugi Magwang 氏(右から2番目)


<ヤマハクリーンウォーターシステムの特徴>

■地球環境にやさしい浄水システム
 「ヤマハクリーンウォーターシステム」は、古くから世界各地で使われてきた「緩速ろ過方式」をベースにしたエネルギー消費が小さい、環境負荷が低いシステムです。凝集剤やフィルターを使用しないため、ランニングコストも抑えられます。河川や湖沼の表流水を原水に、大型装置では1日に8,000リットル(約2,000人分)の浄水を供給することが可能です。浄水性能は、原水中の物資が規定値以下のある場合、WHO飲料水ガイドライン以下まで低減することができます。



■導入による暮らしの変化(裨益効果)
 衛生概念向上への寄与や、下痢・発熱などの低下にも効果を見せています。水汲み活動からの解放による生産・学習活動への転換だけでなく、水配達や清浄・製氷などの新たなビジネスによる村落の活性化にも貢献しています。


<設置状況> (2022年10月現在 ※本件を含む)

■設置数:15カ国45基

・アフリカ:セネガル、モーリタニア、ベナン、コートジボアール、コンゴ民主共和国、アンゴラ、
      カメルーン、ザンビア、マダガスカル、エチオピア、ケニア
・アジア :インドネシア
・アジア(モニター設置) : カンボジア、ミャンマー、インドネシア、ベトナム
 
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