「YZ250F」はエンジン・車体性能を向上 モトクロッサー「YZシリーズ」2017年モデルを発売
2016年6月10日発表
ヤマハ発動機株式会社は、オフロードでの競技用モデル「YZシリーズ」の2017年国内仕様を2016年8月25日より発売します。
「YZ250F」は、新スペックエンジンを搭載し、2016年「YZ450F」と同型のフレームを採用するなどで戦闘力アップを図りました。「YZ450F」は一部仕様を変更し、「YZ250」「YZ125」は大径270mmフロントブレーキを採用し制動力を向上させました。基本性能を受け継ぐ「YZ85LW」「YZ85」はグラフィック一新を図りました。
なお、本製品は「ヤマハオフロードコンペティションモデル正規取扱店」にて、2016年6月10日から12月12日の期間限定で予約の受付を行い販売します。
名称 | 「YZ450F」「YZ250F」「YZ250」「YZ125」「YZ85LW」「YZ85」 |
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発売日 | 2016年8月25日 |
カラーリング | ■ディープパープリッシュブルーソリッドE(ブルー) |
販売計画 | 500台(シリーズ合計/国内) |
2017年「YZ250F」 主な変更点と特徴
2017年モデルの「YZ250F」は、”The Ultimate YZ' DNAを継承”をコンセプトに開発しました。徹底した新気フロー追求などで進化させた新スペックエンジンを、2016年「YZ450F」と同一フレームに搭載し、走破性、戦闘力をさらに高めました。
1)新設計シリンダーヘッド、
新カムプロフィール
よりダウンドラフトに近い新気のフローを実現するため新作シリンダーヘッドを採用しました。現行比でより高位置のレイアウトとなる吸気ポート入口と、排気ポートの集合部レイアウトの最適化により、吸排気効率向上と吸気流量アップが可能となりました。吸排カムプロフィールも最適化し、吸排気カムともに最大リフト量をアップさせ、強化バルブスプリングを組み込みバルブシート径も拡大。これらの効果で、優れた低中速性能と、中高速域で群を抜くプリングパワー&パワーフィーリングを両立させています。
また、この新シリンダーヘッドに適合する吸気ファンネルを採用。現行比でショート化し、中高速回転域での吸気抵抗ロスの低減を図り、パワー感と良好なオーバーレブ感に貢献させています。さらにスロットルジョイント部の内壁は、熱伝導率の高いアルミとし燃料霧化を促進、良好な燃焼を引き出しています。
2)新作コンロッドと新作エキゾーストパイプ
コンロッドは強度に優れるニッケル・クロモリ鋼を採用しました。また吸気系の新諸元にあわせエキゾーストパイプのミドル形状も緩やかな曲がりとし、パイプ径も拡大し良好な排気脈動を引き出し、フィーリング向上を果たしました。
3)ミッション、シフトカムへの新仕様織り込み
5速ミッションは、ピニオン3速、ドライブ3速/2速の歯幅を広げ、ドッグも1・3・5速の形状を最適化しエンジン性能向上に伴う駆動力アップとの最適化を図りました。シフトカムも溝形状を調整、クイックな操作感と節度感を持たせました。さらに熱処理により強度をアップさせたシフトアーム、リターンワイヤー径変更、フットレスト位置変更によるペダル位置最適化、などで滑らかなシフトタッチを可能としました。
4)「YZ450F」と同一フレームを採用
2016年モデル「YZ450F」と同一のアルミ製バイラテラルビーム・フレームを採用しました。フロント・リア側各2個の懸架ブラケットは、材質と形状をミリ単位でチューニングし、優れた操縦性の鍵となっています。
5)剛性アップしたフロントフォーク
フロントフォークのアウターチューブは、剛性アップを図りフレームとの最適化を図りました。ショックアブソーバーのセッティングは、前後とも“ギャップ走破時の車体挙動の安定”を照準にセッティング。ギャップ・ブレーキングでの衝撃吸収性と、接地感を向上させています。
6)その他、出力特性にあわせた新フィーチャー
・点火マップと燃料噴射マップを刷新(レブリミッター介入フィーリング向上)
・熱処理変更により強度アップを図ったアルミ製クランクケース
・優れたストッピングパワーに貢献、耐熱鋼を採用したリアディスクブレーキ(フロントと同材質)
2017年モデル「YZ250F」主要仕様諸元(日本仕様)
全長×全幅×全高 | 2,165×825×1,280mm |
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シート高 | 965mm |
軸間距離 | 1,475mm |
最低地上高 | 325mm |
車両重量 | 105kg |
原動機種類 | 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ |
気筒数配列 | 単気筒 |
総排気量 | 249 cm3 |
内径×行程 | 77.0×53.6mm |
圧縮比 | 13.5:1 |
始動方式 | キック式 |
潤滑方式 | ウェットサンプ |
エンジンオイル容量 | 0.90L |
燃料タンク容量 | 7.5L(「無鉛プレミアムガソリン」指定) |
吸気・燃料装置/燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
点火方式 | TCI(トランジスタ式) |
1次減速比/2次減速比 | 3.352(57/17)/3.846(50/13) |
クラッチ形式 | 湿式, 多板 |
変速装置/変速方法 | 常時噛合式5速/リターン式 |
変速比 | 1速 2.142(30/14) 2速 1.750(28/16) 3速 1.444(26/18) 4速 1.222(22/18) 5速 1.041(25/24) |
フレーム形式 | セミダブルクレードル |
キャスター/トレール | 27°5′/118mm |
タイヤサイズ(前/後) | 80/100-21 51M(チューブタイプ)/100/90-19 57M(チューブタイプ) |
制動装置形式(前/後) | 油圧式シングルディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ |
懸架方式(前/後) | テレスコピック/スイングアーム(リンク式) |
「YZ250F」主な変更点フィーチャーマップ
2017年モデル「YZ450F」主要仕様諸元(日本仕様)
全長×全幅×全高 | 2,180×825×1,280mm |
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シート高 | 965mm |
軸間距離 | 1,480mm |
最低地上高 | 330mm |
車両重量 | 112kg |
原動機種類 | 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ |
気筒数配列 | 単気筒 |
総排気量 | 449cm3 |
内径×行程 | 97.0×60.8mm |
圧縮比 | 12.5:1 |
始動方式 | キック式 |
潤滑方式 | ウェットサンプ |
エンジンオイル容量 | 0.95L |
燃料タンク容量 | 7.5L(「無鉛プレミアムガソリン」指定) |
吸気・燃料装置/燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
点火方式 | TCI(トランジスタ式) |
1次減速比/2次減速比 | 2.608(60/23)/3.692(48/13) |
クラッチ形式 | 湿式, 多板 |
変速装置/変速方法 | 常時噛合式5速/リターン式 |
変速比 | 1速 1.928(27/14) 2速 1.533(23/15) 3速 1.300(26/20) 4速 1.090(24/22) 5速 0.952(20/21) |
フレーム形式 | セミダブルクレードル |
キャスター/トレール | 27°15′/118mm |
タイヤサイズ(前/後) | 80/100-21 51M(チューブタイプ)/120/80-19 63M(チューブタイプ) |
制動装置形式(前/後) | 油圧式シングルディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ |
懸架方式(前/後) | テレスコピック/スイングアーム(リンク式) |
「YZ450F」主な変更点フィーチャーマップ
2017年モデル「YZ250」「YZ125」主要仕様諸元(日本仕様)
YZ250 | YZ125 | |
全長×全幅×全高 | 2,185×825×1,290mm | 2,135×825×1,295mm |
シート高 | 970mm | 975mm |
軸間距離 | 1,485mm | 1,445mm |
最低地上高 | 360mm | 365mm |
車両重量 | 103 kg | 94kg |
原動機種類 | 水冷, 2ストローク, リードバルブ | 水冷, 2ストローク, リードバルブ |
気筒数配列 | 単気筒 | 単気筒 |
総排気量 | 249cm3 | 124cm3 |
内径×行程 | 66.4×72.0mm | 54.0×54.5mm |
圧縮比 | 8.9-10.6:1 | 8.6-10.7:1 |
始動方式 | キック式 | キック式 |
潤滑方式 | 混合給油 | 混合給油 |
燃料タンク容量 | 8.0L (「無鉛プレミアムガソリン」指定) |
8.0L (「無鉛プレミアムガソリン」指定) |
吸気・燃料装置/燃料供給方式 | キャブレター | キャブレター |
点火方式 | CDI(コンデンサ放電式) | CDI(コンデンサ放電式) |
1次減速比/2次減速比 | 3.000(63/21)/3.571(50/14) | 3.368(64/19)/3.692(48/13) |
クラッチ形式 | 湿式, 多板 | 湿式, 多板 |
変速装置/変速方法 | 常時噛合式5速/リターン式 | 常時噛合式6速/リターン式 |
変速比 | 1速/1.928(27/14) 2速/1.533(23/15) 3速/1.277(23/18) 4速/1.090(24/22) 5速/0.952(20/21) |
1速/2.384(31/13) 2速/1.933(29/15) 3速/1.588(27/17) 4速/1.352(23/17) 5速/1.200(24/20) 6速/1.095(23/21) |
フレーム形式 | セミダブルクレードル | セミダブルクレードル |
キャスター/トレール | 27°40′/122mm | 26°00′/109mm |
タイヤサイズ(前/後) | 80/100-21 51M(チューブタイプ) / 110/90-19 62M(チューブタイプ) |
80/100-21 51M(チューブタイプ)/ 100/90-19 57M(チューブタイプ) |
制動装置形式(前/後) | 油圧式シングルディスクブレーキ/ 油圧式シングルディスクブレーキ |
油圧式シングルディスクブレーキ/ 油圧式シングルディスクブレーキ |
懸架方式(前/後) | テレスコピック/ スイングアーム(リンク式) |
テレスコピック/ スイングアーム(リンク式) |
2017年モデル 「YZ85LW」主要仕様諸元(日本仕様) 【 】内は「YZ85」
全長×全幅×全高 | 1,900×760×1,155mm【1,820×760×1,125mm】 |
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シート高 | 875mm【840mm】 |
軸間距離 | 1,285mm【1,255mm】 |
最低地上高 | 360mm【330mm】 |
車両重量 | 73kg【71kg】 |
原動機種類 | 水冷, 2ストローク, リードバルブ |
気筒数配列 | 単気筒 |
総排気量 | 84cm3 |
内径×行程 | 47.5mm×47.8mm |
圧縮比 | 8.1:1 |
始動方式 | キック式 |
潤滑方式 | 混合給油 |
燃料タンク容量 | 5.0L(「無鉛プレミアムガソリン」指定) |
吸気・燃料装置/燃料供給方式 | キャブレター |
点火方式 | CDI(コンデンサ放電式) |
1次減速比/2次減速比 | 3.611(65/18)/3.714(52/14) 【3.611(65/18)/3.357(47/14)】 |
クラッチ形式 | 湿式, 多板 |
変速装置/変速方法 | 常時噛合式6速/リターン式 |
変速比 | 1速 2.454(27/11) 2速 1.882(32/17) 3速 1.529(26/17) 4速 1.294(22/17) 5速 1.130(26/23) 6速 1.000(25/25) |
フレーム形式 | セミダブルクレードル |
キャスター/トレール | 26°00′/99mm 【26°20′/88mm】 |
タイヤサイズ(前/後) | 70/100-19 42M(チューブタイプ)/ 90/100-16 52M(チューブタイプ) 【70/100-17 40M(チューブタイプ)/ 90/100-14 49M(チューブタイプ)】 |
制動装置形式(前/後) | 油圧式シングルディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ |
メーカー希望小売価格
「YZ450F」 | 907,200円 |
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(本体価格840,000円/消費税67,200円) |
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「YZ250F」 | 777,600円 |
(本体価格720,000円/消費税57,600円) |
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「YZ250」 | 717,120円 |
(本体価格664,000円/消費税53,120円) |
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「YZ125」 | 615,600円 |
(本体価格570,000円/消費税45,600円) |
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「YZ85LW」 | 378,000円 |
(本体価格350,000円/消費税28,000円) |
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「YZ85」 | 367,200円 |
(本体価格340,000円/消費税27,200円) |
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※YZシリーズ各モデルは、国土交通省の認定を受けていませんので、ナンバープレートを取得できません。また道路を走行できません。道路を走行すると道路交通法及び道路運送車両法の違反となります。私道、寺の境内、海辺、堤防上、農道、林道など道路の形態を整えていないところでも、人や車が自由に出入り出来るところは道路とみなされます。
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