大型機種の需要が高まる北米市場へ投入する当社最大馬力モデル 船外機 「F425A / FL425A」 北米で発売
2018年5月23日発表
ヤマハ発動機株式会社は、当社のラインアップの中では最大馬力となる425馬力の4ストローク船外機「F425A /FL425A*」を開発し、2018年夏より北米において発売します。
「F/FL425A」は、V型8気筒、排気量5,559cm3、最高出力425馬力の新開発のエンジンを採用した船外機です。燃料を高圧、かつ高精度に各燃焼室に直接噴霧する「ダイレクトフューエルインジェクション」を4ストローク船外機として初めて採用。燃焼効率を高め、卓越したトルクとパワーを発揮し、ボートに最高レベルの加速性能とスピード性能を提供します。
また、高負荷運転に対応するため、ギアケースやブラケット、カムシャフトなど、各部の強度を向上させるとともに、プラズマ溶射技術によって形成したスリーブレスシリンダー、イリジウム・スパークプラグなど、当社の船外機として新たな技術や素材を導入することにより、信頼性、耐久性を実現しています。
さらに、次世代の船外機として一新した外観デザインは、伝統的な「船外機らしさ」「ヤマハらしさ」を継承しながらも、個性的でダイナミックなフォルムを導入し、搭載するボートの外装を引き立てます。
「F/FL425A」は、北米での発売以降、欧州、オーストラリア、日本などの主要市場において、順次、発売する予定です。
* FL425Aはプロペラ左回転のカウンターローテーション仕様のモデルです。
「F425A」
開発背景と主な特長
世界における船外機の主要市場である北米では、依然として大型船外機の販売が好調です。その要因としては、30フィートを超える大型ボートの推進力として主流だった船内機(インボード)や船内外機(スタンドライブ)に代わり、近年はスピード性能と燃料経済性、メンテナンス性に優れ、船内スペースが広く確保できる船外機が注目されていることが挙げられます。
「F/FL425A」は、こうした背景のもと、より早く、より遠くの海へとフィッシングやクルージングを安心して楽しむことのできる大型オフショアボート(外洋型ボート)の推進器として開発しました。
船外機本体に様々な新技術を導入し、定評のある「信頼性」「耐久性」を追求したことはもちろん、今回は新たな排気システムを採用し、専用プロペラも同時開発することで、通常の走行時だけでなく、後進時においても卓越したトルクを発揮します。また、近年における当社のマリン事業テーマのひとつでもある「総合システムサプライヤー」として、ケーブルや油圧装置を廃した「内蔵型電動ステアリングシステム」を開発。軽快なレスポンスを発揮する「電動ステアリング」を初めて導入したほか、ジョイスティックによる操船が可能な「ヘルムマスター」、7インチのタッチスクリーンカラーディスプレイ「CL7」と合わせ、高い利便性を提供します。
主要諸元
エンジン形式 | 4ストロークV型8気筒 DOHC |
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総排気量 | 5,559cm3 |
最大出力 | 312.6kW (425ps) / 5,500rpm |
燃料供給装置 | 電子制御燃料直接噴射 |
推奨燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |