ヤマハ発動機・ヤンマー両社が米国ROV事業に関する業務提携で合意
2016年8月4日発表
ヤマハ発動機株式会社(以下ヤマハ)とヤンマー株式会社(以下ヤンマー)は、このたび、米国におけるROV(Recreational Off-Highway Vehicle)事業での業務提携について合意しました。両社は年内に契約締結を完了させ、2016年12月からヤマハROVの マルチパーパスモデル「VIKING(バイキング)」および「VIKING VI (バイキング シックス)」(いずれもヤマハ名)をヤンマーにOEM供給し、ヤンマーは米国での農家向け販売網を活用して2017年1月から同製品の販売を行います。
今回の業務提携の目的は、ヤマハの技術力・製造ノウハウと、ヤンマーの米国での農家向け販売網という両社の強みを生かし、拡大する米国ROV市場での販売を拡大することです。
両社は、ものづくりを通して市場を創造、開拓するという同じ価値観を共有し、これまでにも、産業用無人ヘリ・発電機・除雪機での取引実績があります。
米国市場におけるROVの需要は年々増加傾向にあり、農業や酪農などの業務からレジャーまで幅広い用途で使用されています。このうちヤマハの「VIKING」は実用性と快適な走行性・居住性を兼ね備えた3人乗りマルチパーパスモデルとして2013年に発売、また、「VIKING VI」は多人数乗車時の快適性と優れた走行性能を高次元で達成する6人乗りモデルとして2014年に発売されました。また、ヤンマーにおいては米国のROVを含む農業用運搬車両市場に対して長年ディーゼルエンジンおよびドライブユニットのみを供給してきましたが、今回の業務提携を皮切りに次のステップとしてROV製品販売に参入します。
このたびヤマハからヤンマーにOEM供給されるこれら2機種のROVは、カラーリングやグラフィックなどの外装デザインをヤンマー仕様として一新しており、ガソリンエンジン搭載の新製品としてヤンマーのブランド、モデル名で販売します。なお、生産は米国ジョージア州のYamaha Motor Manufacturing Corporation of Americaで行います。
ヤンマーブランドで販売予定のROV製品(写真左:3人乗り、右6人乗り仕様)
ヤマハ発動機株式会社の概要
会社名 | : | ヤマハ発動機株式会社 |
所在地 | : | 静岡県磐田市新貝2500番地 |
創立 | : | 1955年7月1日 |
代表者名 | : | 代表取締役社長 柳 弘之 |
資本金 | : | 857億82百万円 |
従業員数 |
: |
53,306人(ヤマハ発動機グループ連結ベース 2015年12月末現在) |
事業内容 | : | モーターサイクル、スクーター、電動アシスト自転車、ボート、ウォータービークル、プール、和船、漁船、船外機、四輪バギー、レクレーショナル・オフハイウェイ・ビークル、レーシングカート用エンジン、ゴルフカー、汎用エンジン、発電機、ウォーターポンプ、スノーモビル、小型除雪機、自動車用エンジン、サーフェスマウンター(表面実装機)、産業用ロボット、産業用無人ヘリコプター、車いす用電動ユニット、乗用ヘルメット等の製造および販売 |
売上高 | : | 1兆6,154億円 (連結ベース 2015年12月期) |
ヤンマー株式会社の概要
会社名 | : | ヤンマー株式会社 |
所在地 | : | 大阪市北区茶屋町1番32号 |
創業 | : | 1912年3月22日 |
設立 | : | 1936年1月28日 |
代表者名 | : | 代表取締役社長 山岡 健人 |
資本金 | : | 63億円 |
従業員数 |
: |
約18,000名(ヤンマーグループ連結ベース 2016年3月末現在) |
事業内容 |
: |
小型エンジン、大型エンジン、農業機械・農業施設、建設機械、エネルギーシステム、マリン、工作機械・コンポーネントなどの研究・開発、製造、販売 |
売上高 | : | 7,038億円(連結ベース 2016年3月期) |