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ヨット 「470級」 で世界の頂点を目指す Rev’s YAMAHA Sailing Team 結成

2016年4月28日発表

 ヤマハ発動機株式会社は、このほどインターナショナルクラスのヨット「470級(よんななまる級)」のセーリングチーム「Rev’s YAMAHA Sailing Team(レヴズ ヤマハ セーリング チーム)」を結成し、今後開催される国内の主要レースに参戦、国際レースへの出場、上位入賞を目指します。また、これに合わせ、スペシャル・コンペティション仕様の470級ヨットの開発を進め、同セーリングチームの他、有力選手に供給します。
 このプロジェクトは、世界の頂点を目指すセーラーの努力と活躍、さらにモノ創りを通して、「Revs Your Heart」、つまり「心躍る瞬間、そして最高の体験を、YAMAHAと出会うすべての人へ届けたい」という当社のブランドスローガンを具現化する活動として進めるものです。
 「Rev’s YAMAHA Sailing Team」が使用する「470級」は、大学や実業団のヨット部を中心に普及し、国体の正式種目にもなっている2人乗りのディンギー(小型ヨット)。多くのセーラーが世界選手権をはじめ、国際レースでの上位入賞を目指し活動しているクラスです。
  建造においてはワンデザインが基本で、国際470協会の規則によってライセンスを付与された建造者が一定規格に基づいて製造しており、現在日本では当社がライセンスを所有し生産しています。
 「Rev’s YAMAHA Sailing Team」が使用する艇体は、規格の枠組みの中で、当社による最新のFRP技術、解析技術を駆使し、 “スペシャル・コンペティション仕様”として新たに製造します。


製品写真

【ヤマハのレース活動とRev’s YAMAHA Sailing Team について】

レース活動に基づくチャレンジスピリットの発揮と艇体開発の歴史

 ボート事業の草創期、ヤマハ発動機では、太平洋1,000kmボートマラソンへ出場などのレース活動を行いながら、日本の海に適した艇体開発に取り組んでいました。
 ヨットレースの分野では、1975年、沖縄海洋博のイベント「太平洋横断シングルハンドヨットレース」での優勝を皮切りに、1978年のクォータートン世界選手権優勝、1982年のハワイアンオーシャンレーシングシリーズクラス優勝などを経て、世界最高峰のインショアレースとも言われるアメリカズカップ挑戦艇の建造、ホイットブレッド世界一周ヨットレースへの挑戦など、高度な艇体開発、建造技術を吸収、発揮しながら世界の頂点を目指し、挑戦を続けてきました。
 470級のレースについては、1970年代以降、多くの日本人セーラーが海外のレースで活躍する中、ヤマハ発動機においても静岡県の浜名湖を拠点に複数のチームが世界を目指していました。
 「Rev’s YAMAHA Sailing Team」は、「Revs Your Heart」のブランドスローガンが社内外で浸透していく中で、再びセーリングの世界で夢を追い、お客様と感動を共有したいとの機運が高まり結成されました。世界のトップクラスで活躍できるセーラーの育成を行いながら、当社の艇体開発技術を駆使した470級ヨットの開発を行います。


470級について

 470級は1963年にフランスで生まれた2人乗りのレース用小型ヨットです。日本では大学や実業団のヨット部の多くに採用されており、国体の正式種目(成年男子)となっているほか、毎年強豪セーラーを集めた世界選手権大会が各地で開催されています。乗員2名の総体重130kgが適正とされ、海外セーラーに比べて小柄な日本人に適したヨットと言われています。


チーム体制

●総責任者:井端俊彰(ヤマハ発動機 マリン事業本部ボート事業部長)
●ゼネラルマネージャー:飛内秋彦(ヤマハ発動機 マリン事業本部 マーケティング統括部)
●セーリングコーチ:髙木克也(プロセーリングコーチ)
●所属セーラー
神木聖(スキッパー)
 かみのき しょう ○2016年関西学院大学卒。2015年全日本学生ヨット個人選手権大会470級優勝、2015年全日本学生ヨット選手権大会470級団体優勝(個人MVP)。身長166cm、体重56kg。1994年2月生まれ。
疋田大晟(クルー)
 ひきだ たいせい ○2015年関西学院大学卒。2010年全国高校総合体育大会ヨット競技FJ級3位。2014年全日本学生ヨット選手権大会470級個人9位。身長178cm、体重68kg。1993年1月生まれ。
髙山大智(スキッパー)
 たかやま だいち ○2015年国民体育大会セーリング競技少年男子420級準優勝、2015年全国高校総合体育大会ヨット競技420級優勝、2015年420級世界選手権優勝。1998年1月生まれ。
※2016年4月28日時点。今後、髙山大智のクルー他、加入予定。


活動拠点

 神奈川県三浦郡葉山町堀之内50-2
 葉山マリーナ内 ヤマハサービスセンター2階


【470級技術開発プロジェクトの概要】

最先端のFRP技術と解析技術

 470級のレースは世界共通のルールが適用されたワンデザインのヨットで行われます。そのデザインの枠組み中で船型や剛性、重量等のバランスを解析し、最適かつ高度なスピード性能を発揮する艇体の開発を進めていきます。
 開発に当たっては60年以上にわたって培われた当社のFRP成型技術、解析技術を、さらにアメリカズカップ艇の建造などで蓄積した熟練の建造技術を投入。研究・試作と所属セーラーによる評価のフィードバックを繰り返しながら、世界で勝つことのできる470級ヨットの完成を目指し、チームはもちろん、世界の有力セーラーへの提供を図ります。
また、これらの目的を達成するため、当プロジェクトでは、当社の技術スタッフに加え、社外の協力体制も強化しています。


【チーム・ロゴマーク】

 チームに風を吹かせる「風神」をモチーフとしたロゴマークです。

チームに風を吹かせる「風神」をモチーフとしたロゴマークです
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