最新の船体テクノロジーとスタイリッシュなデザインを採用 ヤマハ漁船 「DW-480-0A」 新発売
2016年6月1日発表
ヤマハ発動機株式会社は、海苔養殖専用漁船「DW-480-0A」を開発し、2016年6月1日より発売します。
「DW-480-0A」は、国内最大の海苔養殖市場である九州・有明海での作業を念頭に開発。作業時と走行時の安定性、積載性の向上を図るとともに、次世代を担う若い漁業従事者にも期待されるスタイリッシュな外観デザインを採用し、有明海で圧倒的な支持を得るDWシリーズのフラッグシップモデルとして開発しました。
また、DWシリーズの船型コンセプトを引き継ぎながら、プレジャーボートで好評のスクエアバウを採用するなど、従来の漁船とは一線を画す、当社の最新艇体技術を具現化しています。
名称 | 発売日 | メーカー希望小売価格 | 販売計画 |
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DW-480-0A | 2016年6月1日 | 13,985,000円 (消費税抜き) (艇体のみの価格) |
26隻 (年間/国内) |
開発背景
当社では、1970年に初の量産型FRP漁船「DW-40」を発売して以来、日本各地の海域や漁法に合わせた漁船を開発し、全国の沿岸漁業従事者に提供してきました。中でも主要市場の一つである有明海の海苔養殖市場におけるヤマハ漁船(DWシリーズ)の販売実績は、累計約9,600隻にのぼります。
また、ブランド化の進んだ有明海産の海苔は、贈答用の高級品からコンビニエンスストアにおけるおにぎり用に至るまで幅広く流通しており、生産高も安定して推移しています。さらにこうした状況下において、次世代を担う後継者が着々と育ちつつあります。
今回発売する「DW-480-0A」は、次世代の漁業従事者のニーズに対応し、性能の向上はもちろんのこと、若年層を意識した新デザインのブリッジを採用するなどして発売するものです。
主な特長
スクエアバウを採用し、作業性を重視したデッキレイアウト
プレジャーボートでも好評のスクエアバウを漁船として初めて採用。船首部のデッキ幅が広がり作業性が向上した他、低めに設定したシアーライン(船体を真横から見た際の舷側上辺のライン)との相乗効果でデッキへの波の打ち込みを抑えます。
作業性が重視される海苔養殖作業船で高評価を得た従来艇を踏襲し、乾舷を低めに設定。バウデッキ(船首甲板)は小型クレーンの搭載を想定し、従来艇(DW-47)よりも乾舷をさらに低くすることで荷揚げ時の作業性を高めました。また、海苔の積載作業の効率を高めるために、船倉に大型ハッチを採用しています
艤装性を考慮したブリッジ
ブリッジには現地での後艤装を考慮し、フラットなルーフ面と長めのルーフエンドを採用。また、デッキの作業状況を把握しやすくするため、フロントウインドウ下部を大きめに確保し、着座位置も改良する事で前方視界を大幅に向上させています。
次世代の漁師からも期待されるスタイリッシュなデザイン
従来のDWシリーズとは一線を画すスタイリッシュなデザインを採用。スクエアバウの採用により、ワンサイズ長めの印象を与えるハル(船体)のキャラクターラインの他、船のプロフィールを印象づけるブリッジ形状はメリハリのあるシャープなデザインとしています
安定性を増した走行性能
積載時の安定性を向上させるとともに、曳き波を抑えた快適な走行性能を実現しました。
側面図、デッキレイアウト図
主要諸元
仕様 | DW-480-0A |
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全長 | 13.50 m |
全幅 | 3.20 m |
艇体質量 | 4,030 kg |
最大搭載馬力 | 495 kW (673 ps) |