「YZ250FX」は新フレーム、スマホ対応パワーチューナーを採用 エンデューロ向け競技用モデル4機種の2020年モデルを発売
2019年6月20日発表
 ヤマハ発動機株式会社は、排気量124cm3~449cm3のクロスカントリー・エンデューロ向け競技用の2020年モデル「YZ450FX」「YZ250X」「YZ125X」を8月20日、「YZ250FX」を9月20日より販売します。
 フルモデルチェンジを行う「YZ250FX」は、1)エンデューロにおける高い戦闘力を支える新設計エンジン、2)しなやかな剛性バランスを実現した新フレーム、3)新スペックの前後サスペンション、4) 軽量・コンパクトで再始動が容易なセルフスターター、5)スマートフォンでエンジンセッティングが可能なパワーチューナー、6)耐久性の向上を主眼にした大容量クラッチなどの採用により、クロスカントリー・エンデューロレースでの戦闘力向上を実現しています。また、各モデル共通の新カラー&グラフィックを採用しました。
 なお、本製品は「ヤマハオフロードコンペティションモデル正規取扱店」にて、2019年6月20日から12月8日までの期間限定で予約の受付を行います。
 
| 名称 | カラー | 発売日 | メーカー希望小売価格 | 販売計画 | 
|---|---|---|---|---|
| 「YZ450FX」 | ディープパープリッシュ ブルーソリッドE(ブルー) | 2019年 8月20日 | 1,058,400円 (本体価格980,000/消費税78,400円) | 500台 (シリーズ合計/ 国内) | 
| 「YZ250FX」 | 2019年 9月20日 | 918,000円 (本体価格850,000/消費税68,000円) | ||
| 「YZ250X」 | 2019年 8月20日 | 734,400円 (本体価格680,000/消費税54,400円) | ||
| 「YZ125X」 | 626,400円 (本体価格580,000/消費税46,400円) | 
※「YZ450FX」「YZ250FX」「YZ250X」「YZ125X」は、国土交通省の認定を受けていませんので、ナンバープレートを取得できません。また道路を走行できません。道路を走行すると道路交通法及び道路運送車両法の違反となります。私道、寺の境内、海辺、堤防上、農道、林道など道路の形態を整えていないところでも、人や車が自由に出入り出来るところは道路とみなされます。
※保証(クレーム)の対象外製品となります。 
【2020年モデル「YZ250FX」の主な特徴】
1)エンデューロにおける高い戦闘力を支える新設計エンジン
   新作アルミ鍛造ピストンを採用し、高回転域での性能向上を実現しました。バルブリセス(ピストン上部の凹み)を深くとるなど独自のメカニカル加工を追加して、圧縮比の安定化を図り、優れたパワー特性に貢献します。
 新作アルミ鍛造ピストンを採用し、高回転域での性能向上を実現しました。バルブリセス(ピストン上部の凹み)を深くとるなど独自のメカニカル加工を追加して、圧縮比の安定化を図り、優れたパワー特性に貢献します。
 さらに、優れた吸入効率を得るために吸気側カムプロフィール(ワーキングアングルの変更、バルブリフト量拡大)の最適設計を行い、新仕様のカムチェーンガイド&テンショナー、軽量設計のトランスミッションとシフトカムなどを採用しています。
2)しなやかな剛性バランスを実現した新フレーム
   ギャップ走破性を高めるため、バイラテラルビーム・フレームのベースをモトクロス用YZ250Fと共通化。さらにエンジン懸架メインブラケットの補剛(フロント側に6mm厚の補剛材追加)、テンションパイプ配置の最適化などエンデューロ専用セッティングを施すことで縦・横・捻れの剛性を平均約15%アップ(従来比)するとともに、剛性バランスをレース仕様に最適化。いっそう軽快なハンドリングとしなやかな走り、落ち着きと安定感に貢献します。
 ギャップ走破性を高めるため、バイラテラルビーム・フレームのベースをモトクロス用YZ250Fと共通化。さらにエンジン懸架メインブラケットの補剛(フロント側に6mm厚の補剛材追加)、テンションパイプ配置の最適化などエンデューロ専用セッティングを施すことで縦・横・捻れの剛性を平均約15%アップ(従来比)するとともに、剛性バランスをレース仕様に最適化。いっそう軽快なハンドリングとしなやかな走り、落ち着きと安定感に貢献します。
3)新スペックの前後サスペンション
   前後サスペンションは、モトクロス用YZ250Fをベースとして、エンデューロレースに合わせたセッティングを施しました。フロントは、倒立式サスペンション(気液分離タイプ)で、アウターチューブの剛性バランスを最適化し、接地感を向上。リアはリンク式モノクロスサスペンションのストローク長やリアアームの垂れ角などを調整し、良好なギャップ吸収性と作動性の向上を両立しています。
 前後サスペンションは、モトクロス用YZ250Fをベースとして、エンデューロレースに合わせたセッティングを施しました。フロントは、倒立式サスペンション(気液分離タイプ)で、アウターチューブの剛性バランスを最適化し、接地感を向上。リアはリンク式モノクロスサスペンションのストローク長やリアアームの垂れ角などを調整し、良好なギャップ吸収性と作動性の向上を両立しています。
4)軽量・コンパクトで再始動が容易なセルフスターター
セルフスターターは電源に軽量なリチウムイオンバッテリーを採用しました。さらにスターターモーターは軽量・コンパクト化をはかり、車両中央に寄せて配置することで、車体の重量バランス最適化に貢献しています。
5)スマートフォンでエンジンセッティングが可能なパワーチューナー
   エンジンセッティングを行うパワーチューナーは従来の付属コントローラーから、専用アプリケーションをインストールしたスマートフォンなどにデバイスを変更。セッティング操作は、デバイスと車両搭載CCUとのワイヤレス通信によって行います。車両本体に2パターンのエンジンマップを保存でき、ハンドル左に配置したモードスイッチにより、レース中でも状況に合わせて切り換えが可能です。
 エンジンセッティングを行うパワーチューナーは従来の付属コントローラーから、専用アプリケーションをインストールしたスマートフォンなどにデバイスを変更。セッティング操作は、デバイスと車両搭載CCUとのワイヤレス通信によって行います。車両本体に2パターンのエンジンマップを保存でき、ハンドル左に配置したモードスイッチにより、レース中でも状況に合わせて切り換えが可能です。
※スマートフォンは車両本体に付属しておりません
6)耐久性の向上を主眼にした大容量クラッチ
   耐熱性・耐久性に優れる8枚のフリクションプレートを採用。長時間のレース中に行う、頻繁なシフトチェンジや半クラッチ操作など、負荷の大きい状況に対応しました。プレートの表面は、ナーリング加工(細かな凹み加工)により、摩擦力・スプリング荷重を向上させており、良好な操作フィーリングに貢献しています。
 耐熱性・耐久性に優れる8枚のフリクションプレートを採用。長時間のレース中に行う、頻繁なシフトチェンジや半クラッチ操作など、負荷の大きい状況に対応しました。プレートの表面は、ナーリング加工(細かな凹み加工)により、摩擦力・スプリング荷重を向上させており、良好な操作フィーリングに貢献しています。
2020年モデル「YZ250FX」主要仕様諸元
| 登録型式/原動機打刻型式 | BAJ4/G3N1E | 
|---|---|
| 全長×全幅×全高 | 2,175mm×825mm×1,270mm | 
| シート高 | 955mm | 
| 軸間距離 | 1,480mm | 
| 最低地上高 | 320mm | 
| 車両重量 | 111kg | 
| 原動機種類 | 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ | 
| 気筒数配列 | 単気筒 | 
| 総排気量 | 249cm3 | 
| 内径×行程 | 77.0mm×53.6mm | 
| 圧縮比 | 13.8:1 | 
| 始動方式 | セルフ式 | 
| 潤滑方式 | ウェットサンプ | 
| エンジンオイル容量 | 0.95L | 
| 燃料タンク容量 | 8.2L(無鉛プレミアムガソリン指定) | 
| 吸気・燃料装置/燃料供給方式 | フューエルインジェクション | 
| 点火方式 | TCI(トランジスタ式) | 
| 1次減速比/2次減速比 | 3.352 (57/17)/3.923 (51/13) | 
| クラッチ形式 | 湿式, 多板 | 
| 変速装置/変速方式 | 常時噛合式6速/リターン式 | 
| 変速比 | 1速2.384    (31/13) /2速1.812 (29/16) /3速1.444 (26/18) /4速1.142 (24/21) /5速0.956 (22/23)/6速0.814 (22/27) | 
| フレーム形式 | セミダブルクレードル | 
| キャスター/トレール | 27°10′/116mm | 
| タイヤサイズ(前/後) | 80/100-21 51M/110/100-18 64M (前後チューブタイプ) | 
| 制動装置形式(前/後) | 油圧式シングルディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ | 
| 懸架方式(前/後) | テレスコピック/スイングアーム(リンク式) | 
2020年モデル「YZ250FX」フィーチャー
 
