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バイオメディカル領域における戦略的パートナリングを推進 バイオベンチャー企業イーベック社への出資について

2018年8月31日発表

 ヤマハ発動機株式会社は、拡大が続くバイオメディカル研究分野において、より一層の知見獲得、製品開発力の強化を目的として、創薬・検査診断・研究に不可欠なシーズ抗体の製造・販売に強みをもつバイオベンチャー企業「イーベック社」への出資を決定しました。
 なお、この出資によりイーベック社はヤマハ発動機の持分法適用関連会社となります。

 イーベック社は、ヒト末梢血由来の完全ヒト抗体を製造・販売する事業を行うバイオベンチャー企業です。抗体は、人体に病原体などの異物が入った際にその異物に結合して生体内から除去する働きをする生体物質で、抗体医薬など治療用途のほか、検査・診断用途や学術研究用に用いられています。同社は、ヒトの体内において感染症等の疾患克服に働いた実績を有する最良の抗体を取得できる“シングルB細胞法”を通じた抗体製造技術に強みを持ち、国内外の大手製薬メーカーとのライセンス契約実績があります。

 このたびの取り組みは、2016年からの3ヵ年における新中期経営計画の成長戦略の一つ「ソリューションビジネスへの挑戦」の一環です。当社は、今回の出資と細胞ハンドリング装置「CELL HANDLER(セルハンドラー)」の活用を通じて、シングル細胞を含む細胞ピッキング技術力の強化、良質抗体取得率の向上、細胞取扱い工程のスループット向上を図り、より一層の新薬開発や医療研究分野への貢献を進めて行きます。

 


イーベック社・抗体創薬研究所

細胞ハンドリング装置「CELL HANDLER」

イーベック社の概要(2018年8月30日現在)

社名 株式会社イーベック
設立 2003年1月
資本金 440,634 千円 ※ヤマハ発動機の出資前
代表取締役社長 土井尚人(どい ひさと)
従業員 7名(研究部門5名、本社事務部門2名)
本社所在地 札幌市中央区大通西6丁目 三井生命札幌大通ビル8階
事業内容 医薬・検査薬向けの完全ヒト抗体の開発・作製・販売
公式ホームページ https://www.evec.jp/

細胞ハンドリング装置「CELL HANDLER」

 携帯電話や自動車の電装部品などに内蔵されているプリント基板に電子部品を装着する「表面実装機(サーフェスマウンター)」の超高速・高精度なピック&プレース技術を応用した研究用理化学機器です。手動では困難な速度と精度で目的の細胞を抽出するとともに、対象細胞を撮像・画像データ化することで、研究者の負担軽減/時間短縮/取扱い細胞の品質維持を実現し、新薬の研究開発や個別化医療の実現への貢献を目指しています。
 Cell Handler 製品情報: https://www.yamaha-motor.co.jp/hc/




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